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文教厚生委員会 2023.6.28 ‐教員時間外在校等時間・教員の働き方改革・補充教員・校則見直し・学校給食費の無償化・オーガニック給食‐

2023年06月28日 | 議会・委員会報告
令和5年6月定例会 文教厚生委員会(付託)
令和5年6月28日(水)
〔委員会の概要 教育委員会関係〕



〇達田委員

  教員時間外在校等時間について、減っているところもあれば、ちょっと増えてしまったところもあるということで、その内容については朝の委員会で御説明があったんですけれども、この時間は飽くまでも校内で仕事をしている時間内ということなんでしょうか。
  先生によったら、仕事をお家に持ち帰らないとなかなかこなせないということで、仕事を持って帰って家でもやっているっていうお話もお聞きしますけれども、そういう時間は 入ってるんでしょうか。

●内海教育政策課長

  達田委員からお話のありました、時間外在校等時間の考え方についてなんですけども、 こちらにつきましては、やはり学校で勤務していただくというのが基本ですし、御本人か らそのあたりについてはきちんと御報告いただいて、そして正しく入力いただいてるものと認識しております。

〇達田委員

  おうちでお仕事をした場合も、これだけの時間やりましたということは入力できるとい うことなんでしょうか。

●内海教育政策課長

  一部繰り返しになりますけれども、こちらのほうにつきましては、部活動等で外でというのもありますが、学校で勤務いただいている時間を入力していただいているものと認識 しております。

〇達田委員

  そうしますと、実際お仕事している時間っていうのは、もう少し長いと考えてもよろし いんでしょうか。

●内海教育政策課長

  時間外在校等時間につきましては、学校に出勤いただいて、それぞれに出勤のチェック を頂いて、また、退勤のとき、時間については入力もできるようになっておるんですけれ ども、それぞれの教員の方が正しい時間を入力いただいてるものと認識しております。

〇達田委員

  実際に、そういうことで入力しておられる方がどれぐらいいらっしゃるのか、それと、 なかなか仕事が終わらないので宿題とかいろんな物を一旦おうちに持ち帰ると、その場で終わったとみなされてしまうんじゃないかと思うんです。先生の場合は幾らおうちで仕事 をしても時間外手当も付かないと思うんです。
  そういう状況で非常に長時間労働をされているという中で、この時間を更に短く、時間 外労働は本当はないのが一番いいんですけれども、できるだけ短くしていこうという取組をいろいろと言われてましたけれども、今まで一番やって効果があったのはどういうこと があるでしょうか。

●内海教育政策課長

  これまでの取組の中で一番効果があったものは何かという御質問でございます。 やはり令和3年度に導入いたしました学校業務支援システム、いわゆるICT化が効果 が非常に大きかったのではないかと考えております。
  こちらにつきましては、校務処理を集約した統合型校務支援システムと、メール、スケ ジューラー、掲示板等のグループウェアで構成されているシステムでございまして、成績 処理でありますとか出欠情報の管理、さらには健康診断の管理などが一括してシステムで 一元的にできるということで、非常にここは効果が高かったのではないかと考えておりま す。
  また、グループウェアにつきましても、これまでは学校ごとで違ってたものが、統一した電子メール、掲示板等々で活用できるようになって、学校を変わる度に一から覚えなくてはいけないということもなくなってきたということで、このあたりが全体的に非常に効 果が大きく、事務負担、勤務時間の縮減につながっているものと考えております。

 〇達田委員

  知事の所信でも徳島県の教育の充実ということで、日本一の教育環境づくりということで力強く述べられました。
  その中に、教員が児童一人一人にしっかりと向き合うことができるように、今おっしゃったICTを活用した校務支援であるとか、あるいは外部人材の活用っていうような ことを述べられているんですけども、このICTを活用した校務支援は今お話があったんですが、もう一方の外部人材の活用というのは今どれぐらい進んでいて、どういう内容で やってるんでしょうか。

●内海教育政策課長

  外部人材の活用についての御質問を頂いております。 働き方改革の観点から導入させていただいているものとしましては、教員の業務支援員 でありますとか、午前のお話でもありました部活動の指導員、また学習指導員等のいわゆ るサポートスタッフを配置させていただいております。
  また、教員の教育相談体制の充実も図らなくてはいけないという観点から、3Sいわゆ るスクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカー、スクールロイヤーによる相談体 制も充実させてきているところでございます。

