ようこそ里山へ 茨城笠間・青葉って永遠

茨城県笠間市。観光と陶芸の町の知られざる宝。穏やかな里山と田園は心の原風景。庭と山川草木、体感する旬の言の葉たち。

川風涼しく、ヤブカンゾウ咲いてます

2011-07-12 04:04:08 | 野の花の笠間茨城
猛暑の中に別天地があります。山並み、川風、木陰、そして野の花。真夏の午後、誰もいない特等席で涼風を呼吸し、一瞬にして心身がリフレッシュしました。笠間盆地の隠れたオアシス風景のレポートです。

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 猛暑が続いていますね。
炎天下の菜園では、キュウリの葉っぱさんたちも皆、ヘナヘナしてます。
そんな日中、現場でばりばり仕事をしていると、風が一番のご馳走ですね。

暑いといわれる笠間盆地にも、とっておきの避暑地はいくつもあるものです。
意外なところに、いかにも暑そうな景色の中に、特等席が隠れています。
ここは、笠間駅の南側の一帯を流れる涸沼(ひぬま)川べりの葦原です。
緑の枝先が写ってますが、川と道の間に、若い桜並木が育っています。

 昨日の4時ごろ、たまたま移動中にヤブカンゾウが目にとまりました。
仕事の途中でしたので大急ぎで写しましたが、車を止めたわずかの間にも、体が一気に涼しくなってきます。
いやあ、ありがたい。

後ろに加賀田山も見えます。
右手には笠間の最高峰の難台山と吾国山も見えます。
朝夕は散歩の方も見かけますが、この時間は誰の姿も無く、ヤブカンゾウさんが避暑地のお留守番。

 ヤブカンゾウさんが咲くこちらは、ホットならぬ、クールスポット。
こういう場所は、この笠間では、割と簡単にみつかります。
それが、猛暑の中の楽しみなのですが、ヤブがあると誰も行こうとしませんね。
ヤブ、行かんぞう、というお話です。
そこにまた、こういうヤブカンゾウが咲いていたりするわけです。

確かに、ヤブというものは、近づかないほうが賢明な場合もあります。
自然の状態にあるものに近づくには、ある程度の知識と経験が必要です。
事前の想定ができることと、最低限のリスク管理が必要になります。

それでも、昔は誰もが自然の中で生きてきました。
今も、自然に生かされていることに変わりは無い。
難しく考えるよりも、少しづつ慣れ、謙虚に学ぶ姿勢がコツと感じます。

 ヤブカンゾウの若芽は、美味しい野草に数えられます。
笠間では、あまり食べられている様子はなく、夏場の草むらのあちこちで咲いています。
大陸から有史以前に帰化、薬用として栽培も行われていたようです。
別名はワスレグサ、英名はデイ・リリー。
一日で散るというゆえかもしれませんが、二日三日咲いているのもあるそうですね。

猛暑の中の思いがけないクールスポット。
野の花の風景に出会え、楽しませて頂きました。
 


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