いよいよあと3日で凱旋門賞。思えば、ディープインパクトは新馬戦・若駒Sを圧勝した時点で三冠制覇を通過点とされ、三冠制覇を達成すると世界制覇を目標とされた。近年の日本競馬でここまで調教師・騎手・ファンの思惑通りにハードルをアクシデント無く越えてきた馬も珍しいんじゃないかな。21世紀に入ってからの日本の年度代表馬に限定したとしても、01年ジャングルポケットはキングジョージ→英インターナショナルS遠征が計画されるも故障で頓挫。02年、03年シンボリクリスエスはオーナーの「海外はリスクがあるし、めんどくさいし(笑)」という言葉にすべてが集約されている感がある。04年ゼンノロブロイにしても充実の4歳秋に比べると05年は勢いに翳りが見られた。こう考えてみると、一般的に最もサラブレッドが充実すると言われる4歳の時点で理想的なステップを踏んで欧州遠征するなんて日本競馬史上でもタイキシャトル以来なのではないかと思う(長期遠征したエルコンドルパサーなんかもいますが、それは置いておいて)
さて、枠なんかはまだ決まっていませんが出走予定馬の簡単な解説を(もう、言うまでもないかもしれませんがw)
1.ディープインパクト 牡4 父サンデーサイレンス母ウインドインハーヘア
まあ、今更戦跡などは言うまでもない日本近代競馬の結晶。過去凱旋門賞に挑戦した日本馬は6頭ですが、レベル的にも欧州に迫ったとも言える99年エルコンドルパサーの遠征以後の遠征過程から考察すると一番まともなローテを組んでいる(まあ、比較対象が比較対象なのでアレですが)。
この馬において一番の心配事であったのは出走頭数なわけだが、まさかの8頭立て(登録段階)と最早この馬には神風でも吹いているのではないかと思わせるくらいの勢いがある。残された懸案は宝塚記念以来の休み明けという点と当日の馬場状態か。ただ、休み明けという点はそこまで心配すべきことではないようにも感じる。キングジョージでハーツクライが敗れた際、橋口氏が敗因を〝①英国入りが遅かった②帯同馬の不在③アスコットの馬場にぶっつけ〟だったことを挙げているようにルメールとは異なり休みあけを敗因とはしていない。私も一年ぶりの休み明けならともかく、2~3ヶ月なら問題無いと考えているし、池江先生もそうと考えたから使わなかったのであろう(休み明けで凱旋門勝った馬は○○年遡らないと・・・みたいに言う人がいるが、そんなら日本馬まだ勝ったことないんだから・・・と)。そもそも、無理してフォワ賞使うくらいなら使わない方がよっぽどマシだった。
2.Hurricane Run 牡4 父Montjeu 母Hold On
キングジョージ後にも述べたが、レースでは本当にズブかった。その結果が最後の2ハロンにおけるスミヨンの鞭24発連打である。ただ、フォワ賞における勝負どころでの反応はそれほど悪くなく、ファロンが鞭を使わないでもShiroccoについていけたのは収穫ではないであろうか。頭数が少なくなったのも内で包まれる可能性がなくなっただけにプラス。泣き所は、キングジョージの疲労とファーブルが泣きをみせているようにペースが遅くなりそうなこと。
3.Shirocco 牡5 父Monsun 母So Sedulous
正直、昨年のBCターフを逃げ切った時はフロックに思っていました。ゴメンナサイ。馬場状態がSoftであったジョッキークラブSを楽勝したあたりは以前のShiroccoと変わり映えしない印象であったが、GoodであったコロネーションC、フォワ賞の連勝は正直驚きだった。懸案だった鞍上もスミヨンの騎乗が正式に決まったことにより、その地位をさらに強固なものにしている。
4.Pride 牝6 父Peintre Celebre 母Specificity
ディープインパクトファンは頭数が少なくなったことを嬉しく思っているかもしれないが、ディープファン総数の10分の1以下かもしれないがPrideのファンも心踊っている状態であろう。それくらい過去2年挑戦してきたこのレースでは詰まったり、仕掛けが遅れるなど不完全燃焼の連続だった。また、今回はローテが段違い。04年は7月サンクルー大賞→8月ジャンロマネ賞→9月ヴェルメイユ賞→凱旋門賞、05年は8月ジャンロマネ賞→9月フォワ賞→10月凱旋門賞。行きがけの駄賃的な選択であった過去2年とは異なり、今年は完璧にこのレースをターゲットにしている感がありあり。私だけかね?他のどの馬よりもPrideが怖いのは。。
