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防災・感染症対策特別委員会 2023.6.15 -防災対策・プライバシー・道路の冠水・

2023年06月15日 | 議会・委員会報告
令和5年6月定例会 防災・感染症対策特別委員会(事前)
令和5年6月15日(木)
〔委員会の概要〕

〇達田委員

今回、議案として出されております何点かをお尋ねしたいと思います。 一つは、南海トラフ巨大地震被害想定の見直し、防災対策の再検証ということで、予算 が7,500万円付けられております。
  この事業につきましては、国の新たな被害想定策定に併せて、新たな知見とか最新デー タを反映した、本県独自の津波浸水想定および被害想定の算定を実施するということに なっているのですけれども、10年と言いますと、早10年経ったのかという、そういう思い がいたします。
  この被害想定が初めに出されました時に、これほどの死者が出るのか、こんなに浸水す るのか、ということで、もう本当に驚きをもって、その想定を見た訳なのですよね。
  それでずっと、これあんまり変わらないわと思って、きているわけですけれども、ここ で見直しがされるということなんですけれども、この国の新たな被害想定策定というの は、今どういうふうに進んでいて、それをどういうふうに県が受け止めていくのでしょう か。

●松本事前復興室長

  達田委員から、南海トラフ巨大地震被害想定に関し、国の動き等につきまして御質問が ございました。  本県におきましては、平成25年度に公表しました南海トラフ巨大地震被害想定を基に、 様々な防災対策を進めてまいりまして、これまで住宅の耐震化、堤防等の整備を進め、県 土の強靭化を図ってきたところでございます。
  委員がおっしゃいますとおり、国におきましては、現在策定から10年が経過しておりま す南海トラフ地震防災対策推進基本計画で定めております防災対策の進捗をしっかりと確 認していくためのフォローアップ、そして次の目標を定めていくための前提としまして、 被害想定の算定を進めております。      現在、検討委員会、またワーキンググループが立ち上がっておりまして、国のほうで検 討が進められておりますが、その国の動きにつきまして、しっかりと見据えながら、県と しましても、県独自の被害想定の公表から10年経過していることもございますので、今後 の更なる防災対策をしっかりと推進するため、この県の独自の被害想定につきまして、最 新の人口、建物データ等を反映させていただいた上で、見直しを実施してまいりたいと考 えております。

〇達田委員

 防災対策というのは、一人一人の命を守る、死者ゼロにするというのが最終目標だと思 うのですよね。
 ということは、国民一人一人であるとか、あるいは団体、または企業団体とか、いろい ろな組織でもって、全部が協力していかないとなかなか達成できるものではないと思うの ですけれども、聞くところによりますと、この国の対策会議、ワーキンググループの会 議、2回目だったのですかね、秘密会で行われたというようなことをお聞きしたのですけ れども、情報を共有していくということが大事だと思うのです。
 どういうデータに基づいて、どういう議論をしているのかということが分かって、そし て国民が共感するということがまず一番だと思うのですけれども、まずこの見直しに対し て、南海トラフ巨大地震が想定される各県の知事からも、要望が出されていると思うので すけれども、徳島県からはどのような要望が出されているのでしょうか。

●松本事前復興室長

 達田委員から、南海トラフ巨大地震に対する国への要望につきまして御質問がございま した。
  徳島県を含みます、南海トラフ地震に関連する10県の知事による、10県知事会議という ものがございまして、こちらのほう、幹事県が現在高知県ではございますが、本日の新聞 報道にもございましたとおり、10県知事からの提言ということで、昨日内閣府に提言をさ せていただいているところでございます。
 主な内容としましては、南海トラフ地震津波対策、こちらで緊急防災事業債がございま すが、それをはじめとしました必要な財源の確保でありますとか、県が進めます事前復興 が復旧・復興期間の短縮によりまして、損失をしっかりと抑制できるように、国におきま しても、位置付けをお願いしたいというふうなこと等々につきまして、提言をさせていた だいているところでございます。

