不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

40 anni dall'alluvione

2006-10-31 00:39:55 | 日記・エッセイ・コラム

1500年代に水の動きに異様なほどの興味を持っていた
レオナルド・ダ・ヴィンチは
その当時、既にアルノ川の増水を想定して、
迂回水路のデッサンを書き残しています。
アルノ川は昔から有効な交通機関であり、
生活の源であると同時に
周辺に暮らす人々にとっては脅威でもあったのです。

1966年11月。フィレンツェ周辺に降り続いた豪雨。
11月3日の土曜日、
トスカーナ一帯は2日間ノンストップの雨になり
48時間で50mmの降水量を記録し
アルノ川は年間降水量以上の水量を
わずか24時間で受け止めることになりました。
その結果11月4日早朝に
アルノ川は増水して持ちこたえられずに氾濫。

まず決壊したのはミケランジェロ広場下の
Piazza Poggi辺り。
最も被害が大きかったのは
Santa Croce地区とSan Frediano地区。

ちょうど第一次世界大戦の勝利記念で休暇にあたっていたため、
フィレンツェを離れて休暇を過ごしている人も多く
死者36名、数千人が一時的に家を放棄する程度で
けが人や死者などの被害は比較的抑えられたものの、
この洪水がフィレンツェにもたらした「芸術品」への被害は大きく
世界中から支援者が集まって
泥と水に埋もれた絵画や彫刻、書籍の救出にあたりました。

休日に当たっていたため、
多くの美術館はきちんと扉が閉じられており
いったん入り込んだ泥水が
建物の外に流れ出るのを妨げる結果となり、
また係員も駐在していなかったことが
フィレンツェの誇る芸術品への被害を大きくした
とも言われていますが
幸いにもフィレンツェ一の美術館であるウフィツィ美術館は
主要展示物はすべて3階にあり、
被害を最小限に食い止めることができました。
しかし、展示スペースがないため
陽の目を見ない作品や修復を待っている作品が
ストックされている保管ルームは1階にあり、
ここの被害はかなりのものでした。
1000点を超える中世およびルネッサンスの
絵画、彫刻、フレスコ画が被害に。
その他には当時洗礼堂に置かれていた
ドナテッロの木造彫刻「マリア・マッダレーナ」や
同じく洗礼堂の天国の扉の下部5枚の
ギベルティのパネルが剥落するなどの被害もありました。
サンタクローチェ教会所蔵のチマブエの「キリスト磔刑像」が
ほぼ完全に泥に包まれ
目も当てられない状況であったのは世界的にも知られており
この1966年11月4日の悲劇のシンボルとなっています。

フィレンツェとその市民は
11月のこの悲劇に打ちのめされることなく、
二ヵ月後のエピファニア(1967年1月6日)には
悪い子には炭を、良い子にはお菓子をという慣わしに従って、
前年最も「悪い子」であったアルノ川に炭を贈るべく
奇跡的に無傷で残ったポンテ・ヴェッキオに
炭をいっぱい詰め込んだ靴下を吊り下げて、
この悲劇を独特のユーモアで乗り切っています。
世界各地からの支援もあり、
500000トンの泥で覆われたフィレンツェは
この40年前の洪水の悲劇から奇跡的な早さで立ち直り
1967年には既にメインの美術館は開館し
ホテルやショップも営業を再開しています。

現在でも街のいたるところに
この1966年11月4日の洪水の記録として
水位を表すプレートがつけられています。
サンタクローチェ界隈は
フィレンツェの中でも低地にあたるため特に被害が大きく、
現存する建物の壁のかなり高い位置に
記録のプレートが取り付けられていて驚くこともよくあります。

フィレンツェの11月は雨季に当たり、
一年の中でも非常に雨量が多くなります。
アルノ川が氾濫したのは1966年だけではなく
観測記録がつけられ始めた1177年11月4日から現在まで
少なくとも56回の氾濫記録が残されています。

San_remigio_01
シニョーリア広場裏手からサンタクローチェ教会方面に伸びる
ネーリ通り(Via dei Neri)と
サン・レミージオ通り(Via di San Remigio)の角には
洪水の水位を示す二つのプレートが残っています。
ひとつは1966年の洪水の痕を示すもので、
実に4メートル92センチを記し、
もうひとつはそれよりも30センチほど低いところに取り付けられた
1333年の洪水の痕で、水位を示す指先表示がついています。

San_remigio_02
興味深いのは洪水の記録がいずれも11月4日であること。
11月4日は洪水の当たり日??

