Horse Racing Cafe

不定期更新万歳ヽ(´ー`)ノ

フランキーとルメールの思惑

2006-07-30 22:07:00 | 海外競馬(欧州)

 まあ、ほとんどの方が見たと思われますが、キングジョージ動画はこちらから(you tubeです)。

 正直、3着という着順は非常に微妙なものではないかと。プラス思考で考える方なら「今までの日本馬最先着じゃん。健闘健闘」という捉え方もあり、マイナス思考なら「3着といっても、実質3頭立ての3着じゃん」となる。EnforcerやらMaraahelが空気を読んで5番手、6番手に付けた時点で、先導役のCherry Mixを別にすれば3頭のうちどの馬かが勝つことは分かりきっていたことであり、それは各馬に乗っていた騎手も十分承知していたであろう。。

 ここが、今回のポイントなのではないかと思う。つまり、同じ程度の能力を持つ馬3頭が競争した場合、騎手としては「自分の馬以外にどの馬が勝ちそうか見極める目」が必要とされる。この場合、ペースが上がってからのHurricane Runの手応えから察するにフランキーとルメール両者は「注意すべきはHurricane Runでは無くもう一方の馬」と理解したのでは?直線向いて、フランキーがHurricane Runを閉じ込めようと思えば出来たのにあえてそれをしなかったのはHurricane Runを勝たせようとしたとかそういうのではなく、ただ単純に〝ハーツクライに馬体を併せないと負ける〟との判断であると思うんだよな~。ルメールにしてみればElectrocutionistを並ぶ間も無く抜き去るのが理想的だったと思うのだが、それが出来なかったのはやはり4ヶ月の休み明けが影響したか、はたまたアスコットコースで馬が予想以上に疲弊していたのか(日本なら半馬身どころか1馬身は突き抜けていたと思う)。どうも、最後の差はそこらへんにありそうな予感。まあ、結果的に内が開くまで耐えに耐えたスミヨンGJ(一歩間違えれば小島太なのだが)

 Hurricane Runのあの反応の悪さはどうしたものか?凱旋門賞でもあれくらい悪いと枠順次第では内に包まれる可能性が高く、Shirccoやら軽量3歳馬に追いつけない可能性が高い。外を回すとあの反応の悪さでは直線では絶望的な位置。勝つには勝ったが、秋への展望とすると疲弊度といい反応の悪さといい不安増幅。父親のようにミソをつけるよりはここで引退したほうがクールモア的には一番オイシイ結果でしょうな(それはないと思いますが)

 
 アメリカのジムダンディS(GⅡ)ではプリークネスSを楽勝したBernardiniが楽勝。トラヴァーズSはこの馬で決まりの模様。。また、アメリカンオークスで2番人気に推されながら最下位に敗れたAttimaがデルマーで行われたサンクレメンテH(GⅡ)で勝利などが気になったニュース。


ハーツクライの挑戦

2006-07-28 10:20:50 | 海外競馬(欧州)

 いよいよ、今週末に迫ったキングジョージ。登録馬は8頭でしたが、出走馬はなんと6頭。これはNijinskyが勝った1970年以来の少頭数だそうで。90年代後半は少頭数で行われることも多かったキングジョージですが、今年は人気上位3頭の力が抜けすぎていたのが他馬に嫌われた模様。。唯一の3歳馬からの出走予定であったSoapy Dancerも回避してしまいちょっと残念(まあ、調教師のM Johnstonはここは駄賃が高すぎるから、翌週のゴードンSに回りたいと言っていましたから仕方ない。この後はセントレジャー目標とのこと)。3歳抜きで行われるキングジョージは02年のGolanが勝った年以来。このとき、Golanは前年のジャパンカップからの休み明けで制したことから、同じくシーマクラシックからの休み明けで臨むハーツクライにとっては嬉しいジンクス(といっても1回だけですが)

 しかし、6頭という少頭数になると不利を受ける可能性も紛れが起こる可能性もほとんどありえないだけに(日本には6頭立てで前詰まりする妙技を披露した某現調教師もいますが)、「ディープイソパクトもこっちに回っていれば得意の大外マクリもやり易かっただろうに・・・」と思ってしまう。凱旋門賞での3歳馬との斤量差やキングジョージとの例年の比較などからするとこっちのほうが実は勝ちやすかったという結果に終わらなきゃいいが・・・。


 第55回King George VI and Queen Elizabeth Diamond S(GⅠ)
馬     馬名         騎手        調教師            父
1 Electrocutionist   L.Dettori       Saeed Bin Suroor        Red Ransom
2 Enforcer            M.Dwyer        W R Muir                   Efisio
3 Heart's Cry        C.Lemaire      K Hashiguchi              Sunday Silence
4  Hurricane Run     C.Soumillon    A Fabre                    Montjeu
5  Cherry Mix         K.McEvoy      Saeed Bin Suroor        Linamix
6 Maraahel            R.Hills           Sir Michael Stoute      Alzao

さて、簡単な解説を

1.Electrocutionist
 正直、三強と言われている中では正直一段実力は落ちると思う。ただ、それを補って余りある鞍上が心強い。キングジョージ4勝、96年のマグニフィシェントセブンなどまさに、アスコットはフランキーの庭。アスコットでの騎乗経験など片手で数えられる程のルメール(しかも周回コース経験無しらしい)、アスコットでの勝ち星も無いばかりか、どうもイギリスではフランスほどに輝けないスミヨン、この2人が残る2強に乗るのであれば…。てゆうか、ハリケーンランはキネーンでなくて本当によかた。
 ゴドルフィンのレーシングマネージャー、サイモン・クリスフォードによると、「状態はドバイワールドカップを勝った時に近く、前走のプリンスオブウェールズSの時より絞れていい状態。距離面も全く心配はしていない」とのこと。あと、この馬もハーツクライ同様馬場が渋ると厳しいかも