 〇達田委員

 今現在の状況というのが、10年前と比べて大きく変わっている部分もあると思います。
 そして、住民の方の歳、私もそうですけど、皆さん10年前と比べて10歳年を取っていま すよね。  それから当時、計画ができた時に70代だった方は、80代になっているということで、本 当に高齢化の時代になっておりまして、特に海沿いにお住いの方は、回っていきますと ね、ほとんど高齢者の方なのですね。若い方が出てくるというのは、ほとんどないので す。ですから、そういう方の命をどうやって守るかというのは、本当に大事なことだと思 うのです。
 しかし、国の被害想定を、ちょっと見てみますと、想定死者数を8割減らしますよとか 言われているのですけれど、本当に8割減らせるのかというと、ちょっと私は疑問に感じ るのです。
 皆さん高齢化して、逃げるということも体力的に無理な方も多いのに、どうやって8割 減らすのだろうかという思いもございます。
 ですから、しっかりと地域の実情というのを見据えて、それを計画に生かしていかなけ ればいけないと思うのですけれども、それを想定見直し項目の中に、三つ掲げておりま す。
 浸水エリア、浸水・浸漬等ですね、それから人的被害、もう一つはライフライン、及び 交通施設の被害状況とか、生活支障の状況とか書かれていますが、現在の計画というのが どうだったのかなというのを、今一度ちょっと思い起こしていただけたらと思います。そ して、どうしようとしているのか、お答えいただけたらと思います。

●松本事前復興室長

 達田委員から、今回の被害想定の見直しに向けて、県としてこれまでの対策について、 どのように捉え、今後どのように考えていくのかという御質問だったかと思います。
 本県につきましては、平成25年に公表させていただきました被害想定に基づきまして、県の国土強靭化地域計画、また南海トラフ地震対策行動計画に基づきまして、様々な事 じん 業を展開してまいりました。
 その中で、ハード面で申しますと避難所でありますとか、避難場所の確保でありますと か、またソフト面でいきますと、各種市町村への計画策定の支援でありますとか、そのよ うな事業を進めてまいりました。 今回、被害想定の見直しという契機がございますので、これまでの事業の成果につきま しても、しっかり再検証して反映できるように進めてまいりたいと思っております。

〇達田委員

 しっかりと徳島県の状況というのを踏まえた上での計画になるようにお願いしたいので すけれども、徳島県の南海トラフ巨大地震被害想定というのが見直しをされる、その見直 しの期限と言いますか、いつ見直されて、いつ発表されるのかという計画、お知らせいた だけたらと思います。

●松本事前復興室長

 委員から、今回の被害想定見直しの期限、スケジュール的なところの御質問がございま した。
 今回6月補正予算で計上させていただいておりますこの事業は、単年度予算事業ではご ざいます。  年度内完了に向けて進めてはまいるのですが、前提としましては、国の被害想定の見直 し、こちらの動きを見ながらということもございます。
 国のほうでは、この夏に算定手法について公表するようにしておりますので、そこの動 きも見ながらということで、公表までのスケジュールというのは、少し見通せないところ もございますが、国の情報にアンテナを高く対応しながら、しっかりと事業を進めてまい りたいと考えております。

