ついつい気になるから観てしまうのだが…。
やっぱり思う。
なんで実写でやらんの!?
これを観て益々思う、どう見ても実写でやった方が断然面白くなるわ!
アニメでやる意味がわからん…。
実写ガメラ待望す。
よおし、庵野さん
次は『シン・ガメラ』だあ!(笑)
ついつい気になるから観てしまうのだが…。
やっぱり思う。
なんで実写でやらんの!?
これを観て益々思う、どう見ても実写でやった方が断然面白くなるわ!
アニメでやる意味がわからん…。
実写ガメラ待望す。
よおし、庵野さん
次は『シン・ガメラ』だあ!(笑)
やはりね。
鈴芽の故郷は宮城県だとする説が主流みたいになっていたのには、なんとなく違和感を感じていました。
だってそうでしょ?最後のシーンが岩手県下閉伊郡山田町の三陸鉄道・織笠駅なら、鈴芽の故郷は岩手県だと解釈するのが普通ですもんね。
あまりこんなことは言いたくないですが、要するに東北のことを良く知らない人が、原作かなにかを読んだかして、「俺は知ってるぞ!」とばかりに宮城県説を流布したと。
映画のワン・シーンで、神木くんが声を演じていた青年の乗る車のナビに、「山田IC」が映ってる。この「山田IC」で降りたかどうかは知らないが、少なくとも岩手県沿岸部を走っていることは、間違いないんです。
ただね、私は原作なんて読んでないし、映画は1回観ただけなので、自分の感じたことに確信が持てなかった。だから私も、そんなに偉そうなことは言えない。
まっ、監督が「岩手県」だと明言したので、それでよしということだね。
映画『すずめの戸締まり』初めはそんなに強烈なものは感じなかったのですが、時が経てば経つほどに、なにか込み上げてくるものを感じる。
これはもう1回、観なきゃならない、かも。
山田町の公式ツイッターに書かれた、「聖地巡礼」の方々への注意喚起が、優しい。
これが東北。
これが日本。
私はこんなに優しくないけどね(笑)
ネタバレ注意
映画『すずめの戸締まり』のラストシーンに登場する駅は、岩手県下閉伊郡山田町の、三陸鉄道織笠駅ではないか、というのが定説になっているようで、いわゆる「聖地巡礼」に訪れる方々が増えているとか。
原作小説(新海誠自身による)によれば、主人公・鈴芽の故郷は宮城県ということらしいし、実際、宮城県気仙沼市の道の駅・大矢海岸もでてくるし、舞台設定としては宮城県なんだろうけど
でも、織笠駅の「佇まい」が気に入ったのかな?山田町も東日本大震災の被災地だし、共通点はありますね。
まあ、なんだかんだいっても、東日本大震災が作品のキーのひとつとなっているわけで、岩手県人たる私としては、やはり色々気になる映画ではあります。
映画の時代設定はどうやら2023年らしい。セリフの端々からそれは伺えるし、来年2023年は関東大震災からちょうど100年になるんです。
関東大震災が起きたのは、1923年のこと。
我が国における災害。ことに地震災害をテーマにした本作は、日本的な自然観、神観念に彩られた寓話として、非常に良くできており、日本人のDNAに刻み込まれた、とても「大切なもの」を
思い出させてくれる、かもしれない。
東北はこれから寒さが増してきます。防寒対策、怠らぬよう。
東北の冬を、舐めたらいかんぜよ!
ネタバレ多し。自己責任でお願いします。
東日本大震災が物語のキーになるということで、映画『天間荘の三姉妹』との共通点もあり
ついつい比較してしまうのですが
『天間荘の三姉妹』は北村龍平監督の「想い」が強すぎて、後半の展開がメチャメチャになってます。
特に、のんちゃん演じるたまえが「あの世」から「この世」に帰ってきた途端、いきなり元気に動き回っている。
いやいやいや!交通事故にあって臨死状態だったはずでしょ!?魂が戻って生き返ったにしても、肉体が回復するには時間かかるでしょ?リハビリとか必要でしょ?それらが全部すっ飛ばされてる。あれで台無しになっちゃってるところ大。
でものんちゃんのお陰で、その強引さが感動の方向に見事に軌道修正されているんです。特にラストのイルカショーのシーンは、のんちゃんでなければ上手く行かなかった。
『天間荘の三姉妹』の高評価はすべて、のんちゃんのお陰。
北村龍平監督の「思い入れ」の強さはわかる。でも、でも思い入れが強すぎて、それが映画を壊しちゃってる。ホント、のんちゃんでなければ、ああ上手くは言ってないですよ。
でも監督の強い想いと、それ故の破綻ぎみの展開と、のんちゃんという存在が、結果として観ているこちらの感情を強く揺さぶることになる。
感情がぶるんぶるん揺さぶられて、最後は感動へと持っていかれる。
こういうの、結果オーライっていうんですかね?