〇達田委員

  この教育の充実について述べられた中で、教員の働き方改革につながるいろんなことをやっていきますっていうことは述べられておりますし、いろんな教育をやっていきますよということがるる述べられているんですけれども、残念ながら、この教育を担う教員を増 やしますという言葉がどこにもないんです。
  徳島県は他県に先駆けて、少人数学級という非常に先進的な取組をやってきたんですけ れども、それに見合った教員が増えてないということで、教員が非常に忙しい状況に追い 込まれているというようなことも言われております。
  教育の充実、日本一の教育環境づくりというのであれば、教員数を増やしていくというのは欠かせない要件だと思うんですけれども、その点はどのようにお考えなんでしょう か。

△西浦教職員課長

  ただいま達田委員から、教員を増やしていくべきという御質問でございました。
  おっしゃるとおり、将来を担う子供たちの豊かな学び、それから確かな成長のためには、教職員が子供たち一人一人と向き合えるよう、引き続き教職員定数の確保、改善が重要であると認識しております。  これまで本県では、国に対しまして、徳島発の政策提言や全国都道府県教育長協議会の特別要望におきまして、教育の質の向上が図られるよう各種の加配定数の一層の改善や充 実につきまして積極的に働き掛けを行い、今委員がおっしゃった少人数指導や特別な支援 が必要な児童への指導等において、教職員の定数確保及び改善が図られてきたところでございます。
  県教育委員会といたしましては、これまでの取組により教員定数の一定の改善を図ったところであり、今後もまずは国の標準法に基づく定数を改善することで対応してまいりたいと考えております。

〇達田委員

  委員会等でよく取り上げてきたことなんですけれども、やっぱり国からの標準定数内の教員しか採用していないということで、産休とかいろいろ休まなければいけない、今朝ほ ども、メンタルで働けなくなった人も何人もいらっしゃるというお話がありましたけれど も、そういう中で代替えの方がすぐに見付かるのかということもあると思うんです。
  教職員の会の方から報告がありまして、補充教員が必要なときに学校で探してくださいと、校長先生とかが一生懸命電話をかけて先生を探さないといけないような状況もあると お伺いしたんですけれども、病休とか産休でお休みされた先生の代わりの補充教員が確保 できなくて、校長先生や教頭先生が授業したという状態はどれぐらいあるんでしょうか。

△西浦教職員課長
 
  ただいま、病休それから産育休等で教員が休まれた場合の補充の教員若しくはその補充 の教員が見付からない場合の対応についての御質問でございました。
  今年度5月1日時点での病休、産育休の補充の講師は全講師で二百数十名の人を配置しております。 ただ、委員のおっしゃるとおり、休みの期間の長短、年度途中までとか1学期だけとか若しくは1年以上の方もいらっしゃいますが、特に期間が短い補充の教員が見付からない場合がございます。できるだけ早急に見付けるようにはしておるところでございます。
  今、委員のおっしゃったとおり、私どものほうでも一生懸命電話連絡等で配置をしておりますが、学校と連携しながら、御相談しながら探しておるところでございます。
  それで、見付からない場合は、一部は別の加配定数で配置した先生方に業務を担っていただいたり、一部は教頭先生が多く授業に行かれたりという状況があることは伺っておりますが、詳しい数字については把握できておりませんので、ここで御報告を申し上げられ ないところでございます。申し訳ございません。

〇達田委員
 
先生が足りないというのは本当に深刻な状況だと思うんです。
  子供にとって本当にいい教育、子供にとってはどうなのかというのをしっかり考えるならば、元々の教員数を増やしていく、今の状態では県費で増やすということが最良の方策 だと思うんです。
  ですから、他県と比べたらいかんと思うんですけれども、鳥取県では県費で200人増やしましたというようなお話を聞きますと、えらい違うなと思います。そういうところに十分お金を掛けていただきたいと思います。是非とも計画的に先生を増やしていく方向で取 り組んでいただきたいと思うんですけども、いかかでしょうか。

△西浦教職員課長

  県のほうで教職員の数をということでございます。 先ほど申しましたとおり、基本の姿勢としましては、国へ強く働き掛けていくことで定 数の改善、それから加配の確保に取り組んでまいりたいと考えております。
  また、別の要素になりますが、今年度末から公務員の定年が段階的に引き上げられますことにより、令和5年度末は定年退職者がいないこととなります。
  一方、教員採用のほうは前年度並みの採用の予定としておりますので、今後これまでにはなかった採用者数が退職者数を上回るということが隔年で生じてまいりますので、今臨 時の教員が不足している状況が徐々に改善され、臨時の先生の割合が減っていく方向に向 かうと見込んでおるところでございます。

