映画『太陽がいっぱい』より
フランスの俳優、アラン・ドロンさんが亡くなられました。88歳でした。
映画がもっとも華やかなりし時代の、世界的2枚目スターでした。私は特別ファンだったわけでもなんでもないし、この方が最も活躍された時代は、私が子供の頃の話で、だから劇場でこの方の映画を観たこともない。
テレビのロードショー番組でしか、観たことはないです。
だから、アラン・ドロンの声はイコールで野沢那智さん、他はあり得ません。
そんな感じでしたが、でもなんだかんだ言っても、印象に残る方ではありましたね。
さて、私みたいな特別ファンでもなんでもない人間が、アラン・ドロンの代表作を挙げるなんておこがましい話ではありますが、それでも敢えて挙げるとするなら
『レッド・サン』ですねえ。
『太陽がいっぱい』はもちろん素晴らしかったし、『サムライ』とか『ボルサリーノ』とかも良かった印象があるし、『世にも怪奇な物語』『パリは燃えているか』それと『死刑台のエレベーター』とか、印象に残っている映画は結構多い。
『アラン・ドロンの「ゾロ」』なんてのもありましたね。
そんな中でもやはり、個人的に好きなのは
アラン・ドロン自身がプロデューサーを務めた西部劇、『レッド・サン』ですねえ。
共演はチャールズ・ブロンソン、ウルスラ・アンドレスそして
三船敏郎!
日米修好通商条約調印を記念して、徳川幕府がアメリカに派遣した使節団一行が乗った列車が、アラン・ドロン率いる強盗団に襲われ、アメリカ大統領に献上する刀が奪われてしまう。
この献上刀を取り戻すため、三船敏郎がアラン・ドロンを追跡する旅にでる。チャールズ・ブロンソンはアラン・ドロンの仲間でしたが裏切られ、その復讐のために三船敏郎と行動を共にします。
初めは反目しあっていた二人が徐々に友情を深めていく。いわゆるバディものの魁みたいな映画でもあるし、アラン・ドロンの悪役ぶりがなかなかカッコよかった。
でもなんといっても良かったのは三船さんの殺陣。西部劇だろうとなんだろうと、その凄まじさは全く色褪せることがない。
三船さん良かった~。あれ?
アラン・ドロンの話じゃなくて、三船さんの話になっちゃってるね。まっ、しょうがない(笑)。
映画が最も映画らしかった時代の世界的3大スター夢の競演、ということで
実に懐かしくも、良い映画です。
映画『レッドサン』予告編
アラン・ドロンがプロデューサーということで、フランス語版も製作されていて、私それを観たことがあるのですが
フランス語で観る西部劇って、なんとも珍妙なものでしたね。
特に”あの”三船さんがフランス語を喋ってる!(もちろん吹き替え)。あれはなんとも奇妙でした(笑)。
だ・か・ら、三船さんの話じゃなくて、アラン・ドロンの話でしょ!ったくしょーがーねーなあ。
最近は「イケメン」とか言うけど、アラン・ドロンさんはそれとは違う気がする。イケメンではない。
本物の「ハンサム」、「2枚目」あるいは「美男子」なスーパースター。
おそらく最後の国際的ハンサム、2枚目スターといって良い、アラン・ドロンさんの功績を称えつつ
ご冥福をお祈りいたします。
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