不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Teatro comico tradizionale giapponese

2009-10-30 23:05:35 | Mobile Posted

Teatro comico tradizionale giapponese
落語をフィレンツェで聴くのもなかなかよいと思います。

演目は「ちんとてちん」「長短」。 噺家は三遊亭竜楽。

落語を通じて紹介する日本文化も興味深くて勉強になりました。 イタリア人もかなりうけてました。 大盛況だったので、また来年も期待します。


Adrazione dei pastori di Caravaggio

2009-10-27 08:15:00 | アート・文化

2010年はボッティチェリの没後500年、
そしてカラヴァッジョの没後400年にも当たります。
そんなこともあって
カラヴァッジョの作品も修復、展覧会と賑わい始めています。

ローマでは「Adorazione dei Pastori(羊飼いの幼子礼拝)」の
修復が始まっています。
1609年に製作されたもので、
メッシーナの州立美術館収蔵の作品ですが
ローマに運ばれ、
Via del Parlamentoでライブ修復の形式をとっています。
修復の様子がラボラトリーの外に設置された
ビデオで公開されているほか、
週に2回は2人の女性修復士の説明を聞きながら
間近に修復作品を見ることができるコースも設定されています。

標題の作品は
1887年にメッシーナのChiesa di Santa Maria la Concezione
(サンタ・マリア・ラ・コンチェツィオーネ教会)から
美術館に移されており
1908年にメッシーナに大打撃を与えた地震の難を逃れ、
奇跡的に無傷で現在まで伝えられており
保存状態は決して悪いものではなかったようですが、
最後の修復から60年が経っており、
当時使われた修復素材も効果を失いつつあり
あちこちに色のくすみも見られるので
全面的な洗浄修復が続けられているようです。
またやはり過去の修復時に
いろいろ手を加えられている部分もあるようなので
そうした加筆部分を取り除き、
できるだけオリジナルに近い形に戻すことも
今回の修復の目的となっています。

Adorazione_dei_pastori_caravaggio

幼子イエスを抱いた聖母マリアは
出産直後で疲れ果てた様子で神々しさも美しさもなく、
いかにもカラヴァッジョらしい描写となっています。
彼女を基点にGiuseppe(ヨセフ)と3人の羊飼いが
対角線を描くように画面右上方に向かって描かれています。
羊飼いは羊を連れておらず、
画面の奥に2匹のロバが描かれているのみ。
神のお告げを聞いてやってきた羊飼いたちは揃って
驚きと問いかけと当惑の入り混じった表情で、
いまだ神の子の誕生の喜びを
実感できていない様子で描かれています。
作品左下に描かれている道具類は
「大工のヨセフ」を象徴するもので定規、のこぎりなど。
ヨセフは建具師(Falegname)であるという説が王道の時代に
カラヴァッジョは別解釈である
木材組み立て工(Carpentiere)として
ヨセフを捉えて描いていることがこの小道具でわかります。
その道具類の近くに描かれ、
長くパンと思われていた茶色い物体は
おそらく釘入れの袋だろうというのが新しい解釈でもあります。

この修復が終わったあとは、
同じくローマのScuderie del Quirinaleで開催される
「カラヴァッジョ展」での展示が決定しています。
こちらの会期は2010年2月18日から2010年6月13日まで。
上記の修復見学コースに参加すると
こちらの展覧会の割引券ももらえるそうです。

Visita al restauro dell'Adorazione dei pastori
会期:2009年10月7日から2010年1月29日まで
*既に11月分の予約は完売していますのでチャンスは12月、1月のみ
会場:Camera dei Deputati (下院議員議会 Via del Parlamento)
開館時間:毎週水曜日、金曜日の15:00もしくは17:00
入場料:無料
1回10名限定の完全予約制なのでご希望の場合はご予約を。


Mancava uno

2009-10-26 21:58:09 | 日記・エッセイ・コラム

Mancava UNO
某スーパーのオリジナルブランドの有機タマゴ。
最近はこればかりですが、
実はそんなにタマゴも消費しないほうで。
ある日気づいたら、
消費期限が近かったということがよくあります。

今回も気づいたら、消費期限が翌日。
そんな状況だったのでバナナケーキを焼きました。

しかし、開けてみたら、
六個入りなのに五個しか入ってない!
イタリアはまだまだ
日本ほど厳密な包装がされていないものがほとんどで、
時々中身が足りないことがあります。

しかも私はよくそういう目に遭っているような気がします。

まぁ、こんなことにも慣れてあまり驚かないけど、
あんまりいい気分ではないねぇ。
出荷時に既に足りなかったのか、
陳列棚にある時点で誰かが一個抜き取ったのか。

箱入りお菓子などでもよく見ないと
明らかに誰かがあけて中身一個抜いたよねっていう
状態で陳列棚に置かれていたりします。
変なもの混入しないだけいいけど
こっそり取るのもやめてくれ。

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