今現在同じような豪雨に見舞われた場合、
フィレンツェの被害は40年前のそれとは比べ物にならないくらい
大きくなるといわれています。
毎年なんとなく11月4日が近づくとそわそわするフィレンツェ。
今年はいい天気になりそうですよ。

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Il Pranzo con le amiche

2006-10-28 22:24:00 | 日記・エッセイ・コラム

イロンナ・オモイヲ・ツメコンデ-Far Le Valigie-」のlucia_sunと
その友人と「自転車娘フィレンツェを行く」のyossyと4人で
Belcoreでランチをしました。

日本へ出発前の忙しい時間をさいたyossyと
昨夜遅くにフィレンツェ入りしたばかりのlucia_sunとその友人。
季節物ということで皆さんはちゃんとポルチーニを食べてました。

私はといえば
そういう季節とはまったく関係ないものをオーダー(爆)。
突き出しには
「カヴォロ・ネーロとポテト・ピューレ」&
「レバーペースト・クロスティーニ」
Belcore28102006_01
やわらかな味付けでぺろりといただいた手前のピューレ。
調子にのってレバーペーストのクロスティーニにまで手を出した私。
先日はCento Poveriでフォアグラを食べてしまい
長いこと消化できずに苦しんだのに反省せず。

前菜にはこれまたチャレンジャーなことに
エビなんか食べちゃいました。
甲殻類アレルギーなのにねぇ。好きなんだよね。
まぁよほど体調が悪くなければ食べられるエビさん。
Belcore28102006_02
温かいソースはペコリーのチーズとなんだったかな、忘れました。
エビは薄切りになっていてお上品でしたよ。
アレルギーも出なかったし。

皆さんが季節のポルチーニをふんだんに使った
パッパルデッレを食べている横で
私はこういうものを食べました。
Belcore28102006_03
家でも食べられるだろう、と友人には言われたりもしますが
ちゃんとしたレストランで食べるとやっぱり違うのですよ、味が。
「アーリオ・エ・オーリオ・コン・ペペロンチーノ」
おいしいオイルをたっぷり使って程よい塩加減で
やっぱり我が家で作るのとは違うおいしさ。
こういう簡単なものこそ、おいしく作れるお店はすばらしい!

で、締めにデザート。
レアチーズケーキ。
Belcore28102006_04
Belcoreに行くと必ず食べてしまうこのチーズケーキ。
濃厚でいてさっぱりで
さらりと添えられたソースとマーマレードが抜群のハーモニー 。
これだけ食べに行きたいくらいです。

ということで日本からのお土産をもらったり
yossyのモザイクの作品を披露してもらったり
色々お話しながら楽しいランチとなりました。
フィレンツェで食事するならBelcoreお薦めですよ。

しかし、私はランチに食べすぎたせいで夕飯は食べられず
おまけに調子にのって
普段は食べないレバーペーストに手を出したせいで
真夜中になっても消化できず、気持ち悪い…。
あんなにおいしいものを食べておきながら、もったいない。

多少お肉を食べるようになったとはいっても
やっぱりレバーはやめておいたほうがいいようです。
今回はマジに反省しました。
次からはやっぱりレバーは遠慮します(笑)。

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Lunga attesa

2006-10-26 22:46:00 | 日記・エッセイ・コラム

早起きしてQuestura(クエストゥーラ)に行ってきました。
悪名高き警察署の移民局ですが
それでも数年前に比べたらずいぶん改善されました。
10年以上前の移民の少なかった頃は
規制も緩々で仕事がめっぽう遅い以外には
そう問題もなかったけれど
数年前、一時期めちゃくちゃ態度の悪い警察官が
担当になったときには
申請に来ている人々を家畜か奴隷のようにしか見ていない扱いで
人権問題にまで発展しそうなことだってありました。
それがここにきて担当者は人あたりが比較的やわらかくなり
移民法も改正されたりで、扱いはよくなってきたと思います。
それでもイタリアの第三世界の一部を垣間見る
ステキな空間に変わりはありません(爆)。

今回の目的は「インフォメーションゲット」。
それだけのために朝早起きして行ってきたわけです。
8:15から開くインフォメーション窓口。
8時過ぎにいったら既に私の前には50人ほどの列。
みんな早起きです、移民の方々。
ちゃんと8:15から窓口で女性警官仕事開始。
これにはちょっと驚いた(笑)。
順調に列が流れ仕事は消化され私の前には残り5人。
この時点で9時ちょっと前。
担当者が時折奥の部屋に姿を消すようになり
列の後ろのほうからは早くもブーイング開始。

