やっと、ドバイワールドカップDayの展望も最後になった・・・。Lundy's LiabilityやらGrand Emporiumなんてワールドカップに出走してもそこそこ行けそうなのにこっちに回ってきたってことはどういうことだろう?日本代表のユートピアは左回り、1600mと得意な条件が揃っただけに、フェブラリーSのように気分良く行ければ結構やれると思う。その、気分良く行くというのが国際舞台では尚更難しいんだが。
Bleatant せん7 Machiavellian×Negligent(父Ahonoora)
主な勝ち鞍/06マクトゥームチャレンジ・ラウンドⅠ
昨年のクイーンエリザベスⅡ世SでDubawiiのペースメーカーとして出走し、3着に粘ってから調子を上げてきた。Lundy's Liabilityも出走していたマクトゥームチャレンジ・ラウンドⅠを9馬身差で圧勝しこの距離とナドアルシバに適正を見せているだけに要注意。
Court Masterpiece 牡5 Polish Precedent×Easy Option(父Prince Sabo)
主な勝ち鞍/05フォレ賞、05レノックスS
昨年のフォレ賞でGⅠ初制覇をあげ、遠征した香港マイルでも5着と健闘。初のダート戦となるがペースに惑わされなければチャンスもあると思う。
Holiday Camp 牡4 Chester House×Arewehavingfunyet(父Sham)
主な戦跡/06アルファヒディフォート3着
前哨戦となるジュベルアリマイル、アルファヒディフォートを連続して3着に入る。この距離に適正は見せているものの、まだ一線級とは力の差がある模様。ここは強い馬に胸を借りるつもりじゃないかと・・・。
Island Fashion 牝6 Petionville×Danzigs Fashion(父Native Danzig)
主な勝ち鞍/04サンタモニカH、03アラバマS、03ラブレアS
正直、まだいたんだ・・・というのが感想。何故だか知らないがツルマルボーイが勝った安田記念にも遠征してきたことで有名(ダート競走と間違ったんじゃないか??みたいな意見が当時にもあった)。最近は牝馬同士のレースでも勝てないためにここでも厳しいと思う。
Jack Sullivan せん5 Belong to Me×Provisions(父Devil's Bag)
主な戦跡/06、05マクトゥーム・チャレンジ・ラウンドⅡ、05ドバイワールドカップ4着。
昨年のブリーダーズCクラシック12着以来となったマクトゥーム・チャレンジ・ラウンドⅡを前出のBleatant相手に快勝。今年もワールドカップ出走かと思っていたら距離を嫌ってかこちらを狙い撃ちしてきた。3歳時代から、もはやホームと言っても良い位ドバイで走っているために力は出せるだけに優勝に一番近い位置にいる。
Lundy's Liability 牡5 Candy Stripes×Emerald Counter(父Geiger Counter)
主な勝ち鞍/04UAEダービー、04グッドウッドBCH
こちらも、最早ドバイはホームと言えるくらい走っている。しかし、今年のドバイカーニバルではまったく良いところ無く惨敗を繰り返している。本調子では無いのか、ピークを過ぎたのか、ライバルのJack Sullivanが有力候補だけにこのままでは終われないはず。
Marbush 牡5 Linamix×Fig Tree Drive(父Miswaki)
主な勝ち鞍/06プルジナハ-ル
今年に入ってからドバイで4戦し、現在2連勝中。前走の勝ち方もかなり良くここでも人気になっている。タイムも良いだけに台風の目になるか。
他にShamoanやマクトゥーム・チャレンジ・ラウンドⅢで2着に入ったChiqutinなどもいるが、相手になるかは疑問である。
日本の競馬では明日、毎日杯&日経賞。明後日にマーチS&高松宮記念といよいよ盛り上がってくる季節になってまいりました。私が一番楽しみなのはメジロアレグレットが出走する中山の未勝利戦なんですがね・・・。
今年は記念すべき日本馬初出走!しかし、よりによってこんな年に遠征しなくてもいいんじゃないか?という位の凶悪なメンバーが揃ってしまった。フラムドパシオンとガブリンにはまず6着を目指してもらおうか・・・(こんな目標でいいのか??)
