マシマロ日記

つれづれなるままに。ぼちぼちっと更新中。
建築から遠ざかってますけど。
専業主婦体験中。
日常の記録的なものを。

Olafur Eliasson「影の光」展

2006-02-11 23:36:32 | デザイン
原美術館で開催中。
好評につき3月まで延期したそうで。
行ったのは今月初めですが、今書き留めておきます。

口コミでかなり広まり、日々混んでいるようです。
オラファー・エリアソンですが、ここ最近の話題のアーティストの一人。
流石にファンも多いようで、あの原美術館では納まりきらないくらいに人がきていました。

行った日は天気もよく、早めに行って優雅にカフェで。。。
なんて思っていたのですが、あの混みようだったので断念。
いつか優雅にお茶したるっ!

さてさて、今年の春には作品が常設にもなるようで、そのドローイングや模型なども展示されていてとても楽しみです。

作品は、初めて体験したので、感動でした。
影と光、というテーマだったので、数多くある作品の中でもそのテーマに基づいたもので構成されていましたが、何度も観にいってしまったのが、「色彩の空間を包み込むもの」と題された作品です。
とても緻密な計算のもとで操られた光が、幻想的に目の前に現れてくるのですが、こうもいろいろな光の見え方があるものかと、感心するのと同時に、日常的にも現れかねないその現象、というかその光の色に心を打たれ、そしてはっと気づかされます。

自然ってすごい。

そんな感情があふれてきます。

実際に目の前に現れてくる光景は、人工的に作られている環境の中なのですが、本当はそういったものはすべて自然の中で、ごくごくそれこそ自然に、目の前に現れうることなんですよ、と言われているような気がしました。

そうかも。

気づいていないだけなのかも。

ちょこっとそこに人工物の助けを借りて、ドラマチックに仕立て上げているけど、そもそもの材料?は自然の中にあるものなんだよと。
そんな風に言われているような気持ちになりました。

実際、彼の作品で地平線をひたすら撮影した物などもありますが、そんななんてことない自然美というものを再認識させられました。
美しい光に包まれて、一日そこで静かに座ってみていたいくらいでした。

実際、人が多すぎてそれは困難だろうと思いましたが。

原美術館というあのスケールでやっているのも、また良かったように思います。
構えてみるという雰囲気があまりないし、あのくらいの規模なら一つ一つをじっくり観ることが出来るし。

友人数名と行ったのですが、偶然にも知り合いに会うというハプニングもあり、なんだか素敵な一日でした。

会期中にもう一度行って(今度は人がいないのを狙って朝一とか)みたいな。




MUNICH

2006-02-07 02:05:22 | Weblog
観ました。
久々の映画館でした。
立川で観ました。
全席指定なので、待ち時間ありません。
良いシステムだと喜んでみました。

ミュンヘン。
実際にあった事件をもとにした映画。
スピルバーグの監督作品です。
ミュンヘンオリンピックにイスラエル選手団がパレスチナゲリラに襲撃された悲劇の、その後の事件。

イスラエル側のパレスチナに対する報復。

長いこと沈黙を守ってきたこの事件だけど、最近イスラエルの暗殺主導者が告白したことによって、世の中に知られるようになったらしい。

政治と民族の争いは今も絶えない。
この事件は1970年代の話だけど、とても昔話だと終わらせることは出来ない話。現在進行形で今、この瞬間もそうしたことがおこってるのではないかと考えさせられる。

2時間44分という長編で、「シンドラーのリスト」にスピルバーグ自ら挑戦する作品となっていた。
映像、台詞にメッセージが沢山詰まっていた。
ラストシーンの光景が静かに胸に響きます。

観終わって、いろいろ話してると、うそん。て、思うところもあったけど、ストレートに強い思いが感じ取れるんじゃないかな。
これ観て何も感じない人は、駄目。
世界をみなくては、ね。

これは映画館で観るのがお薦めです。
ちなみに、観客はおじさんが多かったです。実際に当時の事件を観ていた人たちなんだろうな。

どう思ったんだろ。
テレビの向こうで人が殺されるのを目の当たりにした時は。