観てきました。
※ネタバレ注意※
“独立運動”だの“秘密警察”だの“暗い過去”だのおなじみの正塚テイスト満載でした(^_^;)。セットも大ゼリが何度も上下し、盆もガンガン回っていました(笑)。良くも悪くもいかにも正塚作品でした。私は昔から好みなのでいいですが、“宝塚”を求める団体客にはウケないだろうなと思います(^_^;)。
雰囲気はどこか「ブエノス」に似た感じでした。(プログラムによると「全くあたらしいちえ」だそうですが…)「ブエノス」と違うのはチームでショーをしているので、大勢を率いてのショー場面がたくさんあってそれのかっこいいことと言ったら!伊賀、平澤両先生の振付も素敵でした。(あとショーよりいいと思います(笑))
幕開きは現代から。暗転からピンが当たってちえが浮かび上がると髭面にまず、「えっ、おっさんなの?」とビックリ(@_@)。今では廃墟となったクラブをなつかしむちえ。徐々に舞台は現代へと移っていく中で、登場人物が行き交う中にまさこ発見。正直、まだ違和感がありますね(^_^;)。さゆみも怪しく通り過ぎて、物語への興味を引きます。
ちえはとにかくかっこいい!ダンサーゆえ、ダンサー役を振られ、求められるレベルも高いのでしょう。ショー場面のすぐあとのセリフのやりとりで、あまり見たことのないぐらい息が上がったままのちえを見て、大変なんだろうなあと妙なことを思ってしまいました(^_^;)。ねねとの絡みはあまり恋愛っぽくない感じでキーワードは「ずっとこのまま踊り続けよう」なのでかなり抽象的と言うか…。「惚れたのか?」と聞かれて「確かめているところだ」って答えるところは好きだな。ちえ&ねねのキスシーンは今回もとても綺麗(^ ^)。ちえがこだわっているだけはありますね(笑)。
ねねはポスターと違って黒塗りでした。友達の付き添いできたダンスオーディションでちえに誘われ、ダンサーになることに。ねねは本来ダンサーではありませんが、長い手足で踊るとかなりの迫力で映えますね。「ブエノス」ではまだぎこちなかった2人のダンスは今や売りモノですね。いや~、見ごたえありました。ところで現代と回想ではどれぐらいの時間が経っているのでしょう?どこかで語られたかしら。いったい、何年後の再会だったのか気になるなぁ。
さゆみはねねの兄を追う秘密警察。職務に忠実なようでいて、どこか冷めた目で現状をみつめ、本音を漏らしたりします。ちえに対する役で実際、殴り合いもするけれど何か感じあうような2人でした。出会ったときに話したことがちゃんと伏線になっていて、最後はちえ&ねねを助けます。「今度会うときは…いや」のセリフが好き(^ ^)。
とよこはひたすられみに優しい(笑)。実は冒頭にその後が描かれていたのですね。次回にじっくり観ます(笑)。出番は少ないけれど、ポイントポイントで出てきます。ラストは本人はいないけれど、粋なことをしていたことが明らかになります。
れみはちえの相手役のダンサー。エキセントリックなモノ言いは前作を思い出させます(^_^;)。やはり、ちえの元カノでした(^_^;)。個性的な役者になってきたのに退団はとても残念です。ショーでも凝ったヘアスタイルを見られなくなるなぁ。
真風くんはめずらしくコミカルな役どころ。本人はいたってまじめだけれど、その言動は思わず笑いを誘います。ちえとのやりとりも楽しかったです。ちえに「本当にこんな奴でいいの?」と恋人に言われてしまっておどおどする姿が笑えます。
わかばもコミカルな役。受け答えがヘン!でも非常に合っていました。「何をしてたんだ!」「顔を洗ってました!」のやりとりが最高。コントかと思ったわ(笑)。
まさこはもっと重要な役かと思ったけれど、意外とあっさり出番が終わりました…。期待したちえとの絡みはあまりなくて、星組に新しい風~といった感じは次回に持ち越しですね。ルイが見たいけれど無理かなぁ。
ショーは開演5分前の幕が注目の的!1分経つごとに客席がざわめいていました(笑)。何かは劇場でお確かめください(笑)。
さて、今回のショーはさよならのとよこへの手厚い出番にちょっと食傷気味。軍服あり、銀橋わたりあり、トップコンビのデュエットダンスの歌手あり、大階段ソロありetc…とやり残したことがないようにを全部やったかのような扱いに最後には拍手する気もおきませんでした(ーー;)。歌もね、うまければいいけれど…。エトワールがれみで心の底からよかったです。
ショーは次回に期待することにしますわ(^_^;)。