食事を不味く作る女子キャラは、実写のドラマでも、ごくたまに「お約束」のように出てきます。
アニメでは、グルメ系でない作品にはよく出てきます。そういうキャラが存在すること自体は、何も問題ありません。男子キャラでも、たまに料理を「不味く」作る場面がありますが、圧倒的に女子キャラが多いのは、「料理は女がするもの」という古式ゆかしき思考傾向が、少なくとも作品の供給側に伝統として引き継がれ続けているのでしょう。
でも、私は、それ自体は気にしません。キャラは色々あって当然ですし、それが作品の下支えになるのですから。
ところが、問題は、その話題の「落としどころ」です。それは、「不味い」料理を他人に食べさせて、相手が苦しむ姿を描いて、作った本人が「(^^;;;;」状態で笑っている場面です。
他人に食事を出すなら、「味見」くらいするでしょう。
好みの差を越えた「砂糖と塩を間違える」レベルのものが、他人の口に入るというシチュエーションはムリがありすぎです。作った本人が味覚障害なら、「(^^;;;」は出ません。ということは、意図的にとんでも料理を作ったことになります。ギャグ場面として笑えるレベルには達していないので、その意図がどこにあるのか理解に苦しみます。
ただ、製作者の立場で弁護するなら、「女子キャラ」を中心として、可愛く見せたいキャラをアピールする手段として、押せ押せのスケジュールの中で、つい飛びついてしまうテクニックとして、業界で確立した手法の一つなのだと思います。とおり一変の肩透かしギャグだとスルーする前に、アニメ愛好家の皆様には、是非、こうした製作者の都合や、業界に染み付いた慣行に思いを馳せていただければと思います。
自ら料理をするという経験を持たない人物が、脚本に携わってしまったという不幸な偶然が、作品をわかりにくくする上での「合わせワザ」になっていることも、応援する立場として理解しておくポイントだと思います。
ちなみに、主人公がレストランを経営していて、常に出す料理が不味い、という設定の作品があります。これは、単なる味覚に問題のある人物なので不自然ではありません。設定と表現力がしっかりしていれば、逆に作品の味わいを深くする要素にもなりえるのです。
本当に、アニメ業界は、大変だと思います。頑張って、面白い作品をたくさん、世に送っていただきたいと、心よりエールを送ります。
アニメでは、グルメ系でない作品にはよく出てきます。そういうキャラが存在すること自体は、何も問題ありません。男子キャラでも、たまに料理を「不味く」作る場面がありますが、圧倒的に女子キャラが多いのは、「料理は女がするもの」という古式ゆかしき思考傾向が、少なくとも作品の供給側に伝統として引き継がれ続けているのでしょう。
でも、私は、それ自体は気にしません。キャラは色々あって当然ですし、それが作品の下支えになるのですから。
ところが、問題は、その話題の「落としどころ」です。それは、「不味い」料理を他人に食べさせて、相手が苦しむ姿を描いて、作った本人が「(^^;;;;」状態で笑っている場面です。
他人に食事を出すなら、「味見」くらいするでしょう。
好みの差を越えた「砂糖と塩を間違える」レベルのものが、他人の口に入るというシチュエーションはムリがありすぎです。作った本人が味覚障害なら、「(^^;;;」は出ません。ということは、意図的にとんでも料理を作ったことになります。ギャグ場面として笑えるレベルには達していないので、その意図がどこにあるのか理解に苦しみます。
ただ、製作者の立場で弁護するなら、「女子キャラ」を中心として、可愛く見せたいキャラをアピールする手段として、押せ押せのスケジュールの中で、つい飛びついてしまうテクニックとして、業界で確立した手法の一つなのだと思います。とおり一変の肩透かしギャグだとスルーする前に、アニメ愛好家の皆様には、是非、こうした製作者の都合や、業界に染み付いた慣行に思いを馳せていただければと思います。
自ら料理をするという経験を持たない人物が、脚本に携わってしまったという不幸な偶然が、作品をわかりにくくする上での「合わせワザ」になっていることも、応援する立場として理解しておくポイントだと思います。
ちなみに、主人公がレストランを経営していて、常に出す料理が不味い、という設定の作品があります。これは、単なる味覚に問題のある人物なので不自然ではありません。設定と表現力がしっかりしていれば、逆に作品の味わいを深くする要素にもなりえるのです。
本当に、アニメ業界は、大変だと思います。頑張って、面白い作品をたくさん、世に送っていただきたいと、心よりエールを送ります。