天神丸風力発電計画知事意見について

　計画段階環境配慮書に対する知事意見が24日に出されています。


　　知事意見全文はこちら　https://www.pref.tokushima.lg.jp/ippannokata/kurashi/shizen/5013965/

「総論」
、「事業実施想定区域及びその周辺は、多くの希少動植物が生息し、県内屈指の自然環境が残された景勝地でもある。この区域における風力発電設備の設置により、自然環境はじめ、人と自然との触れ合いの活動の場等、重大な環境影響が生じることが懸念されるが、配慮書には生息・生育が確認されている動植物、生態系等に対する評価がなされていない又は科学的な根拠が明確に示されていない状況が見受けられることから、環境要素の区分毎に適切な調査、予測及び評価を行うこと。
　特に、次の各論に示す指摘事項について、追加書類を速やかに提出することなど検討することが望ましい。
　また、あらゆる措置を講じてもなお、重大な影響を回避又は低減できない場合は、本事業の取り止めも含めた計画の抜本的な見直しを行うこと。

　として、各論では「（１）希少生物・生態系に対する影響　①動物に対する影響、②植物に対する影響」、「（２）人と自然との触れ合いの活動の場に対する影響」、「（３）土地の改変に伴う自然環境に対する影響」、「（４）景観に対する影響」についてそれぞれ示し、いずれも「…影響を回避又は低減すること。」としています。


　知事意見は、自然環境保護団体や、登山愛好団体などから出されていた要望を受け止めている内容となっていると思います。しかし、この「意見」に強制力がありませんから、なお、いっそうの活動が必要と思います。
　計画地がどんな所なのか、多くの人々に知ってもらう活動が必要ではないかと思います。
　剣山系とはいっても、剣山とも違う、三嶺とも違う、一の森とも違う、高城山周辺独自の自然景観。一目みれば、それがどれだけ貴重なものか、何にも代えがたいものであるか、まさに「百聞は一見に如かず」だと思うからです。
　できれば、知事が足を運んで、この美しい稜線を歩いていただきたいと思います。