5人の仕事を消化していよいよ私の番だぞ。
(このとき既に30分経過)
担当者の横に私服女性警官が現れ、真剣な顔で話を始めた。
なんだろう??列に並ぶ人はみんな心配顔。
移民局にくる彼らの大半はイタリア語はあまりわかっていない人。
なので女性警官同士で何を話しているのか
詳しいことはわかっていない様子。
しかし目の前で聞いているうえに、
それなりにイタリア語を解している私にとってその二人の話は驚愕!

二人の話の内容は彼らを取り巻く職場環境について。
私服女性警官がどうやら上官から
ありもしない責任を押し付けられて窮地に陥っているらしく
それについて昨日4人で話し合ったのだけれどまだ解決せず云々。
それを愚痴とも相談ともいえぬ口調で
窓口の担当女性警官に話し続けていて
もちろん窓口の女性警官は仕事そっちのけで
その同僚の話に聞き入っているわけです。
その後上官が現れ(これも女性)、
上官から「仕事もしないで何おしゃべりしているの!」
と喝が入れられるのかと思いきや
じゃぁもう一回話し合いましょうと3人で奥に消えていった!!
驚き!!これには列全体から大きなブーイング!当然だけど。

まぁ彼女たちの職場環境は彼女たちにとって重大な問題。
しかし列に並んでいる我々にとっては
合法的にイタリアで暮らしていけるかどうかの
瀬戸際(ちょっと大げさ)。
どっちの問題が重要なのだろう?
というかさ、そういう内輪の話しは
窓口の仕事が終わった午後にでもしてくれよぉ。
(どうせ受付は午前中で終わっちゃうんだから)

15分ほど待ったら担当者は戻ってきて仕事再開。
そのとき既に窓口受付締め切りの9:30を過ぎているので
彼女は列の最後尾までいって
「今日はあなたまでで受付終わりだから
あなたの後ろに来た人は追い返してね」
と最後尾の人に依頼。これも不思議なシステム(笑)。

いよいよ私の番。3分で終了。
求めていた情報はゲットしました。
これまで12年間「滞在許可証(Permesso di Soggiorno)」を
申請し続けてきたわけですが
ここにきて色々法律が改正され
今までは私の状況ではほしくてももらえなかった
「滞在カード(Carta di Soggiorno)」が以前に比べて
簡単に申請できるようになったので
この機会に切り替えようと思ってそのインフォメーションを
もらいにいったわけです。
実際に私の状況でも滞在カードに切り替え可能ということで
それはとてもうれしいことでめでたいのです。

しかしイタリア人の配偶者がいるわけではないので
手続きはまだちょっと複雑。
まず書類を集めてアポイントをとらなくてはいけません。
どうせアポイントは一ヶ月先とかになりそうな予感がしたので
足りない書類はその間に揃えればいいし
とりあえず電話してアポイントとってみようと思い立って電話。

担当者が電話に出ないくらいの覚悟をしていたのに
なんとすぐに電話がつながり、その上対応もよい。
必要事項を伝えると、受話器の向こうで
「ではアポイントの日時を伝えるでメモしてね。」

その後耳を疑う驚愕の事実が!

「えぇと、あなたのアポイントは…5月22日でとったわよ、12時ね。」
「え?5月(Maggio)?????3月(Marzo)のまちがい?」
「間違ってないわよ5月22日」
「5月って2007年の?」
「なんなら2008年でもいいわよ」
「いやいや、それはちょっと。5月なの?」
「そう、とっても混んでいるのよ」
「あぁ、噂には聞いてましたが。
あ、でもそれまでに今もっている私の滞在許可証は
期限切れになってしまうんだけど」
「その場合はもう一回滞在許可証申請して、
新しいものもって5月に来てね」
「あ、わかりました。ありがとう」
「どういたしまして。よい一日を」
この最後の一言を言ってくれるだけQuesturaも変わったわけですよ。

しかし、アポイント一ヶ月先どころか半年先ですよ!
先日までに用意した書類は
みんな有効期限切れになってしまうので
改めて取り直しだしね(笑)。

まぁ、一歩前進ということで。
Questuraはいつ行ってもネタの宝庫です(爆)。

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でも最後には熱湯が溜まるまでに(BlogPet)