〇達田委員

 今現在、徳島県内で被害を少なくするための対策というのがどこまで進んでいるのかと いう、ハード面とか、いろいろ全部ひっくるめてお知らせいただけたらなと思うのです が、付託委員会で、またもう一度お尋ねしていきたいと思うのですけれども、例えば建物 被害の総数、これは耐震化を進めなければいけないなとか、いろいろありますよね。耐震 化するまでもなく建て替えたお家もたくさんあると思うのです。
 そういうことで、今、住居がどうなっているのかとか、企業、官公庁の建物が、どうで あるのか。それから、避難場所。高知県では、海岸沿いに避難タワーというのが行く先々 で、町内会ごとに建てられているというような状況の自治体もありますけれども、徳島県 ではまだそういうことではなくて、逃げ場所がきちんとあるのかという心配もされている ような状況なのですよね。
 ですから、避難場所の確保というのがどういうふうになっているのかを含めて、また委 員会でお聞きしたいと思いますので、資料を是非、揃えておいていただけたらと思いま す。難しいところでなくて以前の計画にあります死者がいくら、建物の倒壊がいくらと数が出ていますよね。それに基づいて、この土地に耐震化率いくらとか、総数何棟とか書い ていますので、それが今現在どうかということを、今の現状を知った上でということです ので、是非、その資料を出していただけたらと思いますので、それをお願いしておきたい と思います。
 何と言いましても、先ほども言いましたけれども、国民がなるほどと、やらなければと いう気持ちにならないと防災というのは、なかなか達成できないと思うのです。 それで、地域地域で皆さん、消防の方とか、防災の方が頑張って講習会を開いたり、い ろいろしてくれております。
 そういう所に行きますと、あ、やっぱり耐震化しなければいけないなとか、避難場所を きちんと知っておかないといけないなとか思うのですけれども、それがないとまた忘れる のですよね。
 ですから、日々の取組というのがとても大事だと思いますので、それと併せて立派な再 検証ができるようにお願いしておきたいと思います。
 それと関わるのですけれども、今回、避難行動要支援者の安全の確保ということで、そ れは保健福祉部のほうで出ております。
 この個別避難計画の整備の促進ということなのですけれども、これについて、どういう 内容で、どういうふうに進めていっているのか、具体的に教えていただけたらと思いま す。  

▲和田保健福祉政策課長

 達田委員より、今回6月補正に提出しております個別避難計画作成促進事業の概要につ いて御質問を頂きました。
 背景といたしましては、災害発生時におきまして、高齢者や障がい者等、自ら避難する ことが困難な避難行動要支援者の方の安全を確保するために、それぞれの御事情に合わせ た避難方法等を定める個別避難計画の作成が必要となっております。
 この作成につきましては、令和3年5月の災害対策基本法の改正によりまして、市町村 の努力義務となったところです。
 避難行動要支援者名簿というのを市町村が作成するのですが、その名簿に登載された要 支援者一人一人に避難支援を行う支援者の氏名や連絡先、また避難場所や避難経路、そし て避難時に配慮すべき心身の状況、このような情報を記載することとしております。
 近年、地球温暖化等もございまして、災害が激甚化、また頻発化していることから、市 町村において作成を早急に進めていく必要があると認識しているところです。
 この事業内容につきましては、具体的には県内3圏域ごとに、モデルとなる市町村を選 定しまして、専門家や有識者等のアドバイザーを派遣して、地域の実情に応じた実効性の ある個別避難計画の作成を支援することとしております。
 また、全市町村が参加いたします市町村担当者の連携推進会議を設置いたしまして、情 報共有や連携を図るとともに、モデル市町村におきまして構築した避難計画作成のノウハ ウでありますとか、そういうものの横展開を図ってまいりたいと考えております。
 この事業を実施することによりまして、県内全市町村の個別避難計画の作成を促進して まいりたいと考えております。

〇達田委員

 西日本とか、東日本におきましても、集中豪雨の被害というのが、今、本当に、温暖化 の影響でしょうか、毎年のように起きております。
 そういう中で、残念ながら水に流されてしまったとかで命を失う方が次々といらっしゃ るわけなのですけれども、どうしても高齢の方が多いですよね。
 先ほども言いましたように、高齢化社会になって、自分はまだ大丈夫と思っても、体力 がついていかないという方は、たくさんおりますので、そういう中で、災害に対応できる かという、本当に大事な問題だと思うのです。
 それで、今おっしゃっていただいたように、3圏域ごとにモデルとなる市町村というこ とで、選定していくということなのですが、現在、ここがモデルですよというような所は あるのでしょうか。

