ついに今年も大晦日を迎えてしまいました。写真は、今日で閉館する新宿コマ劇場地下1階「コマ東宝」です。
「え~っ、また行くの? もう飽きたよ~」という奥様を、例によって「飽きたかもしれないけど、もう慣れたでしょ!」と説き伏せ、私たちが到着したのは初回上映(10時)の40分前頃でした。
「去りゆくコマ劇場を惜しむ人々」なのか、あるいは、ロクちゃんの『社長さ~ん、奥さ~ん、よいお年を~』をちょうど50年後の今日、大晦日に観てみたいという「三丁目ファン」なのか、すでに階段には行列ができていました。
いつも利用しているシネコンとは異なり、私が生まれた1956年に開館したというこの劇場は、いかにも「昭和の映画館」という風情。「ALWAYS 三丁目の夕日」のサントラが流れる館内に入場した瞬間、ちょっとしたタイムスリップ気分を味わうことができました。
館内は中年から初老のカップルを中心に約8割の入り、といったところでしょうか? 客席のあちこちからは、まるで初めて観る人たちのような、笑い声や涙で鼻を鳴らす音が聞こえ、DVDの「泣き笑い音声」トラックのような趣きでした。
今日のポケット・ティッシュ消費量は2袋。大晦日に「昭和の映画館」で観る「ALWAYS 三丁目の夕日」は、これまでになく「私の心の中の一番暖かいところ」を刺激してくれました。
どうぞ、みなさんもよいお年をお迎えください。