日曜のレッスン後は、強烈にバテてしまったので、軽い食事の後に、(なぜか)そのまま「魚のうまい焼き鳥屋」に。当初は行く予定ではなかったが、ワンセグでプロ野球日本シリーズを見ていて、"どうやら中日が勝ちそうな気配"を感じて、それなら同じ
中日ファンの店主のいるところで盛り上がろうと思ったわけだ。あまり食欲はなかったが、ホワイトボードを見ると鯛の刺身が出ていた。ということは、書かれていない『かぶと(本当はこちらが本命)』が自動的に存在するわけだが、そちらは別の常連たちに押さえられていた。ところで、この刺身、箸で持ち上げると、皿にしっかり残っているのがわかるほど、脂があった。とろりとした甘味が絶品。頭も旨いが、これなら十分に満足できるという一皿だった。
さて、大量点で安心しながら見ていた野球だが、緊迫感が薄い分、他の常連たちとの話に神経が飛んでしまって、結局、ほとんど見ていなかった。ただ、裏番組を見たいと、隣の常連が騒ぎ出したので、それは店主と協力して『ダメ出し』した(笑)。いじけるその人物に、向こう隣の常連の女性が自分の携帯を差し出して「ワンセグで見れば」といったが、当の持ち主が使い方を余り理解しておらず、結局、水没で死んだ前の機種が同じメーカーだったので私が必要な機能を捜し当てる役目になったのだが、結局、そのやり取りで、試合の決着の場面も見逃したし、いじけた本人も落ち着いてワンセグの画面に見入った時には目当ての番組は終わっていたという、ドラマにありそうな結末となった。どのみち、全員酔っ払っていたので、細かいことはどうでもよかったのだが。
野球も無事、勝利に終わり、後は適当に飲んで帰ろうとしたところへ、テレビなどでも、しばしば脇役で出るベテランの役者さんが来た。見た目はズバリ二枚目だが、"三の線"で出ることが多い。舞台期間中の休息に訪れたという。つい最近まで放映されていたドラマ(グルメ系コメディ・「寿司○子」)にも出ていたので、その時のエピソードから始まって、三谷○喜氏とのつながりや、所属劇団(東京ヴォー○ヴィ○ショ○)のマネージャーがやめてTVの仕事が入らない、などといった裏事情から、今出ている舞台や共演者へと話が及んで、結局午前0時を回ってしまった。写真は、その延長(?)時間中の箸の相手に頼んだカキ酢。
結構、感動した。舞台や演劇の談義で燃えてしまうのは、(普段、舞台を見に行く習慣はないのだが)そういうものへの憧憬のようなものが自分の中にあるからかもしれない(役者としてではないが)。