Discreet Cat 牡3 2戦2勝 Forestry×Pretty Discreet(父Praivate Account)
主な勝ち鞍/特に無し
今年の一番人気はこれでしょうか。以前の記事があるのであまり詳しくは書きませんが、2戦2勝という戦跡は確かに惹かれるものがある。ただ、前走の相手も今から考えてみると楽だっただけに一気のメンバー強化には一抹の不安が残る。逆に言えば、ここを勝つようであればアメリカに帰りウッドメモリアルSを目指すHenny Hughesと共にゴドルフィンの悲願達成に一歩どころか3歩くらい近づくか・・・。
Dominguin 牡3 5戦5勝 Domingo×Paladin's Silver(父Silver Buck)
主な勝ち鞍/05ルイス・オラエチェア・デュボイス賞
昨年のペルー2歳チャンピオンらしい・・・。成績を見る限りどれも圧勝の連続で素晴らしい・・・。正直、ペルー競馬と言われてもR.ベハラーノやE.プラードくらいしか知らない私にとっては未知の領域。詳しく知りたい方はこちらのサイトへどうぞ・・・。
Gold for Sale 牡3 6戦6勝 Not for Sale×Lava Gold(Java Gold)
主な勝ち鞍/06UAE2000ギニ-、05ポージャ・デ・ポトリージョス
アルゼンチンでデビューし、9月のポージャ・デ・ポトリージョスを勝った後はサウジアラビアのサルタン王子に購入された為にアルゼンチン三冠の2冠目、ジョッキークラブ大賞典には出走しなかった。移籍しての初戦となったUAE2000ギニ-では最後方から一気の末脚で差しきり6連勝達成。先行有利のナドアルシバで決まった前走の末脚は驚嘆の一言。ただ、今回も前走と同じような戦法を取るようならば前が止まらない危険あり。
Invasor 牡3 5戦5勝 Candy Stripes×Quendom(父Interprete)
主な戦跡/ウルグアイ三冠
一部で噂のウルグアイ三冠馬。ただ、ウルグアイの競馬レベルがあまり分からんのだよ。アメリカで活躍馬をバンバン出している隣国のアルゼンチンやブラジルに比べると一枚下なのだろうか。
以前買った〝海外競馬〟によるとウルグアイ競馬はマロ-ニャス競馬場で行われる首都競馬とインテリオールと言われる地方競馬に分けられるらしい(三冠はすべてマローニャスで)。しかし、97年に財政難からマローニャス競馬場は閉鎖され、再開されたのはつい最近の03年。1月に行われたウルグアイ最大の競走、ホセ・ペドロ・ラミレス大賞はアルゼンチン産のウルグアイ調教馬が勝利しているが、他のGⅠの結果を見てみるとアルゼンチン&ブラジルの2強に少し離されている感はある。
Jackson 牡3 12戦2勝 Clackson×More Luck(父Baynoun)
主な勝ち鞍/05アントニオコヘアバルボーザ会長賞
ブラジルの馬。ドバイ入りしてからカーニバル期間内に3戦しているものの未勝利。典型的ものさし馬の役割を果たすことになるであろう。
My Royal Captain せん3 5戦3勝 Zabeel×Kiwi Magic(Vice Regal)
主な戦跡/06UAEダービー3着
シンガポールの馬。UAEダービー3着と言ってもGold for Saleには完敗の形であり、より強力なメンバーが揃ったここではキツイか。
Simpatico Bribon 牡3 9戦7勝 Election Day×Saca La Mano(父Sayaret)
主な勝ち鞍/05タンテーオデポトリリョス
チリの怪物。ダートでは7戦7勝と負け知らずで来ており、ここも最有力候補。サルタン王子のもう一頭の持ち馬であるGold for Saleとの兼ね合いから53㌔で出られるドバイワールドカップへの出走も検討されたがこちらに回ってきた。今年初戦となったアルバスティキアもUAE2000ギニ-2着のWhere's that Tigerに6馬身差つけており、Discreet Catさえ何とかなれば勝てると思う。
