ようこそ里山へ 茨城笠間・青葉って永遠

茨城県笠間市。観光と陶芸の町の知られざる宝。穏やかな里山と田園は心の原風景。庭と山川草木、体感する旬の言の葉たち。

冬水田んぼは生き物楽園です

2011-10-13 05:55:55 | 田んぼ風土記
 朝夕、少し冷えるようになってきましたね。
田んぼに水を張り、この秋もまた、冬水田んぼの準備です。

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 我が家の田んぼは、冬に水を張る、いわゆる冬水田んぼです。
冬に水を張ることのメリットはいろいろあって、無農薬無化学肥料の稲づくりにとても役立ちます。
何よりも、生き物さんたちが元気になって応援をしてくれる、それが一番でしょう。

詳しい中身は、こちら、ラムサール条約でも知られる宮城県の蕪栗沼さんのページに解説があります。
寒い冬に水鳥さんたちが遊ぶ田んぼというものは、平和な風景です。
真冬の木枯らしが吹いても、心の中は北国の春、ホッカイロの南風になるものです。

 写真は朝霧の田んぼ、木枯らしにはまだ早い笠間の里の冬水初日です。
たった今、小学生の集団登校が、舞台左側・下手から上手に向かって通過しました。
霧に浮かぶ山並みと子供達、これだけでなかなかの名場面なのですが、電線さんがどうにも。

そうこうしてるうちに、ランドセルは既に後ろ姿で遠ざかり。
コスモスさんとお山だけの一枚となりましたが、電線さんが水面にしっかりカゲをとどめております。
読みが甘い、まだまだ駆け出し青葉でございます。

 冬水田んぼは今回で4度目です。
無農薬で5年経験しましたが、2年目から実施して、おととしは水を張りませんでした。
下の休耕田が耕作を再開して、冬水の浸み出しによる作業への影響がありましたので、遠慮しました。

結果は、陽気と不慣れのせいもありましたが、雑草に難儀しました。
作柄も不良で、冬水の恵みを再認識しました。
稲刈り後に下の田を耕すNさんに訳を話してご協力頂き、再開した経緯があります。

 まことに合理的な冬水も、沢水のある田んぼのみ実施可能です。
里山の近くでも、大半の田んぼが、既にポンプと電動モーターで水を入れております。
電線さんが、忘れちゃ困ると映りたがる理由も、そのへんにあるでしょう。
 
自然さんとの元気なつながりを生かしていく知恵が、世の中を楽しくすると思います。
楽しいと美味しいがひとつになる田んぼの力からは、元気が生まれるのを実感します。
稲作とは一種のお祭りですから、なるたけ皆さんが喜ぶのが望ましいと思う、冬水の風景です。

 気を取り直しまして、田んぼの縁のほうも撮ってみました。
土手のキバナコスモスさんが、水面で休んでいました。
アカマンマのイヌタデさんも、水もしたたるいい色になって映える笠間の里であります。




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