2.Enforcer 
 最近は12ハロンの重賞戦線で安定感を出しているが(ただ単に勝ち切れないとも言う)、コロネーションCではShircco、Ouija Boardに次ぐ3着、ハードヴィックSではMaraahelの3着、プリンセスオブウェールズSではSoapy Dangerの3着(いずれも芝12ハロン)、クラスに関係無く好走を繰り返すのステイゴールドを思い起こさせるが、化けるとしたらまだ先だろう。

3.Heart's Cry 
 キングジョージに日本馬がこの人気で出走することには本当に感動。。。3歳時は独特のがに股走法のためにコーナーを多く回らなければならない競馬を苦手としていたが、先行することでその弱点を払拭した。休み明け云々言われているが、もともと仕上がりやすいタイプだけに問題無い。問題はアスコットのコースと体調。特に体調はドバイ時に比べトモのハリが今一つと言われていたように疑問符も。調教で絶好調の動きをしたと報道されたが、単にパートナーが走らなすぎたという声もある。

4.Hurricane Run
 確勝で臨んだサンクルー大賞でのPride相手にまさかの敗北。それによって起こってきたHurricane Run恐るるに足らず論。おまいら、ちょっと待てと。今年に入ってからの2戦は逃げ、先行の競馬をしてきたが、この馬本来は差し馬だろ。むしろ、中途半端に先行して破れたことにより本来の差す形に脚質を戻してくることが予想される。先行するであろうハーツクライ、Electrocutionistと共に三強と言われているが三強対決ではイナリワン@90年有馬、マヤノトップガン@97年天皇賞(春)のように最後に動いたものが勝つというパターンが多いことをもう一度思い出すべき。想像したくないが、99年凱旋門賞の悪夢の再現も・・・。ウィークポイントは初の英国遠征と昨年の凱旋門賞のように斤量面の恩恵を受けないこと。

5.Cherry Mix
 Electrocutionistのペースメーカー。Belenusを引っ込めたことによりこの馬が唯一のこのレースのペースメーカーとなった。「凱旋門賞2着馬をペースメーカーにするなんてゴドルフィンも凄いな~」と思ってしまうが最近の実績を見ているとそれも仕方ないと頷いてしまう・・・。しっかし、Valixirといいこの馬といいトレードで獲得してからの落ち込みぶりは凄まじいものがある・・・。

6.Maraahel 
 3強に次ぐ存在と見られている現在4番人気のお馬さん。英インターナショナルS、英チャンピオンS、香港Cで3着と昨年は大きいところを走っていたが、今年はドバイワールドカップ6着の後はGⅡ~GⅢを走らせて確実に自信をつけるローテで来た。何よりも、キングジョージ3勝を誇るSir Michael Stouteが妙に自信を持っているのが怖い。3着に敗れた昨年のGⅠもそれほど実は負けたわけではなく、馬に足りなかったのが自信だけだとすれば3強に食い込む要素もある。ただ、〝本物〟と走ることによって急速にその自信を失ってしまう馬をこれまで何頭も見てきたことも事実(ミホノブルボンと対峙したキョウエイボーガンとか)


 展開的としてはペースメーカーのCherry Mixが逃げることは目に見えているので、この馬が中心でしょう。サイモン・クリスフォードはペースを落とすと言っているが、あまりにも遅くなるとシーマクラシックのようにハーツクライが途中から行くという事も十分ありうる。Hurricane Runはサンクルーの2の舞を避けるために最後方待機が予想されるだけにハーツクライの当面の敵はElectrocutionist。直線でElectrocutionistを競り落としたところをHurricane Runが襲い掛かるという展開になりそうな悪寒。。ルメールが近2走が無かったかのように最後方からの直線一気にしたらそれはそれで面白いのだが。。


セレクトセールの持ち込み馬って高すぎじゃない?

2006-07-25 23:13:28 | 競馬雑感

 ようやくテストがオワタ(いろんな意味で)。。。今週はハーツクライ出走のキングジョージなど競馬ファンは忙しい1週間になりそうな予感。

 で、ずいぶんと古いネタになってしまいますがセレクトセールを引っぱらせていただきます。6億円馬の登場なんていう格好のネタなんかもありましたが、思ったのは相変わらず持ち込み馬高すぎじゃないか?という疑問。
 今年も当歳市場においてはFusaichi Pegasus産駒が2頭1億円で、1歳市場ではPivotal産駒が2億越えと相変わらずの高評価。この馬たちの血統は確かに素晴らしいですが、果たして過去のセリにおいて高額で落札された持込馬は期待に見合った結果を出せているのか?という疑問がどうしても拭えません。キングカメハメハのイメージがあまりに強すぎて冷静に見れていないのではないであろうかと。なら、調べてみようと。てなわけで、テストも終わって暇だけはあるため、過去のセレクトセールで落札された03年組までの持込馬の成績を調べてみた

1998年

№33ジャッキーマックスの98(ジャッキースタイル) 父Cozzene 牝 ノーザンファーム
落札者/金子真人 4200万
競走成績/出走無し

№39シジェームサンの98(馬名セレブ) 父Gone West 牡 千代田牧場
落札者/市川義美 6000万
競走成績/23戦4勝(主な勝ち鞍/竜飛崎S1000万下)獲得賞金5245万円

№63エンジェルインザモーニング98(馬名ゼンノマスカレード) 父Holly Bull 牡 上村清志
落札者/大迫忍 3000万
競走成績/出走無し

№115ダンシンググラス98(馬名グラスレザン) 父Gulch 牝 早田牧場新冠市場
落札者/半沢㈲ 3550万
競走成績/8戦3勝(うち地方で6戦3勝) 獲得賞金122万

№143ゴールデンハピネス98(馬名マチカネカネガナル) 父Caerleon 牡 宮内牧場
落札者/細川益男 4000万
競走成績/7戦0勝 獲得賞金660万

№151ピスカリデザート(馬名テンザンデザート) 父Green Desert 牝 松田敏
落札者/平野三郎 2800万
競走成績/31戦3勝(主な勝ち鞍/ラベンダー賞、菜の花賞) 獲得賞金11418万円

