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雪組DC『心中・恋の大和路』  3/15 4時

2014-03-15 23:19:15 | Weblog
観てきました。

不覚にも泣きました…。この作品は幸ちゃんのは生でルミさんとうたこさんのは映像で見ています。

壮ちゃんの忠兵衛は今までの忠兵衛のイメージからすると飄々としていて軽めの印象。見た目も色気を感じさせ、どことなく歌舞伎俳優のような感じがしました。かっこいい役ではないのに、イジイジとやきもちを焼いたりする姿などが魅力的に見えました。日本物姿が美しく、立ち方や見せ方が綺麗で良かったです。

あゆは悲劇に似合わない雰囲気を危惧していましたが(^_^;)、どうして芝居できっちり見せてくれました。人様のお金に手を付けようとする忠兵衛にいつまでも待つからと懇願する場面や、孫右衛門との場面などは涙を誘いました。

八右衛門はまっつ。似合うとは思っていましたが、壮ちゃん相手なので更に似合う(笑)。えらそうな物言いが板についている人なので(ほめてます)、八右衛門はピッタリ。最後のソロは想像以上!歌力(うたぢから)が炸裂でした。本来、与平のソロですが、今回の出演者ではまっつ以外にこれを務められる人はいないでしょう。

番頭・伊兵衛はほたて。与平で観たかったのですが、この伊兵衛をお芝居の出来るほたてに振るのは当然かなと思いました。うまいと脇にまわるの典型ですが、もう少し若い役をやらせて欲しいな。与平は月城くん。前回、新公初主役で注目度アップですね。ソロも少しもらっていました。宿衆は若さが出過ぎかなと思いました。専科枠のイメージのある役をがおりが一番上ではちょっと弱いかな。

かもん太夫のせしるは綺麗だけど、お芝居はもう一つかな…。五峰さんに至っては完全に柄違い。とても老人には見えませんわ(^_^;)。と言うか、老婆をやっている意識があるんだか疑問です…。

子役はいつの時代も宝塚の人はとてもお上手(^ ^)。今回も間違いなく、一服の清涼剤となっています。おまん役は難しいと思いのですが、達者にやる人ばかりで感心。

忘れてならない孫右衛門の汝鳥さん。一場面だけの贅沢な出演ですが、汝鳥さんがいてくれて良かったと正直に思いました。長らく、この作品では藤屋さんでしたが(今回はがおり)、初役とは思えないはまり度で唸りました。感動しました。

“この世にただ一つ”で幕が閉まるとカーテンコールは主役の2人のおじきのみ。他の出演者の登場がないまま幕が閉まり、終演でした。
心中ものですので、こういうのもありですね。

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