5.Rail Link 牡3 父Dansili 母Docklands
「今年の3歳はたいしたことない」これが今年の凱旋門賞を語る上で欠かせないキーワードなのではないかと思う。Dylan Thomasが愛チャンピオンS、George WashingtonがクインエリザベスⅡ世Sに勝って少し覆されつつあることだが、凱旋門賞に出走する馬にしてみればその言葉は当てはめてもいいのではないかと。Rail Link自体は、ニエユ賞で破ったYoumzainが先週のオイロパ賞を勝っているように決して弱くはないものの、過去いたような凶悪なレベルの3歳馬ではないことは事実。来年か・・・。ロンシャン競馬場は得意としているためにマイナスにはならない。
6.Sixties Icon 牡3 父Galileo 母Love Divine
個人的には母親のLove Divineが好きだったのでこの馬に頑張ってもらいたいところ。英セントレジャーのレベルとかは無しの方向で(笑)フランキーを確保できたのは大きいだけにインにへばり付いて、直線グリーンベルトを主張できれば見せ場はあるかも。
7.8 Best Name&Irish Wells
まあ、この2頭はまとめてやっても大丈夫でしょう。2頭とも仏ダービーに出走しているわけだが、今年は正直言って仏ダービー組みは評価できない。Best Nameはペリエで出走する気満々なようだが、Irish Wellsは本当に出るのかね?2頭とも前走仏の重賞を勝っているわけだが荷が重い。キングジョージで言うならばEnforcerみたいに着狙いに徹しそう。
たまには海外以外のレースも回顧しようかと。。
まずは神戸新聞杯から
勝ったのはご存知の通りドリームパスポートなわけだが、レース前に今回のレースにおけるポイントは3つと考えていた。①アドマイヤメインの体調②メイショウサムソンの時計勝負への適正③高田が上手く乗れるかである。
①は調教段階で手前を何度も変える、併せ馬で遅れるなど不安説が流れていた(春はスズカマンボ相手に先着するなど調教はよく動いていた)ことによるもの。実際に休み明けながら-6とパドックでも不満の残る仕上がり。レースにおいては、豊はあまり無理させず疲れの残らないレースをさせたようにも思える。逃げをうたなかったことも枠順・ラップを考えると仕方ない(メインはダッシュ力に秀でているわけではないために、スタートしてからの3ハロンラップが12.2-11.1-11.0では苦しい)。本番までに体調回復できるかが鍵か。ただ、どうも夏の調整に失敗した感がありあり・・・。まあ、今回のレースで自分のペースでいけなければダメなタイプと分かったであろうから次は行くでしょう。こういう挑戦者的な立場の馬に乗ったときの武はたまに神騎乗をするので楽しみであったりする。
②は2歳時に東スポ杯でフサイチリシャールのレコード勝ちの2着、中京2歳Sでのレコート勝ちなどそれほど心配はしなかった。実際にレースでも一旦抜け出しかけたフサイチリシャール・ソングオブウインドを力でねじ伏せる強いもの(ちょっと斜行しましたが)。スプリングSの競馬を思い出させた。菊花賞も今日のような強気の競馬をするのであれば不動の本命でいいかな。+10もそれほど太目感はなく、厩舎のコメント通り成長分とみていい。
③は言わずもがな高田である。お手本となるのは、枠順も全く一緒だったローズSにおけるアドマイヤキッスの騎乗なわけだが、先週と大きく異なっていたのは馬場状態。先週はインコースが圧倒的に有利な状態であったが、今週は内のみならず真ん中も伸びていた。そこを利して高田は一頭だけ外を選んだと思われるのだが、他にスプリングS、皐月賞と一瞬抜けかけながら再びサムソンに差し返された経験もあったのではないかと思う。サムソンにあえて並びに行かなかったのは高田GJという他ならない。
続いて英のクイーンエリザベスⅡ世S(結果はこちら)