2006-10-25 04:33:50 | インポート
きょうJellyFishがフィレンツェで会場みたいなおしゃべりするはずだったの。

日増しに寒くなるフィレンツェでJellyFishの中を暖房で暖めても暖房設備から切り離されたシャワールームから飛び出してリビングに駆け込めます(笑)。
そのうち慣れるんだけど。
我が家のシャワールーム全体が熱気で包まれて気温が下がらないようにしたらいいのにと思うんだけどイタリア家庭ではまだまだ貯め置き給湯も多いんだよねぇ。
今回給湯器変えるときには人肌よりも早くお湯が出るのですが、その間にシャワールームから飛び出してリビングに駆け込めます(爆)。
でも今のタンクの大きさは見た感じ同じだと問題が色々あります。
イタリアの家でもホテルでもいいけれど、家自体が異なっています。
みんな瞬間湯沸しにして新たに取り付けられた給湯タンク。
(当然か)地球にも一応瞬間湯沸かし器なら使いたいだけ熱湯が使えるほどだったのにね。
我が家のような貯め置き給湯だと思うんだろうなとは思うけど。
これが瞬間湯沸かし器にしたらいいのに今のタンクでそれをやるとシャワーの重要度が上がってきていて最大温度が低くなってしまい却って寒い!なので仕方なく途中でお湯をはった浴槽につかりたいのです。
なんなら伊豆に帰ったときに使いたいときには水シャワーになっているのですがシャワーを浴び始めたときはいい感じの熱いお湯を使ってシャワールーム全体が熱気で包まれて気温が下がらないようにしませんかと提案して身体のどこかにお湯が途中で水&熱湯の放出を留めるのでなんと水の使用量が減りました。
(うちのシャワールームに入ってから出るまでずっとシャワーからお湯を止めて体を洗い、シャンプーをしてみたんだけどどうも建築構造上取り付け不可となったらしい。
それじゃぁ仕方ないよね…。
しかし、こんなことがあってからシャワーの最後にはないのです。
でも最後に熱々のお湯で身体を温めてシャワーができて台所での洗い物にもお湯が溜まるのはやっぱり困る。
夏ならちょっとぬるめでも「浴槽つき」のバスルームは外気とほぼ同じ温度。
そう、我が家のシャワールームの温度は確実に下がります(笑)。
そのうち慣れるんだけどねぇ。
以前よりもぬるく、水に近い温度になってしまう。
以前のタンクのときに使いたいだけ熱湯がタンクいっぱいに溜まるまでに30分、しかしお湯が当たるようにして身体のどこかにお湯が溜まるまでに1時間かかりそれで充分一人がたっぷりお湯を使ってシャワールームに入ってから出るまでずっとシャワーからお湯を止めて体を洗い、シャンプーをしてあります。
なのでJellyFishはこの温度設定メモリを最大にしたらいいのにと思うんだけどイタリア家庭ではまだまだ貯め置き給湯も多いんだろうなとは思うけど。
我が家のような貯め置き給湯だと問題が色々あります。
イタリアの家屋で厳しい冬を乗り切るためには人肌よりも早くお湯が使えるのに今のタンクは熱湯が使えるほどだったのにと思うんだけど。
これが瞬間湯沸かし器なら使いたいときにもお財布にもやさしくなったか、設定温度自体があまり暖まらないイタリアの家でもホテルでも「浴槽つき」のバスルームはベランダの端についています。
なのでシャワーを浴びているうちにだんだんぬるくなり最後には熱湯が溜まるのはありがたいんだろうなとは思うけど。
我が家のシャワールームの工事についてはこちら。
)JellyFishはシャワールーム全体が熱気で包まれて気温が下がらないようにしませんかと提案しておきシャワールームに入ってからシャワーの重要度が上がってきていてほぼ外!室内には水シャワーになっているのですが、その間にシャワールームの温度は確実に下がります(爆)。
でも今のタンクでそれをやるとシャワーの最後に熱々のお湯で身体を温めてシャワーがぬるいのはタンク容量が小さくなったらしい。
それじゃぁ仕方ないよね…。
しかし、シャワーだけでも不自由はないため冬の間は家の中であっついシャワーの途中で尽きるという始末。
考えられるのはありがたいんだよねぇ。
今回給湯器変えるときに使いたいだけ熱湯がタンクいっぱいに溜まるまでに30分、しかしお湯が途中で水&熱湯の放出を留めるのでなんと水の使用量が減りました。
(当然か)地球にもお財布にも一応瞬間湯沸かし器にしたらいいのにね。
我が家のような貯め置き給湯も多いんだけどねぇ。
以前よりもぬるく、水に近い温度になってしまう。
以前のタンクの大きさは見た感じ同じだと思うんだけどイタリア家庭ではまだまだ貯め置き給湯だと問題が色々あります。
みんな瞬間湯沸しにしてあります。
しかし、こんなことがあってから出るまでずっとシャワーからお湯を使ってシャワールームに入ってからシャワーの最後には熱湯が使えるのにと思うんだよねぇ。
今回給湯器変えるときに贅沢に日替わりで温泉通いすればそれで一年分は我慢しちゃうので。
ということで12年間シャワーだけの生活で文句もなく暮らしています。
イタリアの家屋で厳しい冬を乗り切るためにはないのです。
なのでJellyFishはこの温度設定メモリを最大にしませんかと提案してみたんだけどどうも建築構造上取り付け不可となったか、設定温度自体が異なっていて最大温度が低くなっているうちにだんだんぬるくなり最後に熱々のお湯で身体を温めてシャワーができて台所での洗い物にもお湯が当たるようにして身体のどこかにお湯が途中で尽きるという始末。
考えられるのはやっぱり困る。
夏ならちょっとぬるめでもホテルでも「浴槽つき」のバスルームはあまり多くなくて、もっぱらシャワー・オンリー。
伊豆で育ったJellyFishとしては本来ならナミナミの熱いお湯が当たるようにしませんかと提案しておきシャワールームはベランダの端についています。
なのでシャワーを浴び始めたときに使いたいときにはせめてシャワーは熱々でないと。
我が家のシャワールームの工事が完了(?)してあります。
イタリアの家でもホテルでも「浴槽つき」のバスルームはめちゃくちゃ寒いんです。
でも最後には熱湯が溜まるまでに1時間かかりそれで充分一人がたっぷりお湯をはった浴槽につかりたいのですがシャワーを浴びているのです。
なのでJellyFishはシャワー・オンリー。
例外にもれず我が家はシャワールーム全体が熱気で包まれて気温が下がらないようにしてみたんだけどどうも建築構造上取り付け不可となったよ!!これはよいことだ!



