不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Belcore e Notte Bianca Fiorentina

2011-04-30 23:59:00 | Squisito!
久々に「ちゃんとしたお客さん」として
ご飯を食べにBelcoreへ行ってきました。

春のメニューになっていました。

まず、アミューズででてきたのは
「ジャガイモのクリームとリコッタチーズ」
いつも家にある素材なのに、
こんなにおしゃれになって出てくるなんてねぇ。
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前菜には旬のお野菜ということで
「アスパラガスのオイル蒸と玉子のソース、
若鶏のコンフィ、サマートリュフ」
この日、午前中に買い出しにいって
アスパラガスが安くなっていたので買ってきたんだけど、
オイル蒸しっておいしいから試してみようかな。
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そしてプリモも春野菜たっぷりのリゾット。
「パルミジャーノと春野菜のリゾット」
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たっぷり野菜も入っていて、おなかにやさしいね。
とっても繊細なリゾットでした。

そして〆のデザートはムース。
「アール・グレイ紅茶のムースとアーモンドキャラメル」
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紅茶好きにはたまらんアイテムですね(笑)。

夕食を終えて23時。
色んな意味で疲れていたので、
そのまま一旦自宅に帰ったのですが、
PCつけてフィレンツェ市長のHPのぞいたら
Notte Bianca(白夜祭)で
カッライア橋に木を植えたと書いてあったので
無性に見たくなり、
ちょっとその写真だけ撮りにいこうと思って
レイラも連れて夜のお散歩へ。

さすがに夜明けまで
盛りだくさんのイベントが開催されるということで
近所もすごい人出でした。

アルノ川沿いの街灯は
色付きのビニール袋を被されて
カラフルな街灯に変身。
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水面に映る明かりも幻想的。
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そしてこれが見たかったカッライア橋の上の森。
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橋の上に木が生えているのも悪くはないよね。
ずっと続ければいいのに、夏の間だけでも。

カッライア橋から望むヴェッキオ橋。
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共和国広場まで足を伸ばしたのだけど、
とにかくすごい人出で
レイラが踏まれそうで怖かったのと、
さすがに疲れてきたので早々に帰宅。
帰り道通りかかったらサンタマリアノヴェッラ教会前にも
こんなオブジェが置かれて、みんな勝手に楽しんでました。
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日本のお祭りに比べると
イタリアのお祭りはとても原始的だし、
特になんてこともないんだけれど、
みんな自主的に勝手に自由に楽しんでいて
そういうのがとっても好き。


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L'Orologio sulla controfacciata

2011-04-27 18:28:07 | アート・文化

フィレンツェのドゥオーモ
(Cattedrale di Santa Maria del Fiore)の
正面ファサードの裏側、
正面大扉の上にフレスコ画の時計が残っています。
Paolo Uccello(パオロ・ウッチェッロ)による1443年の作品で
正方形の中に真円が描かれ、
四隅には福音書記者4名が描かれています。
通常福音書記者はシンボルとなる動物と一緒に描かれるのですが、
この時計の肖像画には
認識材料となるシンボルが描かれていません。

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時計は教会式典運用のために作られたもので
主にミサの時間を確認するような目的で使われていたようです。
教会の聖務日課の終わりから2番目の祈りを基点として
一日を24のセクションに区切ってあり、
それぞれにローマ数字で数が打たれています。
つまり日暮れ時に行われる夕方のミサが始まりで
夕暮れから夕暮れまでの24時間を刻む独特の時計です。

古代から使われてきた日時計から
いわゆる機械仕掛けの時計への変遷を思わせるもので
基点は一番下、針はひとつ、そして逆回りになっています。
針が一本であること、下が基点になっていることなどは
日時計の名残を感じさせて非常に興味深いです。

イタリアでは18世紀までよく使われていた時計のタイプで
現存するものはあまり多くはないようですが、
そのうちのひとつがフィレンツェのドゥオーモに残っているのです。

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丸天井の「最後の審判」や
きれいなモザイク・ペイブメントに視線がいきがちですが、
機会があれば逆廻り時計も是非じっくり観察してみてください。