Testimony 牡3 6戦1勝 Yes It's True×Kit Kat Kitty(父Pentelicus)
主な勝ち鞍/特に無し
ゴドルフィンが送り出すもう1頭。といっても、一般戦でWell Armedに完敗の2着、UAE2000ギニーは8着と良いところ無し。
Unification 牡3 5戦2勝 Dixie Union×Devil's Orchid(父Devil's Bag)
主な勝ち鞍/グレイBCS
この馬もUAE2000ギニ-7着、アルバスティキア3着とものさし的役割を担うことになるでしょう。
Well Armed 牡3 10戦2勝 Tiznow×Well Dressed(父Notebook)
主な戦跡/オータムS
UAEダービー9着。この馬もやっぱり、ものry
Where's that Tiger 牡3 Storm Cat×Blissful(父Mr Prospector)
主な戦跡/UAE2000ギニ-2着
母親がケンタッキーダービー馬Fusaichi Pegasusの全姉、それにStorm Catをつけたという目から火が出るほどの良血。しかし、悲しいかな・・・欧州在籍時には結果が出なかった。ドバイ入りしてからはUAE2000ギニーを半馬身差の2着、アルバスティキアを6馬身差の2着と結果を出し始めた。UAE2000ギニー組で勝ち馬以外に勝負になる馬はこの馬だけだと思うが、如何せん前走でSimpatico Bribonに完敗だけに強気にはなれない。
今年は例年出走する凶悪なレベルのアメリカ馬(2001年のCaller One、2002年のXtra HeatやCaller One、2004年のCajun Beat、2005年のPico Centralなど)が見当たらないように思える。だからと言ってアグネスジェダイが勝てるかと言われればそうでもないような気がするんだな。
このレースは、過去6年でアメリカ馬が5勝、UAE馬が1勝となっている。UAE馬の1勝は03年のState Cityのものだが、考えてみればそのレースも断然人気が予想されたXtra Heatが脚部不安で回避したことによる棚ぼた的意味合いが強いように思える。となると、今年もアメリカ馬有利・・・が普通なのだが、冒頭にもあげたように今年はこれと言った大将格の馬がいない(強いてあげるなら昨年のマリブSを勝ったProud Tower Tooや今年のミスタープロスペクターHを勝ったGaff、昨年のエイシェントタイトルBCS逃げ切り勝ちのCaptain Squireか。)しかし、昨年のBCスプリントで掲示板に載った馬が1頭もいない(てゆうか、出走した馬すらいない。つまり、上がり馬)、それが今年のアメリカのレベルである。
そこで、浮上するのがアメリカ以外に唯一、このレースの優勝馬を出しているUAE調教馬となる。その大将格は昨年のゴールデンシャヒ-ン2着のToropical Star。今年も前哨戦のマハブアルシマールを勝っている。他に昨年6着のEstimraarなどもいるが如何せん1年ぶりじゃキツイ。
ここで浮上するのが1月のアルシンダガスプリントでTropical Starを破って優勝しているHeart Aloneである。いつの間にやらマクトゥーム一族の持ち馬になり、マカヴォイが騎乗する予定だが、前走はあまりよくないスタートながらConroyやThajjaを相手にせず楽勝(しかも、他の馬よりも3㌔斤量を多く背負っていた)。どうやら、この馬が中心で良さそうだ。
しかし、Heart Aloneもいつの間にやらマクトゥーム入りしていたとは・・・。ゴドルフィンはもう他人の馬が欲しいみたいなことは止めるべきだと思うんだがね・・・。
ちなみに、前回までと紹介の仕方が違うのは、ほとんどの馬を知っていたシーマクラシックやデューティフリーとは異なり、知らない馬が多数いた為である(勉強不足)ので全部の馬のプロフィールを書くのに疲れたとかそういうのではないです(本当は結構疲れているのだが・・・。)