もうね、ネタバレしちゃいますよ。
1回目より2回目の方が、展開がわかっている分、細かいところまで目が行くし、よりグッとくるものがあります。
草彅剛さんの演技が凄い細かいの!無表情のように見えてちゃんと感情が出てる。実は内心凄く動揺しているし恐怖心もあるのだけれど、自分は車掌なんだ、お客様の安全を第一に考える仕事だ!という責任感と誇り、そこで踏みとどまってる。その自制心の凄さというものが、ちょっとした表情やセリフの発し方に見事に出てる。あれね、ボーっと見てたらわかりません。草彅さんの演技をどうこう言ってる人はきっと
観てるけど「観えていない」んですよ。
草彅さんはちゃんと、「人間」を演じています。
草彅さんの演技はね、あまりに「自然」過ぎるんです。そこがこの方の役者としての凄さ。
あとグっと来たのは、犯人の女子高生、小野寺柚希(豊嶋花)の横にずっとくっついている女子高生がいて、この子は柚希のことを心からの親友だと信じているんですよね。
救出車に移動したあと、柚希がいないのを最初に気づいたのもこの子だし、救出されたあと、仙台東部道路をバスで移動しながらも、この子はずっと柚希のことを心配してる。親友が犯人だなんてことはもちろん、想像だにせず。
でね、柚希の方もまた、この子に対して申し訳なさそうな表情を見せるカットがあるんです。「ごめんね」と言っているかのような目で、この”親友”を見ている。ほんの一瞬だけどそんなシーンがちゃんとある。
ただの悪い奴、異常な奴にはしないんだな。こんなところに樋口真嗣って人の”人間性”を見た気がする。
優しいんですよ、この監督は。
「樋口真嗣は人間描写が下手、変」ってずっと思ってきたけど、その認識
改めなければならないかも。
そんなこんなを思い乍ら、二度目を鑑賞させていただきました。
この救助車の運転士役は尾上松也さんですが、その前、連結を切り離すための機材を搬入するため、並走する最新型の新幹線の運転士役が高柳良一さんなんですね。のんちゃんと敬礼を交換するあの役です。
高柳さんはかつて、薬師丸ひろ子の相手役として一般公募で選ばれた方で、薬師丸さん主演の映画『ねらわれた学園』でデビューし『里見八犬伝』や、原田知世主演映画『時をかける少女』では未来人役で出演していた方です。”反町くん”ね。
その後俳優を辞め、ニッポン放送に就職してディレクターかなにかをしていたようですが、この度定年退職となり、久々の映画出演となったようです。
あの高柳良一が定年かあ。私も齢をとるわけだ(笑)。
その他、松尾諭を診る女医さんが前田愛さんだったりするし、『シン・ゴジラ』出演者がたくさん出てるし、役者さんたちを見るだけでも楽しい。
皆さん、良い演技をしておられる。
NETFLIX映画『新幹線大爆破』。ホントに良いですよ。
観るべし!
草薙さん、良い演技をされているのですね。
実は私の兄も、南海電車の運転手で、駅員から車掌、そして運転手を勤め、定年になって65歳まではたらくのかな…。母の自慢の真面目な兄です。私も歳をとるわけだ。
樋口監督は、なかなか人間味のある監督さんですね。
しかし犯人が女子高生だなんて、誰も思わないですよね〜‼️😱
親友の子も、良い演技をされているのですね。👍
実際にこんな事にならないように、日本人がたくさんこの映画を注目するというのは、大いに意味があるのかもしれませんね。