※ネタバレあり
2018年に公開された1作目は、アメリカの田舎町を舞台に、ほぼ4人の家族(最初は5人)しか出てこない、非常にコンパクトな映画でした。
これが大当たりして2作目も作られ、そして第3弾も公開。今作ではニューヨークが舞台ということで、莫大な製作費がかけられてます。
1作目からは隔世の感がありますが、悪い事じゃない。
主人公は、全身が激痛に見舞われる不治の病に罹っており、ホスピスに入院している黒人女性。
そのホスピス側の主催で、患者たちがニューヨークに出かけてきていた時。
”それ”がやってきます。
音を出すものを襲う”奴ら”にとって、ニューヨークのように四六時中喧騒に満ちた大都会は格好の餌場。この襲撃によりニューヨークは壊滅してしまう。
このような「大災害」に見舞われた時、人間はどのような行動を取るのか、という点がリアルに描かれていて、これが見応えあるんだな。
主人公はこんな大変な状況下にあって、ピザを食べに行くことに執着します。
ハーレムにあるそのピザ屋は、幸せだった子供の頃の思い出の場所。余命宣告を受けるほどの病に侵され、なおかつこのような大変な状況のなかにあるからこそ、彼女はピザに執着するんです。
死ぬ前に、なんとしてでもあのピザを食べたい。
ピザ屋を目指して、危険に満ちた街中を移動していく途中で、法律を学んでいるという青年と出会い、二人はなんとなく行動を共にします。この二人の関係性が面白い。
縁もゆかりもないはずなのに、なんとなく助け合いながら行動を共にしていくんですね。薬が切れて苦しむ主人公のために、青年は危険を冒して街中の薬局まで薬を取りにでかけて行く。
見ず知らず同士なのだから、ほっといても良さそうなものですが、なぜかそれが出来ない。助けてしまうんだな。なんか
「人間」だよな、って思っちゃう。なんかいいね、こういうの。
その人間が、パニック状態の中で明らかに間違った行動をとるシーンもあるんです。
上空からの米軍のアナウンス。「〇〇時に〇〇から救助の船がでるので、そこまで来てください!」これを聞いた群衆が行動を起こすのですが、これがヤバい。
大群衆が一塊になってぞろぞろと移動し始める。その足音だけでも凄く響くというのに、中にはキャリーバックをごろごろ鳴らしながら歩いている人もいる。
音をだしてはいけないことは、周知のはずなのに、”皆”がいるから、”皆”が同じ行動をしているから、という理由で集まっちゃう、同様の行動をとってしまう。
そうして案の定
案の定です。
”奴ら”がやってくる。
人間ってこういうところ
あるよなあ…。
なんとか目的のピザ屋にたどり着いた二人でしたが、そのピザ屋は…。
あとはこの危険な場所からどうやって逃げ出すかだけ。この時の、主人公の女性の行動が
泣かせるんです。
この映画、ホラーとしても1級ですが、人間ドラマとしても良く出来ています。なかなか見応えのある映画に仕上がっていると
思います。
映画の要といっていいのが、猫ちゃんの存在です。
介護猫というのかな?どんな状況かでも鳴かないように訓練を受けている猫で、この猫ちゃんが主人公と青年の傍に寄り添っていて、”癒し”になってるんです。
全編緊迫感に満ちた展開の中で、この猫ちゃんの存在は、観客にとっても”癒し”になってるんですね。
この猫ちゃんがいるといないとでは、映画の印象はかなり違ったものになると思う。猫ちゃんは実に重要な役割を果たしています。
猫ちゃん大活躍。この猫ちゃんを観るだけでも、価値あり。
面白いです。おススメ!
猫ちゃんの活躍編
ホラー映画ですから、怖いシーンがたくさんあるわけですが、猫ちゃんが綺麗に緩和してくれます。いいですよお、猫ちゃん大活躍を観に行きましょう。
おススメ!
鬼滅仲間のお友達が、保護猫4匹も飼ってる、にゃんこフェチなので誘ってみようかな?(゜◇゜)