さてさて、先週末はアイルランドで注目のレースが目白押し。アイルランド2000ギニ―では先日の英2000ギニーを楽勝したGeorge Washingtonが、またタタソールズゴールドCでは昨年のカルティエ賞年度代表馬にして、関西テレビの馬場アナウンサーのおかげもあってディープインパクトの最大のライバルとみなされているHurricane Runが今季初戦を迎えました。
当然のように一番人気に推されたGeorge Washingtonですが、極不良馬場を気にしてか2着に敗北。勝ったのは日本でもお馴染みのA.ムンロ騎手が騎乗したAraffa。前走は英2000ギニーでGeorge Washingtonの4着に敗れていましたが、そこからの逆転激でした。George Washingtonはもともとオブライエンも将来はスプリント路線も考えていると言ったくらいスピードに溢れている馬。1:49.80という勝ちタイムが示すように、この日の馬場に要求されたものはGeorge Washingtonが誇るスピードではなかったのでしょう。レース後、オブライエンから疲れが出たのでセントジェームズパレスSは回避予定と発表されたことは残念。。。
さて、もう一つのレースはタタソールズゴールドC。ここは前述の通りHurricane Runの今季初戦で注目したのですが、なんと出走馬は僅か3頭。Hurricane Run以外にはもはや説明不要のAlexander Goldrunとよく分からんけれど出てきたLord Admiral。ある意味Lord Admiralがいなけりゃマッチレースになっていたのかね?
で、結果はHurricane Runが7馬身差をつけ楽勝したと。父親も恐ろしいほどの勝ちっぷりをこのレースで見せたものですが、息子もたいしたものだ。この後は、サンクルー大賞→キングジョージと親父の軌跡をなぞっていく模様。3歳時に既に完成していた印象もあるMontjeuに比べて、Hurricane Runの方はニエル賞や凱旋門賞を見てもまだまだ不完全だった。しかし、ついに本格化。もはや、欧州の古馬にはこの馬を止められる馬はいない。凱旋門賞2連覇の前に立ちはだかるのは地元の3歳馬かディープインパクトとなるのであろう・・・。
ちなみに、同日行われた愛1000ギニ―では新種牡馬Galileo産駒のNightimeが勝利。その期待度に比べて若干印象が薄かったGalileoですが、ここにきてエンジン全開か。