▲和田保健福祉政策課長

 これは飽くまでも市町村から応募いただいて選定をしたいと考えておりまして、今、決 め打ちの所はないところです。

〇達田委員
 
 モデルとなってすばらしい行動計画がなされて、そして実証もされているいうところを 普及していくという、その知見を全県に広めていくということは大事だと思います。市町 村の担当者連携推進会議というのも立ち上げるということで、情報を共有しますよと。取 組を非常に活発にやっておられる所の情報を、どんどんと共有を図っていくというのは大 事だと思います。
 この会議は、年に何回ぐらい行われて、どういう方が集まってくるのか、教えていただ けますか。

▲和田保健福祉政策課長

 市町村間の連携を推進するこの会議ですが、まずは、全市町村の担当者が集える全体会 議、それを年2回程度、また、圏域ごとに被害の状況も変わると思いますので、圏域ごと の会議を年3回程度予定しているところです。

〇達田委員

 この計画、要支援者の安全確保と言いましても、個別の情報は個人情報ということで、 なかなか表に出せない、出したくないという方もいらっしゃるとお聞きをしております。
 そういう中で、この計画そのものを進めていくことが大変難しいというお話も聞くので すけれども、いざ発災、地震だ、大水が出た、そういうときに、では、その人を置いてい くのかというとそんなことはないと思うのです。みんな御近所の方が助けに行くと思うの ですよね。
 そういう中で、個人情報をどうやって把握して、一人一人の命を救って守れるのかとい うことは、とても大事だと思うのですけれども、そういう点で、県としては、何か名案といいますか、こういうふうにしたら良いのではないかというようなことを、今やっておら れるでしょうか。

▲和田保健福祉政策課長

 個人情報についての取組ということですが、達田委員おっしゃいましたように、支援の 必要な方の中には、プライバシーが外に出ることに抵抗がありまして、同意されない方も 実際にいらっしゃいます。そういう課題があるということを、市町村の担当者からも聞い ているところです。
 県といたしましては、この度、補正をお願いしているこの事業におきまして、防災に関 する豊富な知識や、また経験を有する専門家や有識者のアドバイザーを市町村に派遣し て、こうした課題の解決のために、助言や指導を頂くこととしております。
 また、これまで同様、市町村におきまして要支援者やその御家族に対し、個人情報は行 政と避難関係者等において適正に管理されまして、避難支援の目的以外には使用されない ことを市町村にしっかりと周知していただくよう依頼してまいりたいと考えております。

〇達田委員

 今回、この予算が340万円付いているのですけれども、この個別避難計画作成促進事業 そのものの予算というのは、340円万が全体なんですか。それとも後々付いていくという ことなのでしょうか。

▲和田保健福祉政策課長
 
 県事業としては、340万円となっております。

〇達田委員

 全部がとても大事な事業だと思いますので、事業そのものが実効性を果たすために、本 当に手を抜いてはいけないことだと思いますので、是非、予算も十分確保していただい て、良い計画にしていただけたらと思います。
 この事業は、いつまでにされるのでしょうか。今年度だけですか。

▲和田保健福祉政策課長

 今年度の補正で340万円をお願いしているところでございますが、まずは市町村のニー ズや課題をお聞きしまして、この事業を前に進めてまいりたいと考えております。
 事業実施後につきましては、改めてその成果や課題を踏まえながら、県としての効果的 な支援のあり方を検討していきたいと考えております。

〇達田委員

 この事業そのものが保健福祉部の事業になっているのですけれども、それだけでなくて 幅広い部署の連携が必要だと思うのです。
 まずは、保健福祉部の中で、ヘルパーさんであるとか、日頃見ておられる方の御協力と いうのも必要になってくると思うのですけれども、危機管理全体の協力を、そして何よりも住民の協力というのが一番大事になってくると思いますので、是非良い事業になってい くようにということをお願いしておきたいと思います。
 次ですけれども、先ほど、集中豪雨の時の被害のことなどのお話がございました。
 私自身が浸水する地域に住んでいるものですから、あっという間に水が出るというよう なことで、毎年困っているのですけれども、道路の冠水で、通行止めにした所も何か所か あると思うのです。
 道路通行規制の状況というのがホームページで見ることができるのですが、これを見ま すと6月3日の午前7時現在の数が書かれているのですけれども,徳島県全体では6か所 全面通行止めにしましたというような所があるのです。
 道路が冠水して通行止めにしますという、何か基準というものはあるのでしょうか。

