イタリア料理に少し精通している人なら
きっと誰でも耳にしたことがある名前
Gualtiero Marchesi(グアルティエロ・マルケージ)。
世界的に有名なイタリア料理人です。
1930年ミラノのホテル経営を営む家庭に生まれ、
そこで料理の基礎を身につけたといわれています。
第二次世界大戦後スイスに移住し
1948年から1950年まで
ルチェルナ(Lucerna)のホテルマン養成学校で
その技術に磨きをかけます。
その後イタリアに戻り、
家族の経営するホテルで数年仕事をし
更に料理探求のためパリに渡ります。
1977年にミラノに自分のレストランをオープンさせ
1978年にはミシュランの星つきレストランとして評価されます。
1985年にはイタリアのレストランで初めて
同ミシュランの三ツ星を獲得。
1993年にミラノ郊外のフランチャコルタ(Franciacorta)に移転。
現代イタリア料理に大きく貢献したとされ
数々の賞を受賞するイタリアを代表する料理人ですが
フランチャコルタの田舎に引き込んでから早くも14年。
そろそろミラノへの復帰が望まれているところでした。
イタリアでは料理界の上層部と政治は密接に繋がっていて
マルケージのフランチャコルタ移転も
多いに政治との絡みがあったといわれていますが
今回ミラノ復帰となる理由もその辺にありそうです。
ミラノ・スカラ座の付属レストランは
2008年3月にオープンの予定。
マルケージ自身も長くピアノを習い、
奥さんも娘も孫も音楽家という環境にあって
オペラの殿堂スカラ座にレストランを開くことに
本人もかなり力が入っているようです。
スカラ座の公演前や公演後はもちろん
実に朝から夜まで休憩時間なしの
バール・レストラン形態になるということで
観光の合間にちょっと一休みすることもできそうです。
向かいにあるトラッサルディ(Trussardi)の経営する
レストランではマルケージの弟子に当たる
Andrea Berton(アンドレア・ベルトン)が腕を振るっていて
こちらも国内ではかなりの評価を受けています。
来年はスカラ座界隈では
この師弟対決も話題になりそうな感じです。
伊豆の実家を出てから、約37時間。未だフィレンツェの自宅に戻れていません。(泣) 成田空港から2時間30分遅れで出発したため、乗り継ぎ便は待っていてくれずミラノに一泊。翌朝1010のフライトでフィレンツェに向かいましたが、フィレンツェ空港霧で閉鎖となりミラノへとんぼ返り。現在フィレンツェ行きのバス手配を待っているところ。 早くビリーとチッチーノの待つ家に帰りたい!