不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Controlli Periodici su Duomo

2007-03-31 11:19:00 | アート・文化

3月初めにはうららかぁな春の日が続いて
もうこのまま暖かくなるのかなぁなんて思っていたのに
ここ二週間は寒さが戻ってきて不安定な天気のフィレンツェでした。

この雨が降ったり風が吹き付けたり、寒い寒い日々の
まさにその2週間がフィレンツェのドゥオーモの
「定期検診」に当たっていたのです。

彫刻家の手とハヤブサの眼と写稿修道士の忍耐力、
そしてロッククライミングの技術を要するといわれる
過酷な仕事のひとつです。
その上に悪天候に見舞われたのでは大変。
Controlli_duomo_01

毎年一回ドゥオーモ・洗礼堂・ジョットの鐘楼の
外壁の汚れや破損を確認して
必要な修復・洗浄の決定をするためのベースになる検査。
全表面積を合計するとサッカーのグラウンド4個分にもなるのですが
その広さを徹底的にしらみつぶしにチェックしていく作業。
しかもクレーンに乗ったり宙吊りになったりの不安定な状況での
綿密な仕事になります。

Controlli_duomo_03
こんな仕事をイタリア人がやっていると思うだけで拍手したくなるのです。
しかも雨にも風にも負けず…サボらずに。
15人の作業員が交代で2週間。
3月19日から始まった作業は順調に進んで
どうやら最終段階に入っている様子。

こういう地道な作業で世界遺産の数々は護られているわけですね。
ご苦労様です。

Controlli_duomo_02
ちょっとクレーンに乗って
間近からクーポラのレンガとか見てみたいなと思ったりしましたが。

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これで閉めて(BlogPet)

2007-03-30 03:15:33 | インポート
きのうはトスカーナへパルがメニューに食事した?

ちょっと元気になりましたが、ちょっと安心。
良心的で優秀な獣医さんの診察室に明日から行かないと思うとビリーもちょっとだけ寂しいらしい。
土曜日は獣医さんが半日営業なのでお昼に迎えに来たの?あと半分残っているみたい。


血液検査、心電図、レントゲン、7日間の通院点滴、投薬。
これで閉めて185,00ユーロ。
ペット医療費としては日本に比べたら格安だと思います。
ビリーも10歳。
年相応に身体も疲れてきているビリーには次の治療が始まります。
先週は「ビリー貧乏になるかも」と心配しました。
月曜日に点滴も終了。
点滴用に剃毛されない場合にはかなり辛いようで息切れを起こすので、散歩の時には次の治療が始まります。
ビリーもちょっとだけ寂しいらしい。
土曜日は獣医さんの診察室を後にしたのでした。


通院点滴生活8日間。
月曜日はいつもより迎えが遅くなってくれればいいのですけど。




*このエントリは、BlogPet(ブログペット)の「JellyFish」が書きました。



Verdure di Stagione

2007-03-29 08:06:19 | Squisito!

イタリアは季節のお野菜がとてもおいしい。
その野菜が育つ季節の太陽をたっぷり浴びて
天の恵みそのものという感じ。

今は私の大好きなソラマメとグリーンピースが旬。
最近はどこに食事に行っても
メニューに「ソラマメ」や「グリーンピース」があると
それにつられてしまうので、
いつも同じようなものばっかり食べている気がします。

夕食に出かけたのは
Cantinetta Antinori(カンティネッタ・アンティノーリ)。
スーパートスカンで有名なアンティノーリの宮殿の一角にある
ワインバー&レストラン。

メニューにはすごく典型的なトスカーナ料理が並んでいます。
その中にちらほらと旬のお野菜を使った料理がいくつか。

お肉は食べないので、こういうメニューがあると嬉しい。

Farfalle di Piselli Freschi
Antinori_01
フレッシュグリーンピースを程よくすりつぶして
和えただけのシンプルなショートパスタ。
フレッシュなグリーンピースの甘みとやわらかみがおいしい。

Asparagi alla Parmigiana
Antinori_02
ゆでたアスパラにバターとパルミジャーノチーズ。
こちらもシンプルで素材の味だけ楽しむ一皿。
アスパラが立派過ぎてこれだけでおなかいっぱい。

Torta di Pere Calda
Antinori_03
洋ナシのあったかいケーキ。
これは旬というわけではないけれど
なんとなく味見してみたかったので。
生の洋ナシは嫌いだけれど、
ケーキになっていると食べちゃうかな。

締めくくりはカフェ。
Antinori_04

仕事の話もしながらの食事だったけれど、
とても楽しいひと時でした。

ワインが飲めるときっともっと楽しいのだろうけどね、
特にアンティノーリのワイン好きなら。
ちゃんとソライアもあったけれど、
思ったほど高くなかったなぁ。
ソライアをグラスでオーダーできるのはさすがアンティノーリ。


