観て来ました。
正塚作品は昔から好きですが、最近の作品にはかなり不満の残るものが多いのですが、残念ながら
今回の作品はその最たるものになってしまいました…。
幕開きにいきなり戦争の白黒映像が流れた時から、いや~な予感はしていて、どこかで予想に反した
展開にならないかと期待しましたがそうはなりませんでした。そもそも、正塚作品が“宝塚らしくない”
ことは承知ですが、それでもあまりにも大劇場で大人数でやる演目とはとても思えませんでした。
主人公に暗い過去があり、“自分探し”をするいつものテーマはいいですが、自分の今までの作品を
切り貼りしたような見たことのある場面の連続で、長らく正塚作品のファンとしてたくさんの作品を何度も
観劇した私を失望させました…。
観劇後に気づいてショックだったのはヒロインの名前すら覚えられなかったこと…。劇中であまり呼ばれ
ていなかったのかも知れませんが、そんな作品は今までに経験がありません(^_^;)。作品の結末もしっく
りしなくて、自分的にはきたろうは悪役であって欲しかったな…。
一方、ショーは三木先生、久々の(笑)ヒット!非常に楽しめました。群舞がたっぷりあって、しかも、
それがバラエティに富んでいて、観ていてワクワクしました。特に「Night Dreamer」はダンサーコンビの
水とみなこのダンスが堪能できて、ドラマティックでよかったです。他にも手の振りが多様のいかにもの
(笑)KAZUMI-BOY先生の振付場面も相変わらずの楽しさでした(^ ^)。最後の黒燕尾は水を含め全員
が飾りなしのまっとうな黒燕尾の群舞で(おそらくこだわりだと思いますが)かなりの下級生まで参加の
大所帯の群舞になっていました。ここはさよなららしく銀橋の中央の水を舞台中央から花道に並んだ生
徒がみつめるような振りがなんともジワっときました。パレードでも男役はほぼ黒燕尾を基調にした衣
装でよかったと思います。(水は白のスパンに着替えてます、もちろん(笑)。)
今回、お芝居でもショーでも驚いたのは「彩風咲奈」の上がりっぷり。役の少ない正塚作品で役名はあ
るわ、セリフはあるわ、水と絡むわでビックリ。更にショーの大階段でパレードの歌手として(あゆ、みみ
を両サイドに)センター降りにはまたビックリでした。これは音月体制ではいきなりちぎの下辺りにいそ
うな感じがしました。
ショーが観たいから、もう1回ぐらい行くかな?