しかし、ガンプラ(ガンダム・プラネットではない)は世代を越えるねえ。
それだけガンダムは、特にファースト・ガンダムはとても優れたコンテンツであるということの、一つの証明だと考えていい。
『機動戦士ガンダム』は、岩手県では早朝に放送されたんだよね。”噂”の番組が岩手でも放送されるということで、わざわざ早起きして第1話を観ましたよ。
あの第1話を観たときの”衝撃”は、いまでも忘れられない。
今までのような正義のヒーローロボットと、悪の怪物ロボットが毎週バトルを繰り広げるような奴ではないということがわかったし、演出やキャラクターの描き方、セリフ回しなど、すべてがそれまでのどのロボットアニメとも違っていた。
なにより、主人公アムロ・レイが、やる気のなさそうな機械オタクだったことが衝撃だった。こんな主人公、いままでいなかったぞ!?
緑色の同じ型のロボット、いやロボットではなくモビルスーツというらしい。そいつが2体出てきたこと。
この緑色の奴は「ザク」という名前で、これが2体ということはつまり、ロボ……モビルスーツはあくまで量産型の兵器であって、そこにマジンガーZに登場する「機械獣」のような、1体ごとの特定のキャラクター性はないのだ、ということが読み取れてこれも衝撃的だった。
そして第1話の終わり方。仮面を付けたキザな男が「認めたくないものだな、自分自身の若さゆえの過ちというものを」とかなんとか、わけわからんことを言って、ミサイルを発射したところで突然終わる。なんだこれは!?
まあなにもかもが、新しさに溢れていた。
回を重ねるうちに、これは本気で「戦争」を描こうとしているんだな、ということもわかってきて、その斬新さに感動と興奮を覚えた。
ガンダム第1話放送から45年、私の世代はこのガンダムのような長く愛され、支持され続けるコンテンツ(ウルトラマン、仮面ライダー、宇宙戦艦ヤマト、ルパン三世、スーパー戦隊シリーズ、ゴジラ、ガメラ等々)の黎明期を、ほぼリアルタイムで観ることができた、とても贅沢な世代なんですよね。ホント、
良い時代に生まれたよ、あたしゃ。
ガンプラかあ。ガンプラに限らず、プラモデルなんて何十年も作ってないなあ。
久しぶりに、なにか作ってみようかな。
それにしても、この子らはなにをやっても楽しそうで良いね。
機動戦士ガンダム主題歌『翔べ!ガンダム』
作詞者の井荻燐とは、富野由悠季(当時は富野喜幸)監督ご自身です。
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