*このエントリは、BlogPet(ブログペット)の「JellyFish」が書きました。



Museo Nazionale Alinari della Fotografia

2006-10-24 00:59:56 | アート・文化

サンタ・マリア・ノヴェッラ教会広場の南端にあるLoggia(回廊)。
長いこと放置され、一時期は浮浪者のよい寝床となっていたけれど
昨年から全面的に清掃、修復されて
おや何になるのかなぁと思っていたら。
どうやら新しい美術館が入るらしい。
これまで一般公開されていなかった場所だし、楽しみ。

今週土曜日10月28日に新しく誕生する美術館は
Mnafとよばれる写真美術館。

19世紀から現在までのフィレンツェの歴史と日常を中心に
写し取った写真を数多く所蔵するアリナーリが
その一族の築いてきた歴史だけでなく
イタリアの写真が築いてきた歴史を集結させた美術館。
7つのセクションに別れた美術館には
160年にわたる写真芸術だけでなく、
その芸術を生み出したさまざま機材も数多く展示。
額縁から広告、文献まで写真を取り巻く要素を網羅するのだそう。

また画期的な試みとして
世界初の盲人のための写真展示も話題になっています。
アリナーリが所有する写真の中から選りすぐりの作品20点を
ガラス、木材、布地、紙、砂、金属などあらゆる素材を駆使して
「触感で見る」写真に作り変え。
こうすることで光を失った人たちも手で触れることにより
写真作品を感じることができるようになるんだそうです。
なんかアイマスクして触って感じてみたい。
視覚で捉える芸術と触覚で捉える芸術の
その微妙な違いを知りたいなぁと。

入場料ちょっと高い気もしますが、土曜日が待ち遠しい。

Museo_alinari
まだオープン前で幕がかけられている看板

Museo Nazionale Alinari della Fotografia
開館時間 9:30-19:30(日曜日から金曜日)
     9:30-23:30(土曜日)
休館日  水曜日
入場料  9,00ユーロ
インフォメーション 055-216310 www.alinari.it

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