◇杉本道路整備課長

 ただいま、道路冠水時の通行規制の考え方について御質問いただきました。 6月2日から降り続いた雨によりまして、特に阿南市では8時38分から大雨警報が発令 されまして、集中的な豪雨が発生いたしております。
 阿南市内では3か所、また県内も含めまして6路線7か所で道路が冠水いたしまして、 通行規制を実施しているところでございます。
 御質問にありました道路冠水時におけます通行規制の考え方でございますが、台風や集 中豪雨などによる道路の冠水に際しましては、その現場現場での道路の形状また周辺の形 状等が、不明瞭になること、水が溜まって目視がなかなかしづらくなるということにより まして、車の脱輪等のおそれが考えられます。
 こういった場合に、安全な道路の通行に支障があると判断した場合におきまして、道路 管理者としまして、通行止めの措置を講じているところでございます。
 これにつきまして、御質問の統一的なところの話なんですけれども、現場現場で道路の 幅員また形状等が違っておりますので、各現場ごとの判断が必要になると考えておりまし て、一律の基準は設けていないところでございます。

〇 達田委員

 その時々の状況に応じてということですよね。
 これは、判断が大変難しいことだと思うのですけれども、大雨が降って道路が浸かりま すと、各地域で県議会議員、市議会議員に、もういろいろと要望が来るわけなのです。
 私に来ましたのは、とにかく早く通行止めにしてもらいたいという方もいらっしゃれ ば、早く通行止めを解除してもらいたいというような要望もございました。
 その中で、深刻だなと思ったのは、車が浸かってしまって動かなくなってしまったと か、あるいは車は走るのですが、走っていたら、その道路沿いの屋敷の玄関まで、水が 入ってくる。だから、通行止めにしてもらいたいのだという御要望もあるのです。
 それで、道路がそれほど浸かっている時間というのは、短時間ではあるのですけれど も、その間に車が走って家の中に水が入ってくるとなりますと、被害も出ますよね。
 ですから、そういう場合に、どういう判断をするのかということで、とても御苦労され ていると思うのですけれども、そういう要望というのは県のほうにはないでしょうか。

◇杉本道路整備課長

 各箇所で、そこの道路の性質にもよりまして、皆様方の生活に係っている所であれば、 なかなか止められても困るというような現実もあるでしょうし、また安全のためには、管 理者としては適切な時期、タイミングで、きっちり通行止めを実施していかなければなら ないと考えているところでございます。
 県としましては、概ね県内の路線におきましては、冠水している場所、沈む場所とい う、可能性のある場所につきましては、把握できているところでございますので、冠水が 見込まれる場合には、そういった場所を重点的に監視しながら、適切なタイミングで通行 規制を実施していきたいと考えているところでございます。

 〇達田委員

 基本的には、排水対策がきちんとできるというのが望まれるのですけれども、その地域 地域の事情があって、なかなか排水路の整備というのができないというような所もあるん ですよね。
 しかし、雨が降って、その地域は水に浸かるのですよ。いつも同じような所が浸かって いますね。その度に、その周辺のお家というのは水が来ないかなと、とても心配をされて いるのです。
 それで、どういうふうにしたら良いだろうかと頭を悩ませるのですけれども、先日、吉 野川の水防訓練を見せていただきまして、一生懸命土のうを入れて、積んでおられる訓練 を見ましたけれども、非常にオーソドックスなやり方ではありますけれども、これかな と。すごく大きな建物は、水を遮断するということもできませんし、水を防ぐのは、これ しかないなと思ったのですよね。
 けれども、土のうは、どこにあるのでしょうか。訓練では非常に立派な砂が詰め込まれ ていましたけれども、近所を見ましても、山土はありますけれども、そんな砂が採れる 所、立派な砂というのが無いのですよね。
 ですから、そういう土のうが作れるような砂を確保できる、そして、水で心配されるお 家には、土のうを用意できるというような、そういう取組を是非お願いできないかなと思 うのです。それは市町村できちんとやっている所、やっていない所もあると思うのですけ れども、その状況は分かりますでしょうか。