№176ハリケーンキャット98(馬名サンライズストーム) 父Candy Stripes 牡 森永正昭
落札者/㈱松岡 2500万
競走成績/4戦0勝 獲得賞金0万円

№205レディチャタレイ98(馬名シマノブラントン) 父Caerleon 牡 ノーザンファーム
落札者/嶋倉久榮 5500万
競走成績/4戦0勝 獲得賞金0万円

1999年

№73サーモンタイム99(馬名アドマイヤユース) 父Rahy 牡 ノーザンファーム
落札者/近藤利一 5800万
競走成績/5戦0勝 獲得賞金128万円

№75ミュンシー99(馬名ロッキー) 父Polish Precedent 牡 社台ファーム
落札者/(株)ティーエムインターナショナル 12500万
競走成績/16戦5勝(うち地方で14戦5勝) 獲得賞金119万円

№78クレアコート99(馬名ロコグリーン) 父Green Desert 牡 上水牧場
落札者/齊藤四方司 4200万
競走成績/21戦4勝(主な勝ち鞍/帆柱山特別1000万下) 獲得賞金6133万円

№148アイシャパウエル99(馬名アグネスパウエル) 父Smart Strike 牡 社台ファーム
落札者/渡辺孝男 2000万円
競走成績/40戦3勝(現役) 獲得賞金5851万円

№187アップマイスリーヴ99(馬名シルクハリウッド) 父Kingmambo 牝 秋田牧場
落札者/(株)アイ・ジェイ・エス 1800万
競走成績/7戦0勝 獲得賞金530万

№202ライフアウトゼア99(馬名ナインティプルーフ) 父Wild Again 牡 ノーザンファーム
落札者/金子真人 2500万
競走成績/10戦4勝(現役)(うち地方3戦1勝) 獲得賞金2678万円

№248ライラアラウィ99(馬名エアリカコ) 父Haling 牝 社台ファーム
落札者/種田恵志 3500万
競走成績/16戦2勝(うち地方1戦1勝) 獲得賞金2000万円

2000年

№11イージーラヴァー00(馬名アグネスシャルマン) 父Southern Halo 牝 社台ファーム
落札者/渡辺孝夫 4900万
競走成績/3戦1勝 獲得賞金710万円

№27ケアフルタイミング00(馬名アグネスマサオー) 父Cozzene 牡 社台ファーム
落札者/渡辺孝夫 4100万
競走成績/21戦1勝(現役) 獲得賞金1839万円

№54オークミードⅡ00(馬名アドマイヤレオン) 父Mr.Prospector 牡 ノーザンファーム
落札者/近藤利一 8600万
競走成績/15戦3勝(現役)(うち地方1戦1勝) 獲得賞金3050万

№62ファンジカ00(馬名ファイトクラブ) 父Haling 牡 社台ファーム
落札者/桜井盛夫 11000万
競走成績/30戦5勝(主な勝ち鞍/冬至S1600万下) 獲得賞金8317万

№72スカイロケット00(馬名ムーンロケット) 父Zabeel 牡 ノーザンファーム
落札者/齊藤四方司 5000万
競走成績/3戦1勝 獲得賞金790万円

№128チッキーズディスコ12(馬名コンゴウヒーロー) 父Singspiel 牡 水上習孝
落札者/金岡久夫 2400万
競走成績/12戦0勝(うち地方4戦0勝) 獲得賞金340万

№166イクスペクトトゥシャイン00(馬名カフェブルックリン) 父Singspiel 牡 社台ファーム
落札者/西川清 4900万
競走成績/12戦1勝(現役) 獲得賞金2160万円

№175ブルーラスター00(馬名グラスボンバー) 父Machiavellian 牡 ノーザンファーム
落札者/半沢㈲ 5000万
競走成績/40戦7勝(現役)(主な勝ち鞍/福島記念GⅢ) 獲得賞金24559万円

2001年

№16ブルーアヴェニュー01(馬名ミスパスカリ) 父Mr.Greely 牝 ノーザンファーム
落札者/金子真人 7200万
競走成績/22戦4勝 獲得賞金6456万円

№53スルーオール01(馬名キングスミール) 父Theatrical 牝 ノーザンファーム
落札者/㈲曽田農園 2800万
競走成績/出走無し

№71ラスメニナス01(馬名プロディビオ) 父Southern Halo 牡 社台ファーム
落札者/臼田浩義 8500万
競走成績/8戦1勝(現役)(うち地方4戦1勝) 獲得賞金257万円

№72プリンセスリーマ01(馬名メイショウイフウ) 父Second Empire 牡 パカパカファーム
落札者/松本好雄 7000万
競走成績/25戦0勝(現役)(うち地方20戦0勝) 獲得賞金367万円

№93マンファス01(馬名キングカメハメハ) 父kingmambo 牡 ノーザンファーム
落札者/金子真人 7800万
競走成績/8戦7勝(主な勝ち鞍/日本ダービーGⅠ) 獲得賞金42973万円

№159サワズソング01(馬名ウインジェネシス) 父Crafty Prospector 牡 ノーザンファーム
落札者/㈱ティーエムインターナショナル 2900万
競走成績/21戦5勝(現役)(主な勝ち鞍/道新スポーツ賞1000万下) 獲得賞金6577万

№182シーユースーン01(馬名テンザンダンディー) 父Gone West 牡 ノーザンファーム
落札者/平野三郎 5000万
競走成績/29戦2勝(うち地方4戦2勝)(現役)(主な勝ち鞍/シクラメンS)獲得賞金3737万円

№229マリアマッジョーレ01(馬名ウインプログレス) 父Charismatic 牡 白老ファーム
落札者/㈱ティーエムインターナショナル 3500万
競走成績/25戦4勝(現役)(主な勝ち鞍/瀬戸特別1000万下) 獲得賞金5361万円

