迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

有要不急のお出かけ。

2020-03-28 21:01:00 | 浮世見聞記
昼前から日が差したので、読んでゐた本を一度閉じて町内の散歩に出かける。




驛前はいつもの人出。


休日の昼間には必ず渋滞する表通りも、常の如し。


ためしに覗ひてみたスーパーは、昨日までの狂奔者達など跡形なし。

ただ、即席麺コーナーはまだ買ひ荒らされたまま──ヒトは命の危険にさらされると、不健康になりたがるらしゐ。




蒸し暑ゐのが少し気に食はなゐが、せっかくなので隣町まで足をのばす。


櫻の眺めが綺麗な名所を、ひとつ発見。



新幹線の驛に寄ってみると、わずかに旅行者の姿あり。


新幹線はダイヤ改正で増便した途端に、減便の憂き目に遭ふ。



なんでもかんでもトウキョウに集中させた結果が、この俄か「外出自粛令」だ。


だが、この浮かれ過ぎの騒ぎ過ぎな浮世を冷ますには、案外丁度良ゐやもしれぬ。


さう思ふと、災禍だらうがなんだらうがナントカの一つ覺ゑでお祭り騒ぎに仕立てたがる報道屋など、


それ自体がすでに“病菌”だ。



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