不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

La fine del 2010

2010-12-31 19:51:52 | 日記・エッセイ・コラム

そろそろイタリアも2010年が暮れていきます。
なんかすごくいい天気の大晦日です。

La fine del 2010
1年の終わりでもあるけれど、
21世紀の最初の10年の終わりでもあるんだよね。

そう思うと、やっぱり早いな、時の流れが。

La fine del 2010
私個人の10大ニュースなんて。
10どころか5個も思いつかないのだけど。

2010年を振り返ってみると。

1 レイラに出会った
多分今年の一番大きな変化。
元気になった私を見て、
ビリーもきっと天国で喜んでいると思う。

2 Twitterを始めた
最初はどんなものかなと思っていたけど、手軽で面白い。
私に合っているツールの一つだと思うな。

3 ブクブク交換会を企画
これもTwitterあってこその企画で、
でも私の思いにぴったりで
とてもいい機会を与えてもらえて感謝してます。

4 友人関係が広がった
Twitterそしてブクブク交換会のおかげで、
いつになく多くの人に知り合い、
有意義な友人関係を築くことができたのは
今年の収穫だったかな。
そして10年ぶりにとても大事な人に再会できたのも
私にとってはすごく嬉しいことだった。

5 一人でやった
仕事ですけどね。
1年間完全に一人で切り盛りしてきて
自分の力の限界と可能性を確認することができた。
嫌いな業務がはっきりしてきたので、
それはそれである意味収穫だと思うな。
逆にやりたいことも見えてきたしね。

La fine del 2010
31日のフィレンツェの空のように
2011年は清々しく暮らしたいな。


Koala

2010-12-31 06:35:43 | 日記・エッセイ・コラム

Koala_2
悪天候の中、アムステルダムに行ってきていた友人から
お土産にいただきました。

ドイツの方にはあるらしいと噂に聞いていた「コアラのマーチ」。

まさにそれなんだけど、ドイツ産なのね。

パッケージは外国っぽいけど、
箱の形やイラストコアラの可愛げのないところとか同じ路線。

Koala_02
みたら全部眉毛ついてるよ。

お味は欧州お菓子風。
日本のコアラのマーチとは微妙に味が違いますね。


Soggiorno a Yamanashi

2010-12-29 18:55:36 | 日記・エッセイ・コラム

もたもたしているうちに年末だし、
フィレンツェなんか記録的な雪まで降っちゃって
紅葉のころの日本滞在の写真アップするのも
憚れるのですけどね。

せっかくだし。
ここに載せておかないと忘れちゃうし(爆)。

ということで到着1日目は
羽田空港見学(笑)のあと
東京でiPad買って、
大切な友人2人に会ってランチして実家へ。
2日目は父方のご先祖様のお墓参りをしたので
3日目は母方のご先祖様のお墓参りです。

母は山梨の人。
私も小さいころは良く祖母のところへ通ったし、
大好きなんだけれど、ここ数年訪れていなかったので
ゆっくり行こうということで両親と出かけました。
てっきり私が運転していくものと思っていたのですが、
我が家のおんぼろ軽自動車では
長距離&山越えはきついよっていうことで電車で。

早朝に叩き起こされて、出発。
富士から身延線!
懐かしい。
特急なのに、すごくゆっくりなんだよね(笑)。

到着した日に親戚一堂でお墓参りして
その日はおばさんの家の近くの温泉でゆっくり。

翌朝もまた朝から起こされて
たくさん食べさせられてから出発。
どこに行くのか知らずに車に乗せられて
たどり着いたのは野辺山。
山梨じゃないでしょ・・・。
まぁ県境だろうけど、長野です。
有名な野辺山天文台とか宇宙なんとか研究所とかあるところ。
小海線が走っていて
野辺山駅はJRグループで
日本一標高の高いところにある駅としても有名ですね。