結局、George WashingtonとAraafaと3歳勢のワン・ツーだったわけなのだが、ゴドルフィンのLibrettist、レースは散々外外を回されレースにならず。まあ、フランキーがキレるのも分かるような気がするよ。実際、その妨害?の仕掛け馬となったIvan Denisovichに騎乗していたJ.Heffernanは故意の妨害をしたとして14日の騎乗停止になっているわけだし…。
勝ったGeorge Washingtonにしてみれば、Ivan Denisovichのアシストがなくても勝てたと思われるだけにケチをつけられるのは心外でしょうが。2着のAraafa、3着のCourt Masterpieceにしても両陣営は完敗を認めているわけですしね。追い出されてからの首の高さが若干気になるもGeorge Washingtonは本物だったということか・・・。
Ivan Denisovichの問題については
Lengthy ban for Heffernan as Dettori cries~Racing Post(要登録)
O'Brien and Dettori in Ascot ROW~Sporting Life
Masterpiece heads for East~Sporting Life
Court Masterpieceはこの後、来日とのこと。おそらくマイルチャンピオンS→香港マイルのローテか。引退後はダーレージャパンでの種牡馬入り。
いつまでも北海道を放浪している場合ではないので…
クイーンエリザベスⅡ世S アスコット競馬場 1マイル
1 | Court Masterpiece | Polish Precedent | Easy Option | J.Spencer | E.Dunlop | ||
2 | Librettist | Danzig | Mysterial | L.Dettori | S bin Suroor | ||
3 | Proclamation | King's Best | Shamarra | K.McEvoy | S bin Suroor | ||
4 | Araafa | Mull of Kintyre | Resurgence | C.Soumillon | J.Noseda | ||
5 | George Washington | Danehill | Bordighera | M.Kinane | A.O'Brien | ||
6 | Ivan Denisovich | Danehill | Hollywood Wildcat | J.Heffernan | A.O'Brien | ||
7 | Killybegs | Orpen | Belsay | M.Hills | B.Hills | ||
8 | River Tiber | Danehill | Heavenly Whisper | D.McCabe | A.O'Brien | ||
9 | Nannina | Medicean | Hill Hopper | J.Fortune | J.Gosden |
マイル王決定戦らしく良いメンバーが揃った感。ジャックルマロワ・ムーランドロンシャンを持っていったLibrettist中心でいいんであろうが、ムーランドロンシャンが微妙に不満。どうも休み明けのIrridescenceが抑え目にいったことに助けられた感があるんだよな~。以前、兄のDubai Destinationともキャラが被ると述べたが、メンバーの質がほとんどジャックルマロワと変わらなかったムーランドロンシャン賞ではなく、今回が本当の意味での試金石。ただ、こういう離して勝たない馬はメイショウサムソンにしてもそうだが、「いつか負けるいつか負ける…」と思い続けがちなんだよね。また、同じゴドルフィンのProclamationもクイーンアンSの展開で負けたのには不満が残るも圏内ではないかと。
3歳世代のマイラーではほぼオールスターが揃ってきたのでここで負けたらもうグウの音も出ない。George Washingtonなんかはまだ巻き返しの要因もあるか。
ただ、まとめて負かす可能性があるならCourt Masterpiece。ここ勝っても日本への遠征を実行するつもりなのであろうか?