◆鈴江とくしまゼロ作戦課長

 今、土のうの状況について、市町村の状況についてのお伺いですけれども、私のほうで は、どこの市町村でどういうふうに、土のうの配布を洪水時にしているかの情報は、持ち 合わせてはおりません。

〇達田委員

 今、個人が海岸へ行って砂を採るとか、河川敷で砂を採るとか、そういうことがなかな かできないと思うのです。
 ですから、県なり市なりが、そういう物を構えていただいて、土のうが必要な地域の方は、持って行って水を防いでくださいよというような、そういう細かなこともしていただ く、そういうことができましたら、有り難いですね。
 水の被害は、本当にほんのちょっとのことで、1センチメートル水位が違うだけで、被 害の大小が決まりますよね。床上に来るか、床下で留まるかで、すごい被害が違います。
 それと、庭に入ってきたり玄関に入ってきたりということで、その被害も違ってくると 思いますので、できたら土のうぐらいは、どうにか確保できるような取組を是非進めてい ただきたいと思いますので、どうなんでしょうか。是非お願いいたします。

◆鈴江とくしまゼロ作戦課長

 土のうの取組についてですけれども、土のうだけでなく、いろいろ私ども県がやる研修 の中で、土のうに代わる物ということで、例えばゴミ袋に水なり、ペットボトルを入れて 縛りますと土のうの代わりになる研修とかしていますので、そういうような活用もあると いうことも含めて、住民の方なり、市町村に周知していきたいと思っております。

〇達田委員

 小さなことですけれども、各家で、水が入って来るか来ないかというのは、とても大事 なことですので、これが解決できる一手段として、是非お考えいただけたらと思いますの で、お願いをしておきたいと思います。
 それと、もう1点お伺いしようと思ったのですけれども、説明資料の60ページで、河川 改修の河川整備費で支出済額がない所もあるのです。
 この事業そのものが、防災対策に非常に大事な事業ばかりだと思うのですけれども、こ れが令和5年度中に全て終わる事業なのかどうかということを、お尋ねして終わりたいと 思います。

▽森野砂防・気候防災課長
 事故繰越に係る御質問を達田委員から頂きました。
 河川整備課の事業ということでございますが、全ての事業につきまして、事故繰越分に ついては契約を終えております。ということで、年度末までの工期が入った状態で、今、 鋭意整備を進めているところでございます。
 事業効果の早期発現に向けまして、引き続き工事の進捗管理を徹底し、全力で取り組ん でまいりたいと思っております。

▼平井危機管理環境部長

 本日6月1日からの県の危機管理体制について御質問、そして御論議も頂いたところで ございます。  この災害対策、危機事象対策への迅速かつ的確な対応につきましては、冒頭御挨拶させ ていただきましたが、何としても、県民の皆様の命、財産、暮らしを守っていくのだ、そ の高い責任感と使命感の下で、まずは、この6月1日の組織体制の下、その力を最大化い たしまして、関係機関の皆様とも連携をいたしまして、県民の皆様の安全安心を確保して まいりたいと、そのように考えているところでございます。
 お話のございましたとおり、現在副知事、政策監はおいでにならないところでございま すけれども、そういう状況下にありましても、危機管理環境部、私といたしましても、後 藤田知事ときめ細やかに連絡を取らせていただくということで、組織力の最大化、各市町 村と各関係機関との連携の下、万全を期してまいりたいと考えておりますので、議員各位 におかれましては、引き続き御指導、御鞭 撻賜りますよう、どうぞよろしくお願いします。