それに比べて、『すずめの戸締り』ですが
こちらは上手く纏められていて、ほぼ破綻はない、と言って良い。
その代わり、強く感情を揺さぶらることもなく、結果として強い感動もない。
映画としては破綻なく卒なく纏められていて、テンポも良い、キャラクターも良い、声優さんの演技も良い。
でも、こちらの心に「ガツーン」と来るものがないんだよなあ。
なんかねえ、クリエイターの「狂気」みたいなものが感じられないんですよ。この方の初期作品には、「狂気」があったように思うんです。
『秒速5センチメートル』とか『言の葉の庭』とかね。
でもこの作品には「狂気」がない。
新海誠、
変わったね。
それが悪いとは言いません。実際この作品は悪い作品ではないし、普通に良い映画に仕上がってると思います。
作中の様々な設定は大変興味深く、特に個人的に興味深かったのは、「閉じ師」という設定ですね。
大災害の発生を鎮めるために、災害の発生源である「後戸」を閉めるために日本中を旅している者。
後戸のカギを閉める際に唱える、大地への感謝を込めた祝詞。
またダイジンと呼ばれる猫のような不思議な生き物は、ときに可愛らしくときに邪悪に見え、
ときに冷たく、ときに優しい。
善でも悪でもどちらでもない、まさしく日本の「神観念」に則った存在。
1番良いなと思ったのは、主人公すずめを救うものですね。
『天間荘の三姉妹』では、東日本大震災で亡くなられた方々の側から、現世に残された遺族の方々へ向けてメッセージが送られ、遺族の方々の心を癒す、救うという展開でした。
『すずめの戸締り』の主人公・岩戸鈴芽は、東日本大震災で母親を亡くし、叔母に引き取られて九州で暮らしています。
後戸の向こうには「常世」があり、そこは死者の赴くところだとか、だからこれは、最後に鈴芽の母親が出てきて、鈴芽の心を救うのかと
思いきや
母親は出てこない。
その代わり、常世で鈴芽を救うのは
鈴芽自身なんです。
安易に母親を登場させず、最終的に己を救うのは己自身だという展開。
新海さん、狂気はなくなっちゃったけど
良識は持ってるから、
まっ、いいか。
良識を持って卒なく纏められた、良質なアニメだと思います。その代わり
ドキドキもワクワクもあまりなかったですがね。
決して悪い映画ではないです。ガツンとくるものはないですが。
※「後戸」とは、仏堂のご本尊の背後に設えられた扉のこと。この扉の向こうには、より根源的な神が祀られており、人が立ち入ることは許されない。
そこに祀られている神は「摩多羅神」であり、芸能の神でもあるとされています。この摩多羅神の正体、ある方の見立てによれば
「シバ神」でありまた、「スサノオ」でもあるとか。
荒ぶる神スサノオを祀る後戸を閉め、大地を鎮め災害を未然に防ぐ。
その際に唱える、大地への感謝を込めた祝詞。
個人的には、この点が1番面白かった。
以上、『すずめの戸締り』感想でした。
新作オープニング
旧作オープニング
こうして比較してみると、新作のオープニングはかなり、旧作オープニングを意識しているように見える。
意識しながらも同じものにはしない。リスペクトしながらも、ただの同じものにはしないという、クリエイターの意地みたいなものを感じるのは、私だけだろうか。
80年代風のゲームの画面と、現代のオタ芸とが混在するオープニングには、この新作の方向性、80年代と現代とを行き来する世界観を垣間見せているような気がする。
作中には登場しないであろうスマホが、思いっ切り出てるし。
このオープニング、面白いです。