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2014年に復活した白井恵理子先生の劉備くんシリーズや長池先生の「破龍」(完結)他三国志作品を応援しています!

長池とも子三国志「破龍」曹操と夏侯惇

2006-05-23 20:18:45 | 長池とも子「破龍」
三国志烈伝  破龍 第十話「盲夏侯」/長池とも子 著/秋田書店/刊行中/雑誌価格580円(込)
内容とコメント「プリンセスGOLD2006年6月号」に掲載された少女漫画版三国志で今回は曹操が主役の話。董卓討伐戦を軸に曹操と家族同様に育った夏侯惇の絆が描かれています。
洛陽にいる董卓を討とうと水関(しすいかん)まで進軍した曹操軍はそこで待ち受けていた董卓配下の猛将・呂布の圧倒的な強さに追い込まれる。曹操をかばって一人立ち向かう夏侯惇だが…。
一言も発しないサイボーグ的な印象の呂布や片目を失う夏侯惇の壮絶なシーンなど、今回も先生ならではの描写が展開します。
また、今回は典韋(てんい)や許チョなど、曹操配下の武将が出番が少ないながらも登場しています。
夏侯淵も夏侯惇の代わりを頑張って務めています。
曹操がメインの話なので連合に参加した孫堅軍は残念ながら描かれません。劉備は顔見せ程度に登場します。マイペースながらも、三兄弟の仲の良さが描かれ、少し寂し気な曹操の演出に効果的になっています。張飛の顔がかわいい…。関羽は控えめな表情です。

この武将がキラキラ♪
曹操と夏侯惇。2人の絆をテーマにしたという事で、前半は夏侯惇の視点で、中盤からは曹操視点で描く事で相手がどう映り、自分が戦う理由に繋がっているのかが判りやすくなっています。2人のファンなら読んで損無し、の内容です。
個人的には夏侯惇が不在なのに「行くぞ夏侯惇!!」と言ってしまった後にハッとするシーンや不在(空白)時の夏侯惇がやっていた事にツボを押されました(苦笑)。
ラストも良いです。

この武将が  
袁紹。曹操(正確には夏侯惇)に担ぎ上げられた連合軍の大将として登場します…が、ウエーブのかかった髪(もみあげは縦ロール=巻き毛)に、ファー(毛皮)付きの派手なマントと、外見は少女漫画仕様で設定は目立ちたがりやのお坊ちゃま。その割にはちっとも目立っていないイロモノ(面白?)キャラに描かれていて、先生もHPでおっしゃっていたようにクレームが付きそうです。
その情報を読んだ後であったり、かつ曹操の濃いアイラインにもだいぶ慣れたと思ったので、どんな袁紹像が来ても大丈夫だと思っていたのですが、最初に見た時はかなり引きました(汗)。牡丹のバックと「フフーン」の書きゼリフが特に引きます。
「三国志マガジン」に連載中の「火鳳燎原」や「曹操孟徳正伝」などで色々な袁紹像を見る事が出来、最近密かに袁紹ブームだったのですが、この袁紹もかなり強烈な印象になりました…。本当にこの方が相手だと、「官渡の戦い」はどうなってしまうのか、想像も付きません。楽しみなのは配下の人たちの人物像です。

この武将がキラリ!
気を取り直してごひいき武将です。出来れば曹操と夏侯惇にしたい所ですが、主観的にはやっぱり関羽です。華雄の首を討ち取って戻って来たシーンより、その後の曹操と話す関羽の方が断然かっこ良いです。関羽の戦う理由を聞き、前回で非情な印象の曹操が少し打ち解けるシーン。これを描く事で、後に関羽とのエピソードに繋げるのかも…と、勘ぐってしまいました。
あと、ヒゲが少し伸びてきました(ヒゲ報告)。

この話も7月14日に発売される3巻に収録されるそうなので、各武将のファンの方は楽しみになさって下さい。袁紹ファンの方は覚悟が要りそうです…。

次回予告!
来月の「破龍」はいよいよ強烈袁紹との決戦「官渡の戦い」が描かれます…が、次回予告によると、その前に国の行く末を見極めようと孔明が曹操の元を訪れるそうです。
曹操と孔明の出会いは一体どんな展開になるのでしょうか…?楽しみです。(袁紹置き去り?!)