不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Devo bussare piu' forte!

2004-06-29 01:05:10 | 日記・エッセイ・コラム
「くらぶアミーゴblog」~どんどんおバカに…~に
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その先は「和ちゃんブログ」~どんどん馬鹿になる


その昔、イタリアに来たばかりの頃
同居人の車の助手席に乗せられて
暇にまかせて、あちこちに出かけていました。
もちろん私は優秀なナビなのですが
それよりも何よりも同居人を唸らせたのは
「車のナンバー記憶力」。
非常に頭脳明晰な同居人には
「無駄なところに脳みそのメモリーを使っている」
と散々言われたものです。
確かにこれは無駄な特技でした(笑)。
事故に会ったときとか犯罪に巻き込まれたときには
とても役に立つかもしれないけれど
日常生活の中で他人の車(しかも一回前を走り去っただけの)
ナンバーを記憶していても何の得にもなりません。

しかし、私にはその頃
目に入ってくる数字を片っ端から覚えるという
妙な癖というか、特技が確かにあったのです。
だから教会の建立年や
画家の生没年もきちっとよく覚えていたりもしました。
(これは無駄ではなかったな)
とにかく数字の並びに法則性を見つけて
(それは他の人には理解できない法則性であるのだけれど)
何の苦もなく覚えていたんですけどね。

もちろん電話番号も然り。
歩く電話帳という異名も前出の同居人にはいただいたくらいで
私自身というよりは、周りにいいる人には
かなり役に立った機能だったらしいです(笑)。

とにかく数字と見れば徹底的に暗記していたあの頃。
それが今となっては…。
その、恐ろしく脳みそが回転していた頃から
付き合いの続いている
数少ない友人やレストランなどの番号は
イヤでも忘れず、さらさらと出てくるのですが、
新しい取引先や何やかやに関しては
電話番号なんて記憶する気力もなく、
下手すれば人の顔と名前が一致しないことまで出てくる始末。

それもこれも全ては悪しき携帯電話の出現。
携帯電話の番号自体がやたらに長いのも一因。
コンピューターが何でも整理してくれる便利さも一因。
しかし、自分が覚えようとしなくなった
もしくは私の場合、法則性を見出そうとしなくなったのが
最も大きな原因。
そう、脳みそを叩くことをしなくなったのです。

人間の脳みそは20歳を過ぎれば
老化の一途だといわれますが
それに甘んじていてはどんどん駄目になっていきます。
そう、おばかさんになっていくのです。

記憶するのに段々時間がかかるようになり
何度同じコトを叩き込んでも
なかなか覚えられなくなるけれど、
もうちょっと努力しなくちゃぁだめですね。
そしてもっと重要なのは、覚えているはずのことを
何が何でも思い出すこと。
脳みその引き出しにしまってあることをきちんと引き出すことが
死んでいくだけの脳みその活性化にも繋がるのだそうで。

そうです、
「あ、あの映画に出ていたあの女優さんって名前なんだったけ?」
「あぁ、ここまで出ているのに!」
そのとき、ここまで出ているときに
なんとしても思い出すように努力しないといけないのです。

もうちょっと脳みその引き出しをノックしてみましょうよ。


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7 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
そうですなそうですな。「え~っとぉ」のあと頑張... (ハヤト)
2004-06-29 01:31:24
そうですなそうですな。「え~っとぉ」のあと頑張ってみましょうね。ケータイさんの思惑通りにはいかないことを証明しましょうね。
プレートナンバーで想い出したけど、僕は地理をやたらと憶えてしまうようです。徒歩でも車でも一度通ったらしっかと記憶される(している)。何かしら「これだけは得意」というのがあるということは、普段は“脳みそを叩いていない”ということなのだなあ。
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実は私もalbero4さんと同じく数字(特に電話番号)... (まゆみーな)
2004-06-29 02:11:03
実は私もalbero4さんと同じく数字(特に電話番号)を覚えるのが
得意だったのです。それがイタリアへ住み始めた頃から、イタリア語の単語を頭に入れるスペースを確保しなくてはならなくなり、ついでに暗記力も低下してしまった~。
(本当の理由は年齢的なものと思われるが・・・)

しかし「あの女優さんの名前なんだっけ?」は最近よくあることなので、脳みその体操しなくっちゃ。
返信する
>ハヤトさん (albero4)
2004-06-29 02:43:06
>ハヤトさん
えーとぉのあともうちょっと頑張れば
すっきりするんですよね。
脳みそにもよいし、気分的にもスカッと。
一度通った道を覚えてしまう人、尊敬します。
私は「地図の読めない女」です。
まぁなにごとも得意分野はあるわけですが…。

>まゆみーなさん
日本人は基本的に脳みそのメモリーを
日本語フォント(漢字・ひらがな・カタカナ)のために
使っていますので、
残されたメモリー部分をどうやって小分けにして
その他のいろんなものを詰め込むか。
無駄使いしている場合じゃないのですねぇ。
でも脳みその体操は欠かさずに!
覚えてしまっていることだから
もう既にメモリーくっているわけだしね。
最大利用しないと。


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先日もありました。 (キヨミ~ナ)
2004-06-29 02:58:11
先日もありました。
まゆみ~なと
「え~っと、あの教会のな・ま・え・・・」
出てこない..ん~っ
出てきませんでした。

私はもともと物を覚える時、色、形などから覚える人で、
もし数字を覚えていたとしても、いつの間にか
数字がひっくり返っていたりしますね。

うちの相棒は数字列を覚えるのが得意なのですが、
電話番号などはまったく覚えていない。
なぜかと聞くと「そんなことに脳みそ使ったらもったいない」
でした。同居人と同じですね。
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>キヨミーナさん (albero4)
2004-06-29 03:18:27
>キヨミーナさん
気になるな、出てこなかった教会の名前。
とんでもないときに、
「あ、そういえば」って思い出すんだけどね。
キヨミーナは色形で覚えるのね。芸術派なのかな。
脳みその使い方の違いですね。
私は論理的に考えて覚えるから
きっと相棒S氏も私と同じ脳みその使い方だわ。
アインシュタインも言ってたよね。
「電話番号は電話帳に載っているから
覚える必要はない」って。その通りなんだけど…。
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そうそう、 (キヨミ~ナ)
2004-06-29 03:46:10
そうそう、
いつもアインシュタインの例を引き合いに出してきます。
だから覚えなくていいのだと。

教会の名前はまゆみ~なが後で調べて教えてくれました。
あ~、すっきりしたぁ。
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>キヨミーナさん (albero4)
2004-06-29 23:44:28
>キヨミーナさん
さすがS氏。
アインシュタインの例を引き合いに出す!
でももっともだと思うのでありますよ。
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