ようこそ里山へ 茨城笠間・青葉って永遠

茨城県笠間市。観光と陶芸の町の知られざる宝。穏やかな里山と田園は心の原風景。庭と山川草木、体感する旬の言の葉たち。

毎朝、皆で動いています。

2011-06-23 04:02:01 | 田んぼ風土記
 昨日の朝の田んぼの様子です。

お陰さまで、気温も上がり、虫に葉をかじられながらも、すくすく育っています(写真左側)。
 
 すぐ隣、右側に見える一段低いところは、Nさんの田んぼ。
長い間休耕田でしたが、定年を機に、去年からこまめに農作業をこなしておられます。
先日は、一日中草取りをされていたようですが、現在、減農薬で試行錯誤中とか。
楽しそうでした。
時間が経つのを忘れる感覚。
よくわかります。

 生き物が一杯いる田んぼのほうが面白い。
面白がる人、大歓迎です。
定年少年N氏の未来は明るい、「一隅を照らす、これ国宝なり」とか。

 ご近所へのお福分として、お留守中に勝手に仮植しておいたカキツバタさんも、無事定植された模様(画面中央)。
来年から、ここにも風雅な花園が生まれるのでしょう。
ワクワクです。

 それにしても、カキツバタの根っこというものは、思いのほか堅く密生していて、タフです。
並みのスコップでは受け付けないので、本職用の、エンピというハガネの根切り専用機材を動員します。
根っこの塊ごと取り外し、注意深く株分けします。
あの美しい花も、この力強い根っこが働いてこそ生まれるのだと思うと、感無量です。
 
 カキツバタの脇の土の上で、ツバメさんが二羽、忙しそうに飛んだり跳ねたりしていました。
巣作りの素材確保の作業が進んでいるようです。
この土のままのところは、昔は「ぬるめ」といって、水温を上げるための水路でした。
今はこうして、最良の巣の素材を育んでいるようです。

 今年もツバメさんが来てくれました。
震災のあと、こういう場面に遭遇するたび、しみじみ有難いと感じるようになりました。
私ばかりではなく、回りの皆もです。
この田んぼと里山の環境を故郷として、命をつないでいってください。

 私も、今朝は特別に早起きしました。
朝の6時から、公民館の草刈りなのです。
主事という役員をおおせつかっていますが、公務は向かないと、いつも感じています。
「向いてない」と家族・親族も、満場一致で断言しております。
やはり、足袋姿庭園男こそ、自分の天命と感じます。

 それでもなお、現役の仕事との両立に配慮してくださる、U館長には感謝。
こういう、地域の小さなお役目を通じて、館長はじめ、いろいろな先輩の話を聞くのも、貴重な学びです。

 草刈というシンプルな作業は、心を落ち着かせ、リセットする効能もあります。
ですから、実は、私は、大きな声では言えませんが、草刈大好き人間なのです。
たぶん、私以外にも、隠れ草刈大好き人間は、この周辺に多数生息しているはずです。
刈った後を振り返ると、気持ちが清々しくなる。
この清々しさこそ、農村風景を維持している原動力だと感じます。
決して、作業後の冷たいビールだけではございません。

 貴重な朝のひとときに心を澄ませた後、本日ビールは頂かずに、眼を輝かせながら麦茶を一口頂きます。
そして、庭園男は市内の現場にて、稲田みかげ石とともに、入念に働かせて頂きます。

 本日は、関東全域、暑くなりそうです。
どうぞ皆様、高温・紫外線対策を十分に、健やかにお過ごしください。

 さてさて、何を言っているのかわからなくなりましたが、本日も読んで頂き、ありがとうございます。




 


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
草刈り (舞台)
2011-06-23 07:02:16
私も好きなほうです。
黙々と刈り、ふと振り返った時の達成感はなかなかです。
「ご精が出ますね」と声を掛けられようものなら、
スピード加速してはかどります。
「雨上がりは草刈りのチャンス」と教えてもらってから、
雨が待ち遠しくなりました。
返信する
草のご縁 (青葉)
2011-06-24 04:01:08
 舞台さん、草刈りコメントありがとうございます。
 草刈をする人の姿も、風景になりますね。
通りがかってお声掛けする人の姿も微笑ましい。
 草あればこそのご縁かもしれない。
 朝露の結ぶご縁の笠間かな
返信する

コメントを投稿