工務店現場日誌

株式会社朝田工務店 代表取締役朝田満のブログ
現場での出来事や日々の出来事を綴ります。

ソシアルビルのトラブルケース

2008-05-07 20:38:01 | 現場実例
連休の為、業務と関係の無い記事が続きましたが、
本日より通常営業となりますので、業務関連の記事へ戻ります。

当社取引先の不動産会社社長様のご依頼。
「ソシアルビルの地階へ水が滴ってくる。原因がわからないので、
調査して水漏れを止めて欲しい。」

現場を確認すると、地階天井裏内部、1階スラブ下より水が滴り落ちている。
地階内装への影響を食い止める為、天井裏へ雨樋を設置し排水している状態であった。
過去に他社に調査を依頼し、漏水の原因が突き止められずに、止むを得ず設置したとの事だった。

早速、当社の担当が調査を開始。疑われる原因として、
1、1階水廻り床防水の瑕疵による水漏れ。
2、地階壁防水の瑕疵による雨水及び地下水の浸入。
3、給水、給湯配管の老朽化、又は配管施工の瑕疵による水漏れ。
4、排水管の老朽化、又は配管施工の瑕疵による水漏れ。

2のケースの場合、事態は深刻であり、かつ重症である。実例をあげると
地下水の浸入により、水深が1メートル以上になっている現場を目にした事があります。
この場合、ポンプで水を汲み上げながらの調査となり、原因箇所の特定及び浸水対策には、
かなり困難な状況となります。

しかしながら、今回のケースでは1階床スラブ下一箇所からの漏水であり、(地下水の場合は地階壁や地階床から
浸水するケースが多く漏水箇所は複数にわたる事が多い)
雨はしばらく降っていない時でもあり、地下水や雨水の浸水である可能性は低いと思えた。


調査結果、当社の採った漏水対策及びオーナー様推奨の対策については明日の記事へと続く。