不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Bellini

2004-06-29 02:19:00 | うんちく・小ネタ
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先日の母からの電話。
彼女の孫、私の甥っ子・翔ちゃんのところに
母の姉妹から届けられた桃をもっていたのだそう。
そのときには翔ちゃんは姪っ子・美久ちゃんと
揃ってお昼寝中だったので
早々に引き上げてきてしまったとか。
すると翌日6時半。
嫁さんからの「翔ちゃんがお礼を言いたいって」
という電話で起こされ。
「ばぁば、もも、おいちいね」って。

私には「そんな朝早くから起こされちゃって、もう」
といっていましたが、声からは嬉しさが溢れてました。
そんなものですね。

ということで桃の季節なのかぁと思い、
イタリアのスーパーでも
桃がプリプリと並んでいるのを見かけて
つい買ってきたのですが、
よく考えたら私は桃ってそんなに好きじゃないのよね。
昔母が皮を剥いてくれたときはよく食べたけど。
つまり皮を剥くのが億劫なだけなのか…。
でも缶詰入りの桃はもっと苦手だし。

「缶詰blob」のコメントにあったベリーニ。
イタリアではアペリティーヴォでよく好まれて飲まれます。
オリジナルは1930年代にヴェネツィアで生まれたのだとか。
今でもヴェネツィアのHarry's Barのベリーニは有名。
グラスの3/5を桃ジュース(?)、2/5をプロセッコで割るだけ。
で最近Ciprianiではこのベリーニのためのピーチピューレを
缶入りにして発売しました。
3缶パックで6,00ユーロ。6-8杯のカクテルができるそうで。


Devo bussare piu' forte!

2004-06-29 01:05:10 | 日記・エッセイ・コラム
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その昔、イタリアに来たばかりの頃
同居人の車の助手席に乗せられて
暇にまかせて、あちこちに出かけていました。
もちろん私は優秀なナビなのですが
それよりも何よりも同居人を唸らせたのは
「車のナンバー記憶力」。
非常に頭脳明晰な同居人には
「無駄なところに脳みそのメモリーを使っている」
と散々言われたものです。
確かにこれは無駄な特技でした(笑)。
事故に会ったときとか犯罪に巻き込まれたときには
とても役に立つかもしれないけれど
日常生活の中で他人の車(しかも一回前を走り去っただけの)
ナンバーを記憶していても何の得にもなりません。

しかし、私にはその頃
目に入ってくる数字を片っ端から覚えるという
妙な癖というか、特技が確かにあったのです。
だから教会の建立年や
画家の生没年もきちっとよく覚えていたりもしました。
(これは無駄ではなかったな)
とにかく数字の並びに法則性を見つけて
(それは他の人には理解できない法則性であるのだけれど)
何の苦もなく覚えていたんですけどね。

もちろん電話番号も然り。
歩く電話帳という異名も前出の同居人にはいただいたくらいで
私自身というよりは、周りにいいる人には
かなり役に立った機能だったらしいです(笑)。

とにかく数字と見れば徹底的に暗記していたあの頃。
それが今となっては…。
その、恐ろしく脳みそが回転していた頃から
付き合いの続いている
数少ない友人やレストランなどの番号は
イヤでも忘れず、さらさらと出てくるのですが、
新しい取引先や何やかやに関しては
電話番号なんて記憶する気力もなく、
下手すれば人の顔と名前が一致しないことまで出てくる始末。

それもこれも全ては悪しき携帯電話の出現。
携帯電話の番号自体がやたらに長いのも一因。
コンピューターが何でも整理してくれる便利さも一因。
しかし、自分が覚えようとしなくなった
もしくは私の場合、法則性を見出そうとしなくなったのが
最も大きな原因。
そう、脳みそを叩くことをしなくなったのです。

人間の脳みそは20歳を過ぎれば
老化の一途だといわれますが
それに甘んじていてはどんどん駄目になっていきます。
そう、おばかさんになっていくのです。

記憶するのに段々時間がかかるようになり
何度同じコトを叩き込んでも
なかなか覚えられなくなるけれど、
もうちょっと努力しなくちゃぁだめですね。
そしてもっと重要なのは、覚えているはずのことを
何が何でも思い出すこと。
脳みその引き出しにしまってあることをきちんと引き出すことが
死んでいくだけの脳みその活性化にも繋がるのだそうで。

そうです、
「あ、あの映画に出ていたあの女優さんって名前なんだったけ?」
「あぁ、ここまで出ているのに!」
そのとき、ここまで出ているときに
なんとしても思い出すように努力しないといけないのです。

もうちょっと脳みその引き出しをノックしてみましょうよ。