ロンシャンの重賞も気になるが、M.シューマッハが何やら引退の模様。私がF1から離れるきっかけを作ってくれた方ですが、その走りは素晴らしかった。個人的にはハッキネンと争った00年のイタリアGPが印象に残っているわけだが、最近全く見なくなった私が語るのもアレなのでこの話題は終了。。
最初は愛チャンピオンSの回顧みたいなものでも(結果はこちら)
感想としてはペースメーカー役をこなしたAceの先導が素晴らしい。英インターナショナルSでは馬場とペースに敗因が求められたDylan Thomasなわけだが、今回は望んでいた良馬場に加え、先述したようにAceが作り出した流れに最も上手く乗ったのがこの馬だったようにも思える。2着のOuija Boardとの差はOuijaが外を回った分にも思えるので、現段階ではDylan Thomasの実力はOuija Boardと大差ないということか。となると、凱旋門賞でオッズ上では3強を形成している馬たちと走るのは斤量の恩恵を加味しても少し厳しいかな・・・と思っていたら、レース後オブライエンからBCクラシックを目指すとの声明。毎年毎年この次期にでる季語みたいなもんだが、愛ダービーと愛チャンピオンSといった10ハロン、12ハロンのトップクラスのGⅠを勝利してしまうと種牡馬になったときの評価を上げるにはダート適正ということになってしまうのだろう。何にしても、オブライエンのチャレンジは結構面白いのでこれからも期待である。
Ouija Boardはオペラ賞に使うのかこのままBCフィリー&メアターフ直行なのか。ファンの視点から言えばオペラ賞でAlexandrovaと激突してほしいものだがね。Alexandrovaは距離的にどうなのかという思いもあるが、意外とこなすかも。
おまけ:A.オブライエンBC成績
00年Giant's Causeway 2着
01年Galileo 6着
02年Hawk Wing 7着
03年Hold that Tiger 5着
05年Oratorio 11着
今更ながらHawk Wingはもう少し頑張れるかと思ったんだが。言うまでもなくデインヒル産駒ではBCクラシック厳しいでしょう。
で、セントレジャーの回顧(結果はこちら)
結局Sixties Iconの楽勝と。これがセシルの管理馬だったら母親のLove Divine以来遠ざかっていたGⅠ勝利を息子がもたらした・・・みたいなお涙頂戴のお話になるわけだが世の中そんなに上手くはいかない。Sadler's Wells×Urban SeaのGalileoにさらに英オークス馬のLove Divineを配合するという重そうな配合なわけだが、今後どんなローテでいくのか。とりあえず、来年のゴールドCあたりを目標にするのかな。どうでもいいけれど、セシルの姿は今月発売の優駿に久しぶりに拝見できるので興味をお持ちの方は買って頂戴。
ついでにフォワ賞、ヴェルメイユ賞、ニエユ賞の結果なんかも(映像見ていないので結果から判断)
フォワ賞はShiroco→Hurricane Run→Prideの順番。前日に書いていたように結果云々よりもHurricane Runの反応やらに注目すべき調教レース。今回はShiroccoが勝ったが、3頭の着差も僅かですし、本番ではキングジョージ後に一度緩めて仕上げが難しかったであろうHurricane Runも良くなってくるでしょうな。Prideも予定通りの調教できたかな。
ヴェルメイユ賞はアスタルテ賞を勝って臨んだMandesha。2400は不向きの印象を持っていたがそんなことなかったみたいでつね。Montareなんかはまたも2着なわけだが、こういった馬は何かきっかけがあれば化けるんだがね。今のところどんなグレードのレースに出ても2着なだけに打つ手無しか。残された手段は北米移ry。
ニエユ賞は順当にRail Rink。スミヨンが3つ持っていったわけですね。写真で見て見るとYoumzineとの差も順当なもの。注目のDragon Dancerは4着。この馬も残されたては北米移ry・・・。
ちなみにロンシャン重賞の結果はこちらから
とりあえずロンシャン3重賞の検討でも
フォワ賞(芝2400m)
1 | Hurricane Run | Montjeu | Hold On | K.Fallon | A.Fabre | ||
2 | Near Honor | Highest Honor | Night Year | M.Sautjeau | A.Fabre | ||
3 | Shirocco | Monsun | So Sedulous | C.Soumillon | A.Fabre | ||
4 | Divine Story | Vettori | Divine Etoile | D.Bonilla | R.Gordon | ||
5 | Pride | Peintre Celebre | Specificity | C.Lemaire | A.de Royar-Dupre |
ニエユ賞(芝2400m)
