ようこそ里山へ 茨城笠間・青葉って永遠

茨城県笠間市。観光と陶芸の町の知られざる宝。穏やかな里山と田園は心の原風景。庭と山川草木、体感する旬の言の葉たち。

加賀田山を仰ぐ

2011-06-21 04:08:32 | 里山に捧ぐ
 ここは笠間市上加賀田地区。写真の山は、加賀田山(かがたやま)です。

 標高は383.2メートル。関東平野の周辺、低い山並みに囲まれた笠間盆地では、なかなかの存在感があります。

 この位置からは、右側手前の山が重なっていますが、集落の中心部から仰げば、稜線が左右におおらかに広がり、「加賀」の霊峰白山をも連想させるような、雄大な品格があります。

 「加賀田山が曇ると、笠間は雨」と言われていて、中心街に住む人でも、大切に感じている人もあります。

 雨は、低気圧ばかりではなく、空気の温度差が雲を呼ぶという仕組みが基本でしょう。
山の存在がきわめて重要です。
上昇気流や、山があることによる、気流の変化。
山ひとつで天候が変わるということを、日々、現場との往復の途上で実感しております。

 昔は、雨は死活問題でした。今でも、水が基本であることに変わりはない。

 加賀田山をはじめ、周囲の山が雨を呼び、たくさんの尊い笠間の命をつないでくれたはずです。 

 私の住む飯田地区からこの山を仰ぐことはできませんが、私にとっても、とても大切な山と感じます。それは、笠間の入り口のシンボルと感じるからです。
 
 遠来のお客様を笠間にご案内する時、特急停車駅の友部にお迎えに行きます。
その際、最短ルートを通らずに、涸沼川に沿って、上加賀田地区を経由して中心街に向かいます。
そうすることにより、天然の地形を体感して頂くことができる。
笠間の風土をご理解頂くのに最適と考えるからです。

 山や川があってこそのふるさとです。
昔も今も、山と水の流れは変わらない。
笑いも涙も、生きていくいろいろな場面は、つねに折々の山や川の姿とともにあった。
ありまままの尊い姿をともに体感するところから、自然な交流というものが生まれると感じます。

 この写真は、仕事の帰り、夕暮れ時に撮りました。
少し霞んでいますが、麓には鎮守の森や屋敷林、画面中ほど左側には栗畑も見えます。
一面の田んぼには、水が満々と湛えられております。

 この穏やかな風景さえあれば、何もいうことはない。

 加賀田山さん、今日もありがとうございます。

 




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