№269ヴォルピア01(馬名ケンシルバースター) 父Bertrando 牡 社台ファーム
落札者/㈱アイ・ジェイ・エス 1200万
競走成績/20戦2勝(うち地方1戦1勝) 獲得賞金3047万円

№273フライトオブエンジェルス01(馬名フジヤマエンゼル) 父Holy Bull 牡 社台ファーム
落札者/藤本龍也 2500万
競走成績/5戦0勝(うち地方2戦0勝) 獲得賞金10万円

2002年

№18クラシーク02(馬名ケンミラノ) 父Green Desert 牡 ダーレージャパン㈱
落札者/㈱アイ・ジェイ・エス 3600万
競走成績/15戦4勝(現役)(うち地方6戦4勝) 獲得賞金197万円

№51パパラッシオ02(馬名マイネルポポラーレ) 父Machiavellian 牡  ダーレージャパン㈱
落札者/㈲ビッグレッドファーム 3700万
競走成績/26戦5勝(現役)(うち地方20戦5勝) 獲得賞金213万

№53マハーブ02(馬名リヴァイアサン) 父Benny the Dip 牡 ノーザンファーム
落札者/中田徹 2450万
競走成績/5戦1勝(うち地方4戦1勝) 獲得賞金37万

№64ジュエルドクラウン02(馬名Wuthering Heights) 父Fusaichi Pegasus 牡 パカパカファーム
落札者/John McCormack Bloodstock 8100万
競走成績/英1勝、米1勝

№78ヴァルールーズ02(馬名フリーユアマインド) 父Singspiel 牡 白老ファーム
落札者/田中成奉 4150万
競走成績/4戦1勝 獲得賞金500万円

№118クイーンモード02(馬名リバースモード) 父Fusaichi Pegasus 牡 社台ファーム
落札者/臼田浩義 8500万
競走成績/1戦1勝 獲得賞金500万円

№122タムヒード02(馬名ネヴァーヒード) 父Green Desert 牡 ダーレージャパン㈱
落札者/㈱ピーアンドピー 4000万
競走成績/2戦2勝(現役)(うち地方2戦2勝) 獲得賞金50万円

№151シャープウイッテッド02(馬名ツキノオウジャ) 父Spectrum 牡 ダーレージャパン㈱
落札者/地田勝三 2300万
競走成績/17戦1勝(現役) 獲得賞金1384万

№162ミスティウォーターズ02(馬名ウインディーギフト) 父Singspiel 牝 ダーレージャパン㈱
落札者/グローブエクワインマネージメント㈲ 1850万
競走成績/4戦0勝 獲得賞金0万円

№187ドーテ02(馬名ラダメス) 父Singspiel 牝 ダーレージャパン㈱
落札者/金子真人 3000万
競走成績/9戦0勝 獲得賞金1005万円

№207ソプラニーノ02(馬名オリーブブランチ) 父Machiavellian 牝 ダーレージャパン㈱
落札者/金子真人 2400万
競走成績/3戦0勝 獲得賞金0万円

№234テイルザリヴァーランドドライ02(馬名登録無し) 父Southern Halo 牝  白老ファーム
落札者/近藤利一 1210万
競走成績/出走無し

№253コーディング02(馬名カレントウシューズ) 父Polish Precedent 牡 ダーレージャパン㈱
落札者/鈴木隆司 900万
競走成績/3戦0勝(うち地方3戦0勝) 獲得賞金0万円

2003年

№16イットオールアッズアップ03(馬名ホーマンマジェスティ) 父Dixieland Band 牡 秋田牧場
落札者/久保久人 2150万
競走成績/5戦0勝(現役) 獲得賞金0万円

№17レーヴドスカー03(馬名ナイアガラ) 父Fantastic Light 牡 ノーザンファーム
落札者/金子真人 6200万
競走成績/8戦3勝(現役)(うち地方1戦1勝)(主な勝ち鞍/すみれS) 獲得賞金3889万

№49クランチーカ03(馬名ナショナルオーダー) 父Singspiel 牡 ダーレージャパン㈱
落札者/前田幸治 4000万円
競争成績/3戦0勝(現役) 獲得賞金110万円

№76レッドキャット03(馬名ヘイアンルモンド) 父Kingmambo 牡 追分ファーム
落札者/荻原昭二 8400万円
競争成績/2戦1勝(現役) 獲得賞金500万円

№115シルバーレーン03(馬名シルバートレイン) 父Singspiel 牝 パカパカファーム
落札者/㈲曽田農園 8000万円
競争成績/10戦0勝 獲得賞金630万円

№118シーズアン03(馬名ビーオブザバン) 父King's Best 牡 ノーザンファーム
落札者/金子真人 6200万円
競争成績/8戦2勝(主な勝ち鞍/はなみずき賞500万下) 獲得賞金1797万円

№143サンハリエット03(馬名登録無し) 父Singspiel 牡 ㈲パカパカファーム
落札者/(株)アカデミー 3300万円
競争成績/出走無し

№180レッドヴェルベット03(馬名フサイチオニヘイ) 父Giant's Causeway 牡 ノーザンファーム
落札者/関口房朗 16000万
競争成績/出走無し

№232リアリーハッピー03(馬名ショウナンタイトル) 父Gone West 牡 ノーザンファーム
落札者/国本哲秀 4600万
競争成績/5戦1勝(現役) 獲得賞金700万円

№271サラトジャンナ03(馬名ショウナンバラード) 父Carson City 牝 社台ファーム
落札者/国本好子 1600万
競争成績/12戦1勝(現役) 獲得賞金1229万円

№283トレイシズオブゴールド03(馬名ダイワキャンドル) 父Unbridled's Song 牡 追分ファーム
落札者/大和商事㈱ 5200万円
競争成績/7戦0勝(現役) 獲得賞金680万円