1 | Youmzain | Sinndar | Sadima | R.Hughes | M.Channon | ||
2 | Rail Link | Dansili | Docklands | C.Soumillon | A.Fabre | ||
3 | Bremen | Sadler's Wells | Anka Germania | O.Peslier | A.Fabre | ||
4 | Sudan | Peintre Celebre | Sarabande | S.Pasquier | E.Lellouche | ||
5 | Papal Bull | Montjeu | Mialuna | K.Fallon | M.Stoute | ||
6 | Dragon Dancer | Sadler's Wells | Alakananda | D.Holland | G.Wragg |
こちらは仏の3歳代表決定戦。Dylan Thomasの凡走やSir Percyの回避などで押し出されるように期待を一身に受けることになったRail Linkなわけだが個人的にそこまで期待をかけるのはどうなのかなと。こいつもファーブル厩舎だけに日常Hurricane RunやShiroccoと比べられること常なのであろうが、本番ではスミヨンのShirocco騎乗が濃厚なだけに陣営も古馬のトップと勝ち負けクラスまでは・・・と考えている臭いが。気になるのはDragon Dancerが未勝利のまま本番に出て2着にでもならないかということか・・・。ところでYoumzainなんかは素直にセントレジャー行けばよかったのにと思ってしまう。まあ、そっちはこのままだとセシル最後のクラシック勝ち馬となってしまうLove Divineの仔であるSixties Iconに頑張ってほしいのだがね(セシル厩舎じゃないが)
ヴェルメイユ賞(2400m)
1 | Royal Highness | Monsun | Reem Dubai | T. Thulliez | P.Bary | ||
2 | Wurfscheibe | Tiger Hill | Wurfbahn | T. Mundry | P.Rau | ||
3 | Freedonia | Selkirk | Forest Rain | T. Gillet | J.Hammond | ||
4 | Montare | Montjeu | Contare | O.Peslier | J.Pease | ||
5 | Mandesha | Desert Style | Mandalara | C.Soumillon | A.de Royar-Dupre | ||
6 | Time On | Sadler's Wells | Time Away | R.Hughes | J.Dunlop | ||
7 | Alix Road | Linamix | Life On the Road | D.Boeuf | M.Bollack-Badel | ||
8 | Fermion | Sadler's Wells | Pieds de Plume | K.Fallon | A.P.O'Brien | ||
9 | Misterious Lina | Linamix | Mysterious Guest | S.Pasquier | P.Demercastel | ||
10 | Ponte Tresa | Sicyon | Ponte Brolla | C.Lemaire | Y.Nocolay | ||
11 | Mary Louhana | Loup Solitaire | Miss Daisy | S.Maillot | M.Delzangles |
Prideが回避したレース。中心となるのはアスタルテ賞を勝ったMandeshaでいいんであろうが2400の経験という点ではリステッドのみと他馬に長距離重賞で勝ち負けしている馬が揃ったここでは少し寂しいかも。個人的には休み明けの前走はMontareやらFreedioniaに後れを取ったが春はガネー賞で2着があるRoyal Highnessに少し期待。結構ここに焦点を合わせてきたと見れるメンバーが揃っているだけに次目標のPrideは回避してして正解かも
と書いていたらElectrocutionist急死のニュースが。情報が少ないのでまだなんともいえませんが死因は心臓麻痺の模様。今年はラインクラフトやらハートランドヒリュやら心臓麻痺が多い印象ですね。日本に来てハーツクライと出来るならもう一度走って欲しかっただけに残念・・・。
ソース
GODOLPHIN LOSE WORLD CUP HERO~Sporting Life
Electrocutionist dies following suspected heart attack~Racing Post
http://www.jra.go.jp/info/0609/20060907-gaisenmon.html