でも伯母さん曰く、「電車通ってるところ見たことない」そうで
当日も電車は見られなかった、残念。

01
こんなのどかな景色が広がってました。
これは八ヶ岳?
もう記憶が定かじゃないよ。

02_2
この日も冷たい風が吹いていたけれど、
今頃はすっかり雪に覆われているのでしょうか。

野辺山を後にして清里の方に向かい、
どこだかまたよくわからないところで
「富士山がきれいだから」と車から降ろされました。
確かにきれいだねぇ。

03
めちゃくちゃ広い駐車場だったし、
リフトも背後に見えたのでどこかのスキー場かと…。

さらに坂を下って、
「美味しいソフトクリームを食べよう」と
次に降ろされたのが清泉寮

04
今度は泊まってみたいなぁ。

母方の兄弟はみんなせっかちな上に仕切り屋揃い。
なので、私が気に入ってゆっくりしたいと思っても
強制的に次の場所へ連行されるので
いつも「次回は一人でゆっくりこよう」と思ってしまうのよね。

05
滞在時間20分弱で
美味しいソフトクリームを食べ、
富士山の写真を撮り、
お土産を買い込んで
足湯に浸かろうと思ったらNGを出され、
あっという間に清泉寮さようなら。

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ソフトクリーム美味しかったです。
富士山とソフトクリームという写真も
落ち着いて撮らせてもらえなかった(笑)ので
よくみたら富士山写ってないし!

07
足湯もとっても気持ちよさそうなのにぃ。
澄み切った冷たい空気の中で足湯、今度こそ!!

08
さらに下って、白州町白洲。
ここにも親戚の叔母様がおりまして。
またたらふく昼ごはんを食べさせられたあと
近所の道の駅に遊びに行ってみた。
地産地消のおいしいものがいっぱいでした。

09
このあたりを流れる尾白川は
日本名水百選にも選ばれているんだよね。

朝9時に塩崎を出発して野辺山、清里をまわって、
白州でランチ、
その後塩崎に戻って16時過ぎには電車に乗って伊豆へ。
むちゃくちゃ詰め込まれた感じです(笑)。
ということで、山梨は1泊2日。
親戚の叔母様方のおかげで充実の滞在となりました。
何度も行っているのに知らないことがいっぱい。
今だから心に染みる場所というのもあるしね。
大人になるってこういうことなんだなぁって思いながら、
いろんなことを経験させてもらいました。


Bronzi Per Michelangelo

2010-12-28 13:05:03 | アート・文化

2011年春、ミケランジェロがアメリカに。
ラスヴェガス、ニューヨーク、ミッソーリなどをまわった後
メキシコを経てアジアへも。
ミケランジェロの89年に及ぶ長い生涯を
彫刻作品でみるという企画で
大理石彫刻をブロンズ彫刻で複製し、
世界巡回となります。

Buonarottiscala
1490年15歳になるかならないかのころに
製作したといわれる
「Madonna Della Scala(階段の聖母)」のレリーフから
1564年に89歳で亡くなる前夜まで
彫り続けていたと伝説の残る
「Pieta' di Rondanini(ロンダニーニのピエタ)」まで、
「Bacco(バッカス)」、「Mose'(モーゼ像)」、
「Tondo Taddei(トンド・タッデイ)」
「Tondo Pitti(トンド・ピッティ)」などの
11点の作品のうち2点を除いて
すべて原寸大のブロンズで複製されています。

ミケランジェロは絵画も手がけていますが、
生涯自分では「大理石彫刻家」であることを主張しています。
ブロンズ像も手がけることはほとんどありませんでした。
ちなみに、そんなミケランジェロがユリウス2世の命で
1500年代初めに作ったユリウス2世のブロンズ像は
1508年2月にボローニャのBasilica di San Petronio
(サン・ペトローニオ教会)の前に設置されましたが、
3年後に教皇庁に反対するボローニャ市民によって
粉々にされてしまい跡形も残っていません。
そのブロンズ像の記憶は
現在サン・ペトローニオ教会の後陣の裏にある
建物の正面に掲げられた記念碑に刻まれているだけです。