〇達田委員

  教職の仕事は、昔はどんどんと希望者があったと思うんですけども、今は何か大変な職 場だと認識されて、せっかくお仕事に就いても病気になったりとか辞められたりとか、そういう方も出てきているようなんです。
  ですから、働きやすい環境であることが一番だと思います。重労働にならないように、 そして身体よりも精神的に健全に仕事ができる状況を作っていくことが大事だと思いますので、是非、若い人がどんどん夢を持って教職に就いていただけるように、取組をお願いしたいと思います。よろしくお願いいたします。
  それともう1点、今朝ほども議論がございましたが、校則について児童生徒が主体的に 考えて時代の変化に合わせてルールを作り変えられるように、昨日会議をされたということです。県立学校につきましては状況を把握されているということなんですけれども、県 立学校でこういうふうに改善しましたというのはどういう内容があるんでしょうか。

▲蔭山いじめ問題等対策室長

  ただいま達田委員より、県立学校における校則見直しの現在の状況等についての御質問でございました。
  県立学校における状況につきましては、昨年度、調査を行っております。
  その中におきまして、見直しについては毎年進めていただいているところではございますが、例えば頭髪関係におきまして、いわゆるツーブロックという文言がございます。 ツーブロックといいますのは、髪を段に切ることなんですけども、モヒカン刈りであったり、耳の裾だけを短く切って上からかぶせたり、ツーブロックと一言で申しましても状況 が異なっておりまして、指導がトラブルの原因になるという状況がございます。
  そういう言葉を使わないように改善しようということで、各学校でその文言を使わなくなっている状況がございます。
  しかし、昨年度まだ使っている学校もございましたので、そこにつきましては、現在各 学校で生徒主体の取組によりまして、なくしていく方向で検討していただいているところだと思っております。
  そのほかにも細かいことでいろいろございます。見直しについては進められておるんですが、合理的な説明がつかないものについては積極的に生徒主体で見直していただくよう にお願いしているところでございます。

  〇達田委員

  ありがとうございます。 男子生徒で、ツーブロックは駄目って先生に呼ばれたということも聞きました。県立高 校の場合は改善に向けているということなんですけども、市町村立学校については一緒に 取組を進めていくんでしょうか。

▲蔭山いじめ問題等対策室長

  ただいま達田委員より、市町村立学校についての校則見直しの取組を一緒に進めていくのかどうかという御質問でございました。
  現在、県といたしましては県立学校で進めるように働き掛けているところではございますが、あわせて文科省から出されています見直しに関する通達等につきましては、市町村 教育委員会を通じまして各小中学校にも通知しているところでございます。
  また、小中校長会でありましたり市町村教育長会におきましても、県の取組の状況についてお示ししているところでございます。
  午前中に申しましたが、10月末に県立学校の各学校の校則につきまして、また見直し過 程につきましてホームページ上で公開するんですが、そこを参考にしていただけるようにということもお話をさせていただいているところでございます。

〇達田委員

  特に髪型であるとか服装で要望が強くなるのは中学生ぐらいからですので、意見がどんどん取り入れられるようにやっていっていただきたいなと思うんです。
  お聞きしたところ、男子ではツーブロックはいかんと言って先生に呼ばれた、それから女子は編み込みがいけないとか、それからスカートが短すぎる、あるいは長すぎるとか、 それから冬の寒いときに私服を着たらいかんので上着が着ていけないっていうような、考 えてみたら何かおかしい、意義が説明できないところがたくさんあるように思います。き ちんとその時々で常識に見合った状況に見直していただけたらと思います。
  髪型だと余り奇抜なのは私も変と思いますけど、今言うている髪型はそんなにおかしいと思わないし、むしろ青年らしくていいなと思うんで、何でそれがあかんのって言ったことがあったんです。是非、ちゃんと子供たちの意見を取り入れて見直しが進むようにお願いしたいと思います。
  もう1点なんですけれども、学校給食に関してです。
  これも知事の所信の中で、首相官邸への重要要望の中で、学校給食費の無償化ということも呼び掛けておられるということです。
  国としっかり連携して取り組んでいくというようなことを述べられたんですけども、学校給食費無償化の要望は日増しに高まってると思うんですが、徳島県下での取組の状況は今どんなんでしょうか。