無事に凱旋門賞がNHKで生放送されることになりましたね。しかも総合とBSの2本立てというからこれまた驚き。総合テレビの映り具合が非常に悪い我が家のテレビからすればBSでやってくれるのは至れり尽くせりですわ。蛍○が出るのが気になるところだが、今年一杯の登板だと思われるので我慢することにしよう。。
しかし、凱旋門賞の生中継となると99年のエルコンドルパサー以来か。あの時はインターネッツも我が家には届いていなかったために、凱旋門賞の前のアベイドロンシャン賞に出ていたアグネスワールドの結果が分からずドキドキしていたのに、いきなり世界の合田がネタバレして当時中学生だった私を仰天させた記憶がある。あの時はBS1のみだったのに、今回は総合でもやるということはそれだけ視聴者からの要望が多かったということでしょうね。さすが、皆様のNHK。
Hurricane heads for Prix Foy~Sporting Life
Hurricane Run stays in France for Prix Foy~Racing Post(要登録)
どうやらHurricane Runの次走は愛チャンピオンSではなくフォワ賞に確定した模様。もともと、雨が降って馬場が柔らかくなった場合出走とのことでしたが、ファーブル調教師によるとアイルランドはあまり雨が降らなかった模様ですね。これで、同厩のShiroccoと早くもプレップレースで激突することになるのですが、このことについてもファーブル調教師は「気にしていないよ。プレップレースにすぎないからね」とどこ吹く風。凱旋門賞のアンティポスト1,2番人気の馬が前哨戦で激突するなんて滅多にないことですが、無理はしてこないでしょうから結果は参考程度でいいかも。
また、ヴェルメイユ賞出走が濃厚と思われていたPrideが何故かフォワ賞出走を匂わせている。A.ド.ロワイデュプレ調教師は「まだ決定はしていないけれどもフォワ賞に向かいたい。フォワ賞はプレップに過ぎず、Prideにとって目標ではないよ」と語っていますが、賞金・格で上のヴェルメイユ賞を捨ててこっちに来るということは・・・??少しでも疲労を抑えて凱旋門一本に絞ったという認識でいいのであろうか。
Hurricane Runがフォワ賞から愛チャンピオンSに進路を変更するかもしれないよって言う話。以前から、同厩のShiroccoとの兼ね合いでオーナーは違うっていっても本当に2頭ともフォワ賞に出るのか??と疑問に思っていたわけだが、やっぱり使い分けか。もう少し詳しい記事が載っているRacing Postでファーブル調教師は、「10ハロンという距離自体は、Hurricane Runのベストからすれば短いだけに、柔らかい馬場になってスタミナを問われるようになったら向かうかも」と述べているようにまだ確定ではないようですが、そっちの方に気持ちは向いているのかなと。。
ただ、そんな馬場状態になって出走したと仮定して、果たして中2週で迎える凱旋門賞をピークに持ってこれるのかなと?こうなると、凱旋門賞はShiroccoに任せてHurricane RunはBCターフに全力投球だ!みたいな話なのかしらと疑いもしてしまう。実際、ファーブルは「Ouija BoardやAlexander Goldrunと走る愛チャンピオンSは凱旋門賞へのプレップとしてはおそらく理想的なものよりも厳しいものになってしまうのでは?」との質問に対し「確かにそうだけれども、フォワ賞が凱旋門賞のプレップである一方で愛チャンピオンSはとても価値があり、高く評価されるレースだ」と述べているように、Hurricane Runに関しては心・凱旋門にあらずという状態なのかも。。Coolmore自体は馬場が硬くなればDylan Thomas、悪くなればHurricane Runという布陣なだけに文句はないかもしれんが、Hurricane Runがこっちに出るようなら凱旋門ではあまり怖くないかもしれない。
そういえばAlexander Goldrunは今春のタタソールズ金杯でHurricane Runに7馬身ちぎられているんだった(重馬場でしたが)。あの時と比べると調子は戻っていると思うけれど重馬場では厳しいか。Ouija Boardはスペンサー次第か。本当に騎手を固定してあげたいと思うこの頃・・・。
ついでといっては何だがムーラン賞の簡単な検討でも。。
基本的にはジャックルマロワ賞組が中心。Librettist、StormyRiver、Manduroなんかが出ているが普通にLibrettistでいいような気がするんだよな~。ペリエ→スミヨンとの乗り代わりでどこまでManduroが迫れるかなと。私的ながらスミヨンが勝つと余計な仕事が増えるので勘弁願いたい。。まあ、個人的に応援したいのはハモンド厩舎転厩緒戦のIrridescenceなわけだが。凱旋門にも登録があるので伝説のエリシオローテでもするのかと夢見てみる。それにしても日本の天才ジョッキーは何故にManduroではなくてSatriの方を選んだのだろう(残念ながら回避ですが)。理由を聞きたいものである。