南米料理と音楽の店 ペーニャあまんかい

アルゼンチンから一番遠いペーニャ(南米の音楽酒場)へようこそ

嗚呼 ! 横浜のマリーさん

2006-06-26 03:56:14 | 南米的沖縄生活
今度の休みに映画に行こうと思って、劇場のスケジュールをみていたら「ヨコハマメリー」の文字が飛び込んできました。

えっ!私の知っているあのマリーさん?!私がすごした横浜の思い出が一気に蘇ってきます。誰に教えられたのか、横浜で育った私はごく自然に彼女をマリーさんと呼んでいました

白塗りの顔に黒くて太いアイシャドウ、まるで舞踏会に行くようなレースやひらひらした袖口の洋服を着て、曲がった背中をコルセットで巻いている。
きらびやかな洋服には、そぐわない大きな荷物を下げながら歩く老女マリーさん。
横浜で時々会っていたマリーさんはとっても小さかった。
孤独と哀愁を感じました。

いったいどうしてこんな格好をしているんだろう。エレベータの前で待っていたら、マリーさんが降りてきたこともありました。
時間が一瞬だけ止まりました。

通り過ぎる人々は皆、奇妙なものを見る目つきで彼女を見てました。
まぁ、あのメイクは確かに息を呑むくらい「ギョッ」とするものがありました。喫茶店に入ろうとした彼女を「すみませんが・・・」といって断っている場面にも遭遇したことがあります。切なくなりました。

シルビオも実はマリーさんに会っているんです。以前、横浜でコンサートをした夜、関内から伊勢崎町に向けて一緒に歩きながら、マリーさんの話をしていたら、裏道の雑居ビルから出てきた艶やかなチマチョゴリを着た女性達と一緒のマリーさんに出くわしたのです。話を聞いたすぐ後に彼女と出会ったのでシルビオはものすごく驚き、感動していましたが、その後、彼が彼女と話したいという衝動を抑えるのが大変でした。

横浜では知る人ぞ知る彼女。いろいろなうわさと憶測が交差し、変化して伝わってくる彼女にまつわるお話。でも私は彼女が大好きでした。あれから16年の歳月が過ぎここ沖縄でこういう形で再会するとは。

主題歌は伊勢崎町ブルースかぁ ハスキーな歌声でなんともいえない大人の魅力ありましたね 青江ミナ 昭和の横浜の香りが・・ドゥビィドゥバァアアア~♪ 失礼、思わず歌ってしまいました。

港町、酒場の女、男女の色恋、哀愁~ノスタルジア。

あっこれは、アルゼンチンタンゴだ!!。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