  ◇長谷体育健康安全課防災・健康食育推進幹

  ただいま達田委員から、学校給食費の無償化等の県内の状況について御質問がございました。
  県教育委員会で把握しているところでは、現在小中学校の給食費を完全無償化している県内自治体は2自治体ございます。
  ほかにも自主財源によりまして、例えば10月から3月の給食を無償化したり、半額であったり、一定額補助を行ったりするなど、それぞれの自治体において支援に取り組まれている状況がございます。 また、国の新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金が令和5年度も継続して活用できることとなり、給食費の保護者負担軽減に向けた取組が推奨事業メニューとなっ ていることから、この交付金を活用して一定期間給食を無償化したり、半額の補助を行っ たりしている自治体もあると聞いております。

〇達田委員

  新型コロナウイルス感染症対応地方創生交付金を利用して減額したり、あるいは無償化してみたりということで、取組をされたところもかなりあるようなんですけども、この財源がなくなりますと、もう6か月でやめますとかいうことも言われております。
  しかし、学校給食無償化をずっと続けてほしいという保護者の声が本当に高まっていま す。徳島県内の学校給食の平均額は分かるでしょうか。小中、夜間、定時制はあるんです かね。県立中学校とか、もし分かっておりましたら教えていただけたらと思います。

◇長谷体育健康安全課防災・健康食育推進幹

  ただいま、県内の学校給食費の額について御質問がございました。
  県立学校2中学1中等教育学校については、3校ともに350円となっております。
  市町村については小学校と中学校で金額が異なっておりまして、小学校のほうが若干価 格が低くなっております。
  今、具体的な平均という数字を持ち合わせておりませんが、300円前後になろうかと認 識しておるところでございます。

〇達田委員

  どちらも月4,000円を超えてると思うんですけれども、物価高騰の分については、県立学校については県が補助をしますということで予算付けがされておりましたけれども、高 騰分だけではなくて給食費そのものを無償化していきましょうという計画はないんでしょうか。知事の所信によりますと進めていかなしょうがないなっていうふうにも取れるんで すけれども、それはいかがなんでしょうか。

◇長谷体育健康安全課防災・健康食育推進幹

  ただいま達田委員から、県立学校の給食について無償化に向けた動きはあるかといった御質問がございました。 今回、定例会において、物価高騰分として1食当たり50円を上限に補助を御提案させて いただいているところでございます。 各都道府県の状況についても確認しておるところではございますが、現状、県立学校で 都道府県によって完全無償化をしているところはないといった状況をつかんでおります。 また、四国3県につきましても、県立学校に対して、本県と同様に定額の補助を臨時交 付金を活用してやっていくというところは幾つかございます。

 〇達田委員

  一部の補助じゃなくて無償にしてもらいたいなっていうのは、本当に多くの保護者の方が願っていることなんですよね。
  私も時々、無駄な予算じゃないかということで討論させていただくことがありますけれ ども、お金はちゃんと子供の教育のために使ってもらいたい、そういう思いなんです。
  ですから、子供たちを育てていく上で、地場の徳島の栄養たっぷりなおいしいものを毎 日食べてもらって成長してもらうという、それは大きな教育的意義があると思うんです。
  今、徳島県が本当に子供を大事にしよう、日本一の教育環境をって言うのであれば、給 食費の無償化は避けて通ってはいけないと思いますので、是非、進めていただきたいと思 います。
  給食費につきましては、国は、それは市町村がやることですというようなことを言って ますけれども、憲法26条で義務教育費は無償としているわけですから、これにのっとっ て、国の責任でしっかりと進めていただきたい、そして国ができない間は、県も力を入れ てやっていただきたいと思います。
  現在、日本国内で給食費無償となっている自治体はどれぐらいあるでしょうか。

◇長谷体育健康安全課防災・健康食育推進幹

  ただいま委員から、国内で給食費無償化をしている自治体はどれぐらいあるかといった 御質問がございましたが、これについては直近の調査が行われておりませんので、幾つあ るかというのは現状把握していないところでございます。
  ただ、例えば東京23区においても、23区のうちの七つが今年度から給食費無償化を行う といった報道は聞いておりますので、無償化に取り組む自治体については、以前と比べますと増えてきていると認識しております。