  っとずいぶん長くなってしまいましたが、これが今年の3歳までのセレクトセールで購買された持ち込み馬の値段&成績。
 最終クラス別に分けてみると
未出走・・・4頭
未勝利(中央)・・・12頭
未勝利勝ち・・・10頭
500万下勝ち・・・3頭
1000万下勝ち・・・4頭
OP勝ち・・・3頭
GⅢ勝ち・・・1頭
GⅠ勝ち・・・1頭

となる。これはどうなんだろう??正直、すべてのセレクトセール落札馬の最終成績を計算したわけではないのでハッキリといえないのだが、持ち込み馬が期待通りに走ってはいないのは明らかではないであろうか?
年度別平均で見ると
      平均持ち込み馬落札価格(全馬平均)   平均持ち込み獲得賞金
1998年     3943万円(3255万円)               2180万円
1999年     4614万円(2922万円)               2491万円
2000年     5737万円(3056万円)               5220万円
2001年     4840万円(2792万円)               6878万円
2001年’     4511万円                       1286万円
2002年’     3171万円(2925万円)                 323万円
2003年     5968万円(3352万円)               1294万円
※2001年’=キングカメハメハを抜いて計算したもの
※2002年’=ジュエルドクラウン02は含まない

・・・02年、03年組はまだ3歳、4歳なので仕方ないとしても(それでも02年の323万円はどうしようもないですが・・・)、ほとんどの年で平均落札価格以上で取引されているにも拘らずこの有様。そもそも、重賞勝ち馬が2頭しかいないという点で疑問視か。。。まあ、キングカメハメハのような大物を約3%の確立で引けるという意味ではいいのだろうか・・・。

 このような状況が起こる原因としては、特定の種牡馬に対しての過大評価や社台ブランドによる値上がりなどと考える。
 種牡馬の過大評価例としてはSingspielが挙げられる。国内でローエングリンやアサクサデンエン、国外ではMoon Balladなどがいるがそれに続く産駒がなかなか出てこない。この98年~03年のセレクトの間にも5頭落札されて最高で1勝と期待外れ。
 社台ブランドの効果も若干はあると思われるが、これが高まるのは個人的にキングカメハメハの以降の04セールではないかと思うし、ノーザンファームブランドも05年春の大爆発を受けてのもの。03年まではそこまでというものでは無いと考える。実際、03年まではパカパカやダーレーからもそれなりに高評価を集めた馬が出ているのだから。

 まあ、なんだかんだ言ってもっとも大きな理由は日本人が横文字に弱いということであるような気がしないでもないんだが・・・。

 果たして04年組みや05年組みはこれらの先輩と同じ道を歩むのか、それとも活躍馬が出るのか。個人的に、04年にフサローの落札したシアトルサンセット04とか05年組のグッドゲーム05とか危険な臭いがプンプンするのだが・・・。


セレクトセールオワタ\(^o^)/

2006-07-15 15:43:01 | 競馬雑感
  注)半分位はセレクトセール3日目終了当日に書かれた文です。ご了承ください。 


 3日間に続いたセレクトセールも無事に終了。まず3日間終えた感想としては〝長い〟ということ。3日間全部のセリを見続けたわけでないのにこの徒労感。社台も1歳市場を7月に、当歳市場を9月にやるとか考えないと、見るほうも参加するほうも大変だよこれは。まあ、切り離すと1歳市場だけでセリの質が保たれるかという問題もあるわけなんだが。

 総売上は過去最高を記録した模様ですが(当歳だけでも)、実際のところは社台グループの牡馬は売却率100%に対してそれ以外のグループとの差は大きかった。このセールに来ている馬主はあくまでも社台グループの馬を買いに来ているわけであり、馬体・血統と言う要素を社台グループというブランドは全く超越しているということをイヤというほど認識させられましたね。
 社台グループなら軽く大台だよな~と思われる産駒も多かった今回のセリだったが、逆にいうと、その中で大台に到達した2頭のFusaichi Pegasus産駒はそれなりに見所があったということか。

 で、今日の主な落札馬

№407 ローザロバータの2006(父キングカメハメハ) 牡
落札者/近藤利一 16200万円

 今年の2歳のRahy産駒も評判になり、昨年このセールに上場されたVindication産駒も高額落札と、勢いのある繁殖ローザロバータ。比べるとなると昨年のVindicationの牡馬となるが、昨年の仔も良かったがこれもまたいい。昨年の子供よりも馬体に伸びを感じ、距離適正も幅広そう。今年は近藤利一氏もあまり高額馬に競らないのかなと思っていたらこの馬に賭けていたのかな。また、既に橋田厩舎に決定している模様。

№376 ブロードアピールの2006(父キングカメハメハ) 牝
落札者/金子真人 11200万円
 
 う~ん、どうなんだろう。父親、母親を所有していた金子氏がどうも私情で競った気もしないわけだが・・・(まあ、氏がドライということも十分認知していますが)。2日間で結構な数のキングカメハメハ産駒を見てきたが、その中でも目立つと言う感じではない。松国厩舎で鍛えられてどこまで変わってくるかであろう。

№399 スキーパラダイスの2006(父タイキシャトル) 牡
落札者グローブエクワインry 10400万円

 正直言ってあまり良くは見えなかった。これを買うなら同じタイキシャトル産駒でも№470の母テイクザレインズで十分のような。こっちは、いかにもタイキシャトルと言った感じでスピードありそう。どちらにしても、まだ当歳ですしね・・・・。


 種牡馬別の平均落札価格では
当歳では
アグネスタキオン 約3700万
キングカメハメハ 約5600万
クロフネ      約4100万
あたりは順当な結果に思えるのだが、驚いたのはスウェプトオーヴァーボードの約5400万。確かにラインクラフトの弟などそれなりの血統馬が上場されていたが、この値段はどうよ?エンドスウィープの幻影を追っかけているだけなら止めておいたほうが・・・・。
 それにしても、去年のシンボリクリスエス産駒がセール全体の最高価格で落札されたのにも驚いたが、今年のキングカメハメハ6億をはじめとした高値にも驚いた。どちらも、まだ産駒デビュー前の種牡馬にもかかわらずこれだけの評価がつくと言うことは、それだけの期待の現われといってもいいのだが逆にいえば、今産駒を走らせている種牡馬に対する不満の表れのようにも感じるのだが・・・。。