Gentiluomo rapresenta l'Italia

2007-03-27 06:42:54 | アート・文化

フィレンツェのピッティ宮殿内の
パラティーナ美術館(アポロの間)に所蔵される
ティツィアーノ(Tiziano)の作品。
「Il ritratto del Giovane Inglese(若き英国紳士の肖像)」。
ゆったりした黒い上着を纏い、右手に手袋を持つ男性像。
その体躯に比べて非常に小さな引き締まった顔。

Gentiluomo (画像はANSAより拝借)

ティツィアーノがローマへの旅を終えて
彼なりのマニエリズムのスタイルを確立した後の
代表的作品のひとつ。

つぶらな青緑の瞳が特徴的で、
時に「青緑の瞳の紳士の肖像」とも呼ばれる作品。
肖像画のモデルは未だ明らかになっていませんが
グレーの背景に黒の衣装をベースにした
落ち着いたトーンの中に
輝くような青緑の瞳が非常に印象的。
この瞳に恋をした女性からピッティ宮殿付けで
彼宛にラブレターが届いたという逸話も残っている傑作です。

1957年3月にローマで調印された協定。
ヨーロッパ共同体の母体が誕生してから50年。
これを記念して「ヨーロッパ芸術の傑作展」が
ローマのクィリナーレ宮殿(Palazzo Quirinale)で開催中。
ヨーロッパ共同体を構成する27カ国を象徴する作品を
集めた展示になっていますが
その中でイタリアを象徴しているのが、
このティツィアーノの「英国紳士」。
他にはデューラー、ヴェラスケス、ロダンなどの作品が
展示されています。
ヨーロッパの象徴として「ヨーロッパの略奪」を表す
「アステアスの壷(Vaso di Asteas)」も
28点目の作品として出展されています。

各国の歴史を象徴する作品ということで
それぞれ選ばれた27点の芸術作品。
前史時代のものから近現代美術に至るまで、
それぞれの国を代表する作品とともに
ローマ協定のオリジナルも見ることができる展覧会。

ミケランジェロでもなくレオナルドでもなく
ヴェネツィア・ルネッサンス&マニエリズムを代表する
ティツィアーノの「英国紳士の肖像」が選ばれた理由が
いまひとつ私にはわからない。
その理由を探るためにも
是非足を運んでみたいと思う展覧会です。

Capolavori dell'arte europea
会場:Salone dei Corazzieri del Palazzo del Quirinale
会期:2007年3月24日から2007年5月20日
開館時間:月曜から土曜 9:30-13:30,15:30-19:00
         日曜 8:30-11:00
入場料:月曜から土曜は入場無料、
      日曜は宮殿見学も含め5,00ユーロ

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Per il momento la cura e' finita

2007-03-26 23:04:00 | Billy,Layla e Ciccino

ちょっと元気になったら
いつものように唸ったり吼えたり大変忙しいビリー。
自分のご飯さえ食べられなかった先週初めの姿が嘘のように
がっついてご飯を食べたうえに、
私のおやつをせがむまでに元気になりました。

通院点滴生活8日間。
月曜日に点滴も終了。
点滴用の針を抜く作業で
獣医さんと助手の看護婦さんと私の3人で
嫌がって暴れるビリーと大格闘。
その姿を見て、「元気になった」と実感。

4階(日本風にいうと5階)までの階段の上り下りは
体力が落ちているビリーにはかなり辛いようで
息切れを起こすので、散歩の時には抱いて階段上り下り。
私の体力増進に繋がりそうです(笑)。

やせこけた小さな身体は痛々しいし
点滴用に剃毛された左手もなんか悲しげ。
まずはいっぱい食べて体重戻さないとね。

とりあえず、心臓と肺に問題ありのようなので
一ヶ月間は投薬を続けて様子を見ることに。
それでも改善されない場合には次の治療が始まります。
ビリーも10歳。年相応に身体も疲れてきているみたい。

血液検査、心電図、レントゲン、7日間の通院点滴、投薬。
これで閉めて185,00ユーロ。
ペット医療費としては日本に比べたら格安だと思います。
先週は「ビリー貧乏になるかも」と心配しましたが、ちょっと安心。
良心的で優秀な獣医さんに巡り会えて幸せです。

7日間通い続けてすっかり「我が家」みたいになった
獣医さんの診察室に明日から行かないと思うと
ビリーもちょっとだけ寂しいらしい。
土曜日は獣医さんが半日営業なので
お昼に迎えにいったときのビリーのショックったら。
「何でもう迎えに来たの?あと半分残っているのに」って
かなり残念そうに診察室を後にしたのでした。
月曜日はいつもより迎えが遅くなってしまったけれど
ビリーはすっかり寛いで毛布の中で眠りこけてたし。

我が家でチッチーノと二人きりでお留守番するのと違って
毎日色んなワンコ&ニャンコがやってきて
それなりに社会勉強にもなったんだろうな。
これで少しは社交的なワンコになってくれればいいのですけど。

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