〇達田委員

  私どもの独自の調査なんですけれども、昨年末現在で254自治体が無償にしてるんで す。中には三好市などの徳島県の二つの自治体も入っております。そのうちの73パーセン トが人口1万人以下という非常に小さな自治体なんです。子供が少ないからできるんだな というのもあるんですけれども、実は小さな自治体ではないところもどんどん無償になり 始めました。青森市が27万人、山口県岩国市が13万人、東京都葛飾区は46万人、千葉県の 市川市が49万人と、人口の多いところでも無償にしていきましょうというところがどんど ん出てきたんです。
  この中で、千葉県市川市がホームページで無償になりますっていうのをお知らせしてるんですけれども、給食費を無償化する目的というのを書いてます。ちょっとこれを読み上 げさせていただきます。 子供を育てることは、未来の日本を支える人材を育てることであり、社会全体で支えていく必要があります。中でも食は重要であり、将来にわたり健康であり続けるための礎の 一つとなります。子供の成長を社会全体で支える施策の一つとして、子供たちの安心で充 実した食の環境を整える取組を進めるため、学校給食費無償化を実施いたします。こうい うふうに書いてあるんです。 何も千葉県市川市だけでなくて全国の自治体に言えることじゃないかと思うんです。徳島県もこういう方向でしっかりと取り組んでいくべきではないかと思うんですけれども、 いかかでしょうか。

◇長谷体育健康安全課防災・健康食育推進幹

  ただいま委員から、千葉県市川市における取組の状況等について御紹介いただいて、全 国で取り組んでいくべきではないかという御質問を頂きました。 繰り返しの御答弁になるんですが、学校給食における経費については、学校設置者及び 保護者が負担するということが法律に定められておりまして、国のほうも各市町村、自治 体で取り組まれることがふさわしいということを言われております。 一方で、自治体によって取組に差があるといったあたりは県教育委員会においても認識 はしておるところでございますので、引き続き、今回知事から岸田総理に直接要望していただいたように、学校給食費無償化に向けて、また保護者負担軽減に向けて、恒久的な財 源措置等について国において措置してほしいといったあたりを提言、要望を行ってまいりたいと考えております。

 〇達田委員

  財源の問題とかいろんな問題がありますけれども、やっぱり一番は子供たちの成長のためということで取り組んでいただけたらと、切にお願いしておきたいと思います。
  特に今、この中で無償化だけじゃなくて、オーガニック給食にしようという取組も進んできてるんです。そういう取組を徳島県も是非進めていただきたいなと。安心、安全な徳 島県の食材を無償で提供できる、子供たちを大事にしている徳島県にしていただきたいと 思うんですけれども、教育委員会としてはオーガニック給食を進めていこうというような プランはお持ちでしょうか。

◇長谷体育健康安全課防災・健康食育推進幹

  ただいま達田委員から、オーガニック給食を進めていくような方向性は持っているかど うかという御質問がございました。
  令和3年5月に農林水産省において策定されました、みどりの食料システム戦略において、国内において有機農業を推進し、学校給食に有機農産物を活用することが盛り込まれております。
  有機農産物を学校給食に活用するためには、必要とされる品目であったり量を安定的に確保できる体制が必要であり、現在、国において有機農産穀物の産地づくりが進められておると認識しておるところでございます。
  また、食材の価格が、保護者が負担する給食費にも影響することから、有機農産物を給食に使用する場合には、その価格についても今後課題になってくると考えております。
  実際に給食に使用する食材につきましては、学校給食実施者である学校設置者において地域の実情等を踏まえて決定されるものであることから、県教育委員会といたしましては、有機農産物の活用事例、好事例の紹介を行うなど、給食を生きた教材として活用して、地域の工夫によって子供たちが食に対する理解を深めたり、主体的に健康な食生活を 実現することができるよう、引き続き学校給食の充実、食育の推進を図ってまいります。


〇達田委員
 
この取組は農林水産部としっかり連携してやらなければ、教育委員会だけではできない 問題なんですけれども、オーガニック給食に取り組んでいる自治体は、あちこち生まれてきてるんです。米だけじゃなくてパンも自前の小麦を作って、そしてオーガニックで食べ てもらっていると。
  しかし、高くつくんです。材料が高くつく分を自治体が買取りをして、そして農家を 守っているという、そうしたら、作ってくれる方もどんどん増えていくという取組をして おります。農業をされている方と行政とが連携して、そういう給食の取組をしているとこ ろも生まれてきております。
  今の時代、本当に安心して口にすることができないような物もたくさんございます。安 心、安全の食べ物を子供たちに食べさせていけるという環境づくりを是非、学校給食から 始めていただいて、学校給食が農業を守るというふうになっていくと思います。是非と も、教育委員会として大きなプランを持っていただいて、そういう方向に進んでいってい ただきますようにお願いをして、終わります。