今回ブロンズ複製を手がけたのは
フィレンツェの有名な鋳造工場
Fonderia Marinelli(マリネッリ鋳造)です。
第一次世界大戦後にフィレンツェ郊外で始まった工場で
現在3代目。
なかなか残っていないといわれる
各著名彫刻のオリジナル鋳型などもいくつか所有する老舗です。
たとえば、
シニョリア広場のLoggia Di Lanzi(ランツィの開廊)にある
Cellini(チェッリーニ)のペルセウスの台座のブロンズ、
ヴェッキオ橋の袂にある
Giambologna(ジャンボローニャ)のバッカス像、
ヴァチカン美術館の螺旋階段の手すり、
サン・ピエトロ寺院の聖なる扉などは
Marinelliで修復鋳造したものです。
もっとも有名なのは
フィレンツェのMercato Nuovo(メルカート・ヌーヴォ)にあるイノシシ。
Pietro Tacca(ピエトロ・タッカ)の作った
大理石彫刻のブロンズ複製ですが
これも長年の愛撫により鼻が擦り切れていたものを
Marinelliが所有しているオリジナル鋳型を使って
修復鋳造したのです。

今回アメリカの会社の要請で鋳造複製された11点の作品は
世界巡回の前にフィレンツェのCasa Buonarrotiで公開中です。

Bronzi Per Michelangelo
会場:Casa Buonarroti (ブオナッロティの家)
    Via Ghibellina 70 フィレンツェ
会期:2011年1月10日まで
開館時間:10:00-17:00
休館日:火曜日
入場料:6,50ユーロ
インフォメーション: www.casabuonarroti.it


Il pranzo di Natale

2010-12-25 23:54:10 | 日記・エッセイ・コラム

数日前まで全然実感の湧かなかったクリスマスですが、
昨夜のミサで随分実感。

イタリア人の友人からは
ローマの彼女のお姉さんのところでの
クリスマス休暇の提案ももらってはいたけど、
レイラやチッチーノと離れて過ごす気はさらさらなく。

しかもこの時期のイタリアは
伝統的に苦しくなるまで食べる習慣で、
偏食のきつい私にはイタリア人宅でのクリスマスは不向き。

なので、
できればイタリアの伝統的クリスマスからは遠いところで、
いつものように自宅で普通に暮らしたいと毎年思ったりします。

数日前にお誘いをいただいた時には、
実は冗談だと思っていたんだけど、
冗談ではなかったので(笑)、
隣街の友人のところにお呼ばれされてきました。

もちろん、レイラも一緒に。
簡単なクリスマスメニューだから気楽にねって言われて、
小さなプレゼントを用意して、
あまり構えずにお邪魔してきました。

ここ数年、年中適当な食事ばっかりしている私にしてみれば、
ものすごくしっかりしたクリスマス・ランチでした。
Il pranzo di Natale
クリスマスには食べないとね。
トルテッリーニ・イン・ブロード。
透明感のあるブロードとても美味しかったです。

Il pranzo di Natale
普段はお肉を食べない私ですが
こういう機会にはいただきます。
だって時間をかけて手作りしてくれるんだものね。
私よりレイラのほうがお肉に夢中でしたけど
いろんなソースを用意してもらって
こちらも美味しくいただきました。
Il pranzo di Natale
野菜もたっぷり。
おいしかったぁ。

ランチの後は
美味しいお茶をいただきながらおしゃべりに興じ
楽しい時間はあっという間に過ぎました。

レイラは帰宅後、
一生懸命チッチーノに報告していましたが、
お腹いっぱいだったのと、
お兄ちゃんワンズと遊んだせいで
すっかりくたくたで
報告途中で寝落ちしてました(笑)。