イガグリ目立つ笠間の夏です

　ただ今、茨城・笠間の朝は、雨音が続いております。今朝は強めの地震もありましたが、各地の皆さんはいかがでしたでしょうか。イガグリが無事に育ちまして、カメラのレンズをのぞきこんでいます。

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　７月も今日一日残すのみですが、笠間もいろいろありました。
はじめは猛暑と乾燥が続いたと思ったら、一転、長雨と低温です。
大震災以来、あらゆる場面でストレスが増えていると感じます。
心身の緊急事態を脱することが、何よりも最優先です。
そして、その後は、なるべくすみやかに、穏やかで心ほぐれる環境を確保することが大事ですね。

　天下も天候も、激変の様相でした。
こういう時には、しばしば諸行無常が語られるものです。
この言葉を始めて聞いた若い時分には、「ああ無情」と勝手に混同していました。
非常に厳しいといいますか、非情に、キビシイというのが世の中なのかと。
しかし、よく漢字を見てみると、無「情」ではなく、無「常」なのでした。

常は無し。
常が無いからこそ、そこには、希望というものも含まれていると感じます。
長年生きていると、確かに、当たり前のことなのですが、同じことが続くということはないですね。
良いことも、悪いことも。
しんどかったことが、後年には心の宝になるようなこともありますから、人生はわからないものです。

　写真のイガグリさんたちも、常ならず変化しているようです。
クリというものは、乾燥が激しい年には実が小さく、場合によっては落ちてしまうことがあります。
今年も、はじめは懸念されましたが、お陰さまですくすく、遠くからでもイガイガの玉が目立つほどに。
この雨も、クリに関する限りは恵みだったようです。
そして、今は夏ですが、こうして秋の準備は着々と進んでいます。

このイガイガを今、ためしに割って、中をのぞいたらどんな感じでしょうか。
きっと、小さな三つのクリの坊やが居ると思います。
オニ皮もシブ皮も、きっと今は、まだヤワヤワです。
幼いメンバーですが、なかなかに高度なシステムを装備した果実の子であります。

　明日から葉月、クリの葉の葉脈も力強くくっきりとして、実りの働きに備えております。
自然というものは休みませんから常は無しです。
川の流れもクリの実もわが身の心臓・血液さんも。

近くの里山では、ヤマグリ＝シバグリも育っていました。
こちらは畑と比べますとずいぶん小ぶりですが、雨を得て、やはりほっとしている様子です。