猫五郎の写真日記

なんか、写真よりも文章がメインになってます。しかも、くどい。要改善。でもなかなかねぇ。

2024/01/06 山梨 赤道儀3台同時撮影に挑戦 ブレーカーが落ちた (T_T)

2024-02-04 15:17:50 | 天体観測

昨夜はたくさん失敗を犯しました。

今夜こそスムーズな撮影がしたい。

昨夜不発のVixen GP+EVOSTAR72EDⅡに加えて、日中のうちにEQ6proにBLANCA-130EDTを乗せてセットアップしておきました。

つまり、巨大ニュートンと合わせて、3台の赤道儀を同時に扱おうという作戦です。

初めての作戦になります。

巨大ニュートンと他2台は20mほど離れているし、靴を履いて小屋からでる必要があります。

GP+EVOSTAR72EDⅡはリモートデスクトップでコントロールしましたが、EQ6pro+BLANCA-130EDTは現場のノートパソコンでコントロールしました。

やっていて頭が混乱しないか、ちょっと心配でした。

 

RAW撮影する場合、ノイズがひどいので、画像処理をする上でどうしても枚数が必要になります。

今までのように、一晩のうちに、一つの望遠鏡で次々と被写体を変えてゆく撮影方法ではダメです。

望遠鏡1台あたり、一晩に撮影する被写体を絞り込んで、枚数を稼ぐ必要がある

 

あまり複雑なことは考えたくなかったので、巨大ニュートンはこの夜もM33三角座銀河を狙わせました。

手順は基本的に昨夜と同じです。

 

子午線の西側、天の赤道付近でキャリブレーション。

なかなかよし

 

そのまましばらくオートガイドさせます。

オートガイドのグラフの振れ幅が大きい。

振れ幅が大きいが上下均一に振れているので、今思うと、露出時間を6秒にすべきだったのでしょう。
シンチレーションが悪くて、ガイド星がゆらゆら揺れて、PHD2が振り回されていたのでしょうから。

 

ガイドアシスタントで赤道儀の動作と夜空の解析。

うーむ、最小移動検知量の値が非常に大きい。

この夜のシンチレーションは悪いようです。

ガイド星が画面の端っこすぎてバックラッシュが測定できないとの表示が出ました。

バックラッシュはだいたい見当がつくので、この夜は先を急ぎました。

 

子午線を超えてきたM33に巨大ニュートンを向けてキャリブレーション

よくはないが、最悪ではない

 

オートガイドはこんな感じ。

露出時間は4秒にしました。

シンチレーションの割に、頑張っているのではないでしょうか。

 

 

昨日より枚数を稼いだはずなのに、写りが劣ります。

カメラはいつものEOS Ra

シンチレーションに敗北。

こういう夜は巨大ニュートンを諦めて、巨大ニュートンの背中に乗せてあるBKP130で撮影すべきなのでしょう。

 

あまりに写りが悪いのでちょっと気分を変えて北のM81を狙ってみました。

疲れていたのか、guideグラフを記録するのを忘れました。

写りの良い写真だけセレクトしてコンポジットしたので、少し満足できる写りになりました。

 

 

 

お次はEVOSTAR72EDⅡ。

昨夜不発だっただけに頑張って欲しいところ。

 

まずは木星でピント合わせ。

 

200mm F4のガイドスコープに取り付けたStarlight Xpress LodeStarのピント合わせ

 

キャリブレーション

 

ガイドアシスタント

赤緯軸のバックラッシュはかなり大きい模様
しかし、やはりEVOSTAR72EDⅡにレデューサーをつけて焦点距離357mmですので、シンチレーションには強そうな印象。

まだまだ使い始めたばかりで、過去のデータと写真の積み重ねがないので、なんとも言えませんが。

 

バックラッシュのグラフ

 

EVOSTAR72EDⅡで何を狙おうかと空を見回したのですが、雲が出てきてしまって被写体選びに困りました。

オリオン大星雲を撮らせたのがこれ。

カメラはEOS 60Daです

 

だいぶ西に傾いてしまったM31は結局1枚しか撮れませんでした。

結局、EVOSTAR72EDⅡはこの夜も不発に終わったのでした。

 

EQ6pro+Kasai BLANCA-130EDT+Kenko Close-up lens No.4で自作したレデューサー

昼間のうちにピントを大まかに合わせようとしたら、なんと、Kenko Close-up lens No.4で自作レデューサーを使うと接眼部を伸ばし切ってもピントが合わない!

ピントが合うためにあと1mm足りませんでした。

延長筒を使ってことなきを得ました。

 

ガイドカメラには昨夜、給電が追いつかず動作しなかったASI290MM miniを使用。

今回はちゃんとUSBハブに給電したので動作しました。

 

子午線の東側、天の赤道付近のEQ6proのキャリブレーション

 

天の赤道付近でのオートガイド
焦点距離700mmくらい(?)ですが、それでもグラフが暴れています。

グラフの縦軸のスケールをいつもの2秒にできない。。。

ターゲット表示でも的を絞れていない感じ。

均一にバラけているので、オートガイド自体は正常動作している印象

 

ガイドアシスタント

「極軸が大きくずれているので、修正せよ。」

はて?PoleMasterで極軸を合わせたのですが?

このあと再度、極軸をPoleMasterで調整したのでした。

EQ6proの極軸窓、加工がちょっと雑なんです。

若干、アダプターが微妙に浮く箇所があって、しっくりこない。

やはりこういう結果になるんですね。。。

 

「ガイドカメラのピントをしっかり合わせましょう!」

バーティノフマスクを使ってピントを合わせてるんですけど・・・。

つまり、バーティノフマスクでピントを合わせてあっても、星像がまとまらないほどシンチレーションが悪いということでしょうか。

一応、再度バーティノフマスクを使って、ピント出しをしたのでした。

 

バックラッシュグラフは合格点

まあ、東の空ですから。

でも、なんとなくグラフの線がフニャフニャなのが気になる。

 

というわけで、極軸を再度合わせたり、ガイド鏡のピントを再度調整したりしているうちに、随分時間を失ってしまいました。

結局、M81+M82を狙わせました。

雲が微妙にあって、それくらいしか狙えるものがなかったというのが正直なところです。

結果はこれ

レデューサー、つけるべきではなかったです。

普通に撮影すべきでした。

 

使ったカメラはEOS 6Dですが、BLANCA-130EDTに自作レデューサーをつけると蹴られますね。

延長筒が必要だし、蹴られるし、フルサイズで撮影するのであれば、Kenko Close-up lens No.4で自作したレデューサは使う価値はないというのが結論でしょうか。

 

ほんの少しトリミングをしたのがこれ。

それでも小さい。

 

23時過ぎには雨がパラつきました。

粘りましたが、2時過ぎには雲がたくさん出てきてしまって、撤収を余儀なくされました。

 

雲が流れていて空の状態が安定しなかっただけでも大変だったのですが、実は、今宵のメインイベントというか、一番大きな事件は21:55に起きました。

やっとこさ、3台とも撮影が軌道に乗ったことを確認し、少し遅い夕飯を食べようと、電子レンジを使ったその時です。

ブレーカーが落ちました

 

全て吹っ飛んだとは申しませんが、キャリブレーション当たりからやり直しでした。

これはたまらん。

今まで小屋の電気は15Aの契約でしたが、20Aに増やそうと決意した瞬間でした。。。

 

新しいことを始めるにあたり、これでもかというくらい、トラブルに見舞われまくってます。

めげずに頑張るつもりです。

 

帰り際、近所の神社に立ち寄りました。

今年は良い写真がたくさん撮れますように

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