のんびりでいいじゃない。

日常の雑事やら、宝塚やら、色々と…。

雪組DC『はじめて愛した』 10/16 12時

2010-10-16 19:48:14 | Weblog

観て来ました。

正塚作品前作「ロジェ」があまりにも不満の残る作品だったので、正直、全く期待をしていま
せんでした。それが、久しぶりのヒットかも!その世界観が大好きだった「WANTED」に雰囲
気が(モノローグの多様とか、音楽とか)かなり似ています。(ストーリーは全然違いますが)

※以下ネタバレ含みます※

トップとして初の主演のきむは既に余裕たっぷりで、真ん中に立つのになんの違和感もあり
ません。正塚作品では歌に心情がかなり含まれるので、きむの歌のうまさはかなり重要で
した。歌以外の実力も全く破綻がなく、逆にちょっとは初トップらしい初々しさが欲しいぐらい
でした(笑)。そんな実力派のきむだからこそ、やはり相手役を固定した方がきむのためにも
いいのではと思いました。

“2番手”昇格のちぎはその容姿などから憎めない存在ですが、如何せん声がダメ(^_^;)(歌
含む(笑))声質のせいもあり、セリフが不明瞭で感情がのってくると更に何を言っているの
かわからない…。歌はどう贔屓目にみても○○だしね(^_^;)。お芝居の間の良さやコメディの
センスはあって、若手の頃はそれだけでよかった感じですが、ここまで上がってくるとちょっと
それだけではどうにもならない感じでした。次作は番手からするとティボルトかな。ちぎの正
念場ですね。

物語の始めの方で大凪くんがボコボコに。殴っている側の殴り方がかなり不慣れな感じで
「誰?」と思ってみたら彩風くんでした。ギャングのバカ息子らしいので堂に入った殴り方じゃ
なくても「まぁ、いいのか…」と無理に納得してみました(笑)。執拗にレイチェル(あゆ)を追う
姿はそりゃ、逃げるわ(^_^;)と思える怖さでしたが、本当にレイチェルが好きな事は伝わりまし
た。死ぬ間際とかね。この役の大きさやら、歌う順やらで、どうやら本当に“3番手”になりそ
うな感じです…。

この作品には正塚作品に似合いの役者がたくさんいて嬉しかったです(^ ^)。特に気に入った
のはぎゃびい。うまい!刑事にくってかかる場面が迫力あるわ、説得力あるわ、おもしろいわ
で最高~!昔の詩乃ちゃんを思い出しました。ぎゃびいのダンナ、アンリのきらもいい味でし
た。コマは完全に正塚のお気に入りだと思います。役はもちろんコロス(歌手)も役より多い
ぐらい(?)の出番で場の盛り上げに一役も二役も買いました。もう一人、私は全く知らなかっ
たのですが、ちぎとコンビを組む刑事役の帆風くんもうまい!帰って調べると新公では既に
かなり役がついているのですね。知りませんでした(@_@)。

お芝居の中に印象的な場面はいろいろありました。まず、冒頭。いきなり、銃声!かな~り
ビビリました(^_^;)。記憶が戻ってもなお、事件は見ていないと刑事のちぎに嘘を言うあゆと、
きむとの見つめあいの激しいこと!(もちろん、ちぎは気づいていませんが)あの、もの言わ
ぬままの感情のぶつかりあいのすごさに息を飲みました。即死したかと思えたジュリアーノ
彩風がその場を離れようとする子分の大凪くんの足をつかんだ時はこれまたギョッとして、
また正塚にしてやられてしまいました(^_^;)。あの死ぬ間際の言葉もジュリアーノらしい…。

フィナーレのダンスは振りもかっこいいです。上島、伊賀、平澤先生の揃い踏みなんですね。

来週もまた観ることにしました(^ ^)v。

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