セレクトセール2日目まとめ・・・てゆうか6億円

2006-07-11 22:03:49 | 競馬雑感

 セレクトセール2日目。今日から当歳のセールが始まる関係で昨日は目立たなかったアドマイヤやトーセンの顔もチラホラ。さぞかし盛り上がるセリになると思いきや6億円・・・・。6億・・・・。

 日本のスポーツ新聞系サイトにもその後の予定などがでていますが、何故かアメリカのBloodHorseが一番詳しく載せているのでそちらを今日は要約。

King Kamehameha Filly Smashes World Auction Record for Foal in Japan

http://news.bloodhorse.com/viewstory.asp?id=34345

 この記事を読むと競ったのは最終的に落札した多田信尊氏、母のオーナーであった金子真人氏、ダーレージャパン代表の高橋力氏にお馴染みの関口会長。4億円を超えても競ったのは多田氏とダーレーだったようですね。

 多田氏によると、購入を委託したのは日本人の複数のオーナーグループでありクールモアではない模様(多田氏はオーナーは明らかにしていませんが)。オーナーグループは目標をフランスオークスに置いているとのこと。

 多田氏のコメント(下手な翻訳でゴメンよ)
「彼女はとても美しいよ。彼女の血統、馬体、目、顔どれも素晴らしい。その美しさを言い表せないね。もし君達があの馬を見たら恋に落ちるよ。多くの人があの馬を欲しがっていた、実際あの馬に競りかけてきたのは全員プロだったしね。興奮はしなかったけれど是非とも欲しいと思っていた。完全に恋に落ちてしまったようだ。それは、若かったころの君達みたいなものさ」

 で、昨日挙げた私的注目馬について

№215 ブルーアヴェニューの06(父フレンチデピュティ) 牡
購買者/ダーレージャパン 30000万円
 ダーレーのご購入で話題になったブルーアベニューですが、馬自体は悪くない。フレンチ産駒にありがちな馬体の硬さみたいなものが見られずラパルースベイよりは仕上げやすそう。芝で走れるか否かは兄のクロフネ基準で考えてしまっては駄目であり、走れたら儲けものくらい。しっかし、3億馬を船橋で走らせるのかね?そうなったら、ようし~パパ新馬戦見に行っちゃうぞ・・・・。

№271 トゥザヴィクトリーの06(父キングカメハメハ) 牝
購買者/グローブエクワイン(ry  60000万円
 非常に微妙な馬。一見した時は、「これまた素晴らしい馬がでてきたな~」と思ったものだが、セリが長すぎるせいでじっくり見ているとこれでいいのか不安になる。これまでは、走る馬=SS産駒状況からSS産駒の走る馬体が理想とされてきたが、キングカメハメハはそれとは当然異なる馬体。例えるなら頼りないフレンチデピュティと言ったところか。

№300 マストビーラヴドの06(父スウェプトオーヴァーボード)
購買者/ダーレージャパン 14000万円
 これ高すぎじゃない?いくらほぼラインクラフト配合だって言ったって・・・。これも船橋デビュー??こんなにも高額馬を買うともはや来年(今年の11月かも)にも馬主申請が許可されるようになっているのでは?それとも、日本の馬を買うことで自分たちは害が無いというイメージを広めているのかしら。

№313 カラサヴィーナの06(父Kingmambo)
購買者/主取り(7950万)
 まあ、パカパカファームと千代田牧場は主取り上等!と言おうか非常に強気と言おうか・・・。まあ、千代田のセリに出た馬は本当にアレですから仕方がないか。

№323 ディボーステスティモニーの06(父Fusaichi Pegasus)
購買者/関口房朗 10000万円
 これは千代田の強気が上手く働いたパターンか。実際、血統も写真で見た馬体も素晴らしくこのくらいの価値があると思う。Fusaichi Pegasusは芝向きだと思っているだけに走ってくるでしょう。

 あと、今日目に付いたのはキンカメ産駒のモッサリ感とネオユニ産駒の意外な馬体のよさ(これは父親よりもいいんじゃないの?という馬も多かった)。ネオユニ産駒では№245 アルゼンチンスターの06が最高値&素晴らしい馬体だったが購買者がトーセンでオワタ\(^o^)/


セレクトセール初日のまとめ&2日目私的注目馬

2006-07-10 19:48:30 | 競馬雑感
 いや~社台系ブランドの底力を見た感じだわ。今年のセレクトセール初日は。ある程度血統で値踏みされる当歳セールとは異なり、1歳セールではそれほどの血統でなくとも馬体次第で±500万位はある模様。ただ、社台グループの馬(特に牡&ノーザン)は売れる売れる。序盤など、社台グループ以外はほとんど主取りという状況であった。千代田牧場やらダーレージャパンの上場馬も主取り連発(まあ、いつものことだが)。ダンスの牡馬で700万とか、種付け料&育成費入れたら損じゃないのか?と思われる馬もいる始末。ただ、全体の売上はGCによると34億と当歳セールにも負けず劣らずの価格。これで、来年以降の開催も決定的か。

さて、初日の注目馬に挙げたお馬さんの感想

№10 ニフティニースの05(父スウェプトオーヴァーボード) 牡
落札者/金子真人ホールディングス(株) 3000万円

 初日の最大のお買い得馬と思っていたら、やっぱり金子さんがご購入。馬もかなり出来は良く走ってきそう。タイプ的には血統の字面どおり短距離芝~ダート万能タイプとなりそう。来年度のペーパーで指名しようと思っていたら金子馬になってしまっただけに注目されそうだ。厩舎は国枝あたりに入りそうな悪寒。

№28 チャールストンハーバーの05(父タイキシャトル) 牝
落札者/㈱キャロットクラブ 2650万

 大学の関係で馬は見れませんですた。キャロットクラブが落としたというのはどう理解すればいいのか困るが、姉と同じ橋口厩舎入りの可能性もあるだけに注目したい。てゆうか、普通に考えてもMr.Greelyよりもタイキシャトルの方が日本の馬場適正にしてみたら上であろう。個人的にMr.GreelyはPulpit並に日本人が好きな種牡馬だが日本に合わない印象を持つ。

No.60 ヴェイルオブアヴァロンの05(父Pivotal) 牝
落札者/多田信尊 20500万円

 ある程度の値段は付くと思っていたが2億までいくとは思わなかった。すべてのセリが終わった後のGCのハイライトで馬を見たが、いかにも芝の短距離タイプ(まさに父のPivotalのイメージでよろし)。同じディープの近親であるライクザウインドが4000万スタートだったのに対し、この馬は8000万スタート。父親がアルファベット表記な分高くなったとは言わないが、う~ん2億・・・。レディブロンドみたいなタイプとか言っていたら本当に藤沢和に入厩か・・・。

No.72 ストールンティアの05(父Sadler's Wells) 牝
落札者/多田信尊 5000万円

 3500万円ならお買い得と言っていたが、5000万。これも藤沢厩舎に入ると思われるが、繁殖としての価値込みでの5000万円ならお買い得かもしれないがおそらく馬主になるであろうパチ○コ軍団は牧場持っていない。単に競走させるために買ったのであったら愚の骨頂かも・・・。

№78 ファビラスラフィンの05(父ジャングルポケット) 牡
落札者/中村昭博 4000万円

 この馬も見ることはできなかったのだが、全般的にジャングルポケット産駒は写真よりも馬体が崩れている印象を持った。それが、それほど他の産駒の値段も上がらなかった原因かもしれない。そんな状態で母親も胸を張れる実績をあげられているわけではないのだからこの値段も納得。

№99 リアリーライジングの05(父Awesome Again) 牡
落札者/関口房郎 10000万円

 私的には今日の最高の馬ではないかと思う。それほどまでに素晴らしい馬だった。関口会長はインタヴューで「一気に値を吊り上げて終わらせるつもりだった」との意を示しているように狙っていた模様。後々「10000万円は安い買い物だった」と言われるくらい素晴らしい馬となると思いますので、覚えておいても損は無いかと。芝も問題なくこなせる体型です。

№143 ライクザウインドの05(父シンボリクリスエス) 牡
落札者/金子真人ホールディングス㈱ 9500万円

 この馬には2度「アレ?」と思わせられた。一度目は4000万円スタートが告げられてからスタートが鈍かったこと。そして、落札者が金子真人だったことである。某巨大掲示板の実況でも言われていたが、馬はお世辞にも良いとは言えなかった。それは牧場側も十分承知していたと思われ、オークショニアが直前に中尾氏から替わったことや、お代が4000万円スタートだったことなどから現れている。それでも9500万円まで上がったのはディープの近親という〝売り〟だけではない・・・のか。とにかく、来年もう一度馬体を見てみたい。それから判断するのも全然遅くは無いのだから・・・。

 で、注目馬には挙げなかったけれど高額落札馬について簡単に一言

№102 シルクプリマドンナ05(父ダンスインザダーク) 牡
落札者/関口房郎 12000万円
 世界の合田も言っていたが、どちらかというとダンスというよりも母父のブライアンズタイムが強く出た印象が残る。どちらかというと、ダート向きかもしれないです。

№147 ガゼルロワイヤル05(父ウォーエンブレム) 牡
落札者/中村浩章 9800万円
 正直に言って、私にはそれほど良くは見えなかった。もともと母のガゼルロワイヤルは仔が馬鹿に良く見えることで有名。それに加えて父の青鹿毛が加わりさらによく見せていた。

№85 マイケイティーズ05(父サクラバクシンオー) 牡
落札者/ダーレー・ジャパン(株) 9600万
 アドマイヤムーンの下。写真でしか馬を見ていないので何とも言えないがこの値段のバクシンオー産駒なんて見たことない。それほどよかったのであろうか?殿下には海外に持っていってもらいたいわ

№3 インディスユニゾン05(父クロフネ) 牡
落札者/関口房郎 9000万円
 インディスユニゾンはフサイチエアデールの全姉妹。それにクロフネをつけるということはフサイチリシャールということ。関口会長にしてみたらどうしても欲しかったのかもしれないが、5000万円くらいで落札できたような・・・。馬は悪くない。

№122 ソニンク05(父アグネスタキオン) 牡
落札者/金子真人ホールディングス㈱ 7400万
 アドマイヤベガ産駒らしくスラッとした馬体から切れ味を発揮した姉達に比べ、この馬はタキオン産駒によくみえる筋肉も程よく付いていて、いい感じ(それでいて母の皮膚の薄さも受け継いでいる)。結構、自分的には好きなタイプ。


 で、明日の私的注目馬

№215 ブルーアヴェニューの06(父フレンチデピュティ) 牡

 明日の一番の目玉はこの馬か。日本に輸入されてからの産駒は総じて期待に応えられていないブルーアヴェニューだが、毎回毎回馬体の立派さだけは素晴らしい。合田曰く、クロフネ以来の傑作らしいが・・・。

№271 トゥザヴィクトリーの06(父キングカメハメハ) 牝

 牡の目玉がブルーアヴェニューなら牝の目玉はこちら。金子血統の結晶だが、フサローが競り落とす可能性80%(笑)。ちなみに、来日しているマクトゥーム関係者はこの馬を絶賛したとのこと。

№300 マストビーラヴドの06(父スウェプトオーヴァーボード)

 ラインクラフトに近似の配合。個人的には昨年の最高価格であった父シンボリクリスエスよりもこちらの方が好み。大台到達は無いと思われるが、オーナー孝行してくれそうな馬。

№313 カラサヴィーナの06(父Kingmambo)

 Kingmambo×Sadler's Wellsは古くはエルコンドルパサー、最近では英1000ギニー馬Virginia WatersやらDivine Proportionsを輩出したニックス。上記3頭ほどの血統的勢いは感じられないが、曾祖母のMy Charmerからは三冠馬Seattle Slewを出しているように活力はある。あとは、その活力をどこで爆発させるか・・・。

№323 ディボーステスティモニーの06(父Fusaichi Pegasus)

  曾祖母BalladeからはGlorious SongやらDevils Bagなどの歴史的名馬が。祖母のAngelic Songからはあのミレニアムウイングが。将来、凱旋門を勝つ名馬が近親にいるのだから失敗のはずが無い・・・・かな。4月1日生まれにしてはしっかりとした馬体なのも好印象か。これがノーザンの馬なら大台なのだが・・・。

セレクトセール初日展望

2006-07-09 21:14:06 | 競馬雑感

  エクリプスSはDavid Juniorですか。Ouija Boardはスミヨンのミスもあって5着。これでOuija Boardはキングジョージ回避かしら。実質、キングジョージはHurricane Run、ハーツクライ、Electrocutionistの3強になりそう。間違ってもハードウィック組では相手にならん。世界の合田は50%の確率で勝てると言っておるが、リップサービスの雰囲気満載。


 さて、 いよいよ来週の月曜日からセレクトセール。今年から1歳市場が復活して3日間開催となり中継を見る側もセリに参加する側も一苦労。3日間も日中から中継を見れるのは主婦か学生かニートくらいなものなわけで。。学生でテスト期間にモロにぶつかる身にしてみればセレクトセールの9月移転検討のニュースに喜んだものであるが、今年も7月開催。いつになったら時期変更を考えてくれるのであろうか??

 で、カタログ見ていいな~と思った馬は

№10 ニフティニースの05(父スウェプトオーヴァーボード) 牡
 
 母のニフティニースは日本で走った唯一のRaise a Nativeの直子だったはず。競走成績とは裏腹に子供の成績は今一であるが今回は良さそう。サンデーやらブライアンズタイムをつけて中途半端にクラシックを目指すよりも、スウェプトつけて短距離志向大歓迎。セリにかけられる時間帯といい兄弟の成績といいどう考えても高値にはなりそうもないので競り落とした人はラッキーでございます。

№28 チャールストンハーバーの05(父タイキシャトル) 牝

 姉に今年のPOGで地味に人気になったアシュレイリバー。この馬の見所はやはり祖母のMrs.Pennyではなかろうか?フランスオークスやらヴェルメイユ賞を勝った名牝だが、子孫からはあまり活躍馬が出ていないのでこの馬には期待したい。イメージ的にはファンタジーSで4着くらいになるタイプ。

No.60 ヴェイルオブアヴァロンの05(父Pivotal) 牝

 ご存知ディープインパクトの近親。父のPivotalは現役時代ナンソープSを勝ったように種牡馬としての産駒も短距離タイプが多い。タイプとしてはレディブロンドに近いものになると思われる。サマースプリントシリーズで大暴れみたいな。

No.72 ストールンティアの05(父Sadler's Wells) 牝

 母ストールンティアの祖母はSpecial。この仔馬の父親はSadler's Wells。すなわちSpecialの3×3。グランド牧場がこの馬を牧場の後継牝馬とせずに手放すということは相当体質が弱い、もしくは気性がバカなのではないかと疑ってしまうのは考えすぎか。3500万円くらいならお買い得。

№78 ファビラスラフィンの05(父ジャングルポケット) 牡

 初子のファビラスキャットが凄まじい失速振りをみせたファビラスラフィンであるが、これまでSS系中心につけられたのに対して、こんどはジャングルポケット。6月生まれという点から春のクラシックは厳しいかもしれないが、走ってきてもおかしくはないと思う。馬体もほどほどにまとまっていて好印象。

№99 リアリーライジングの05(父Awesome Again) 牡

 昨年のセレクトセールではEmpire MakerやらVindication産駒が大台を突破するなど社台ブランドの持ち込み馬はキングカメハメハをもって認められた感がある。まだ、産駒すら走っていないEmpire Maker、Vindicationで1億突破するのだから既にアメリカで結果を出しているAwesome Againなら尚更信頼度は高いか。母親もBuddy Gilで既に結果を出しているだけに大台の悪寒。。。話は変わるがAwesome Again産駒で日本で一番稼いだのはベレノスとのこと。

№143 ライクザウインドの05(父シンボリクリスエス) 牡

 ラスト近くに目玉級を持ってくることで馬主を帰らせない戦略ということか。ライクザウインドはウインドインハーヘアが出した産駒のなかでもたぶん実績的には最下位。しかし、こういう牝馬が最後継繁殖牝馬となることが多いのも事実。おそらく、初日の最高価格となると思われるだけに馬とともにいくらで落とされるか、誰が落とすのかに注目したい。


アサヒライジングとか

2006-07-04 23:46:01 | 海外競馬(アメリカ)
 1日遅れになったがアメリカンオークスの回顧を
 
とりあえずエスピノーザちょっと来い。まさかアサヒライジングを中段待機させるとは思わなかった。本人曰くスタートで立ち遅れて行けなかったという話だがどうなんだろ。ただ、「コーナーが辛そうだったので大外回りになってしまった」という弁からは騎手の問題のみならず、馬も日本よりもタイトなコーナーに慣れていなかったという面が浮かび上がる。この点のみならず、この時期の3歳の牝馬にしてはよく走っているでしょう。2着で満足できないのは願わくば本来の先行策でどれだけ粘れるか見たかったとともに、日本の競馬が進歩したということなのですかね。
 
 しかし、昨日もダンスの競馬ではないのに勝てたのは米牝芝路線の貧弱さを如実に示していると述べたが、今日のアサヒライジングの競馬で2着になれるというのは…。