ようこそ里山へ 茨城笠間・青葉って永遠

茨城県笠間市。観光と陶芸の町の知られざる宝。穏やかな里山と田園は心の原風景。庭と山川草木、体感する旬の言の葉たち。

ついに登場、初窯の左馬です

2011-12-08 06:27:10 | 里の歳時記
 酒井一臣さんの庭も、冬色になりました。
六代目庭師にして、じつは初代窯師でもある陶芸家の一臣さんです。
窯がいよいよ始まりました。

このほど、震災後、はじめての作陶・窯出しとなりました。
窯も新しいものですから、特におめでたい初窯。
初窯につきものの、縁起物の左馬もありました。

 馬が反対になっているこの字こそ、ウマのはんたいのマウ、舞うというめでたさのシンボルです。
字の下半分を、口をすぼめた巾着に見立て、蓄財の運気も向上するとか。
こちら、一臣さんの左馬の美点は、細かい運気などにはまったく頓着していないところです。

では、作品の一部をご紹介いたします。

こちらは、手のひらにのる里山を盛る器たちです。
黒い粘土でつくりました。
土もわずかな、狭い器の中ですから、きっとこの色は、植物や菌類に落ち着きをもたらすでしょう。


これは、托鉢ではなくて、一臣さんのお気に入りの一鉢を手にのせたところ。
手のひら大の里山を植える人の、手のひらの上です。
夜霧の晴れ間、星空の釉の景色ですね。

生みの親の上で器が安心すれば、里山も安心します。
この器も、左馬も、ゆるくて深い遊びがあります。
先ほどの左馬も、下半分の巾着は完全無視の上に、字の上半分を注視すれば、なんと「牛」の字が。

遊びがギュウッと仕込まれています。
牛は悟りの象徴でもありますから、サトリ、草取り、里の利を連想して、ナミダナミダの青葉。
無意識のうちにそれができてしまうという、一臣さんという人物と器たち。

負けた。
またしても、負けた。
完全に負けてもうた。

振り向けば、ヤマザクラさんの鉢も落葉。
苔さんたちが、けなげに葉の留守を守っております。


ヤマツツジさんは、紅葉の上にちょこんとつぼみを準備中。

負けて覚える相撲かな。
背中の土をはらいのけて、再び前を向くの里の山でありました。
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