ようこそ里山へ 茨城笠間・青葉って永遠

茨城県笠間市。観光と陶芸の町の知られざる宝。穏やかな里山と田園は心の原風景。庭と山川草木、体感する旬の言の葉たち。

微妙な甘みにも敏感なりけり

2018-05-23 07:16:34 | 美味しい里山のお話
 ウグイスカグラさんが、一粒。



もう一粒も撮りましたが、ぶれました。
この後、この粒一つ頂きましたが、甘くてジューシー。
ジューシーさを重視するほどに、みずみずしかった十四の春を思い出し、なんちゃって。



この一株は、竹林の中でしたが、またまたタケノコさん突出。
味覚が醸す記憶の世界から、現実に引き戻された朝でしたが。
今年のタケノコさんの大当たりは、まさに仰天モノ。



天を仰げば竹の秋の頃で、ホトトギスさん鳴いてます。
ホトトギスさんと初鰹さんと青葉さんは、確か、夏だったと思いますが。
竹の秋は、なぜか春の季題らしいと読んだばかりですが。



ウグイスカグラさんに話を戻すと、北側はまだ、未熟でした。
拙宅周りで、わずか十数メートルでも、地温も気温も較差はあるようです。
それにしても実は少なく、タケノコさんとは違って、はずれ年の印象。



井戸の周りも、こんな感じでした。
と、ここまで書いて、ホトトギスさん鳴きました。



この刹那に、ウグイスさん以上に、ホトトギスさんの絶唱の口元が思われ。
巨匠の記憶とともに、赤い色の一点は、諧謔も交えて一段と際立ち。
忘れがたい瞬間となりましたので、一度は俳句といたしませう。



 さて、この二人も、二度と会えないかもしれぬ浮世で。
かつての里では、ナワシログミと呼びましたが、同名のものは別種です。
が、昔の暦の重大事に小さなこの粒たちがリンクしていたことには、その存在の大きさを思います。



万緑の中で、小さくとも恒星の如く煌めく色もさることながら。
甘いものが貴重な時代、特にそれが稀だったこの時節に香るささやかな風味が、ご先祖様の心を動かしましたか。
甘テラスな力はやはり最強と、お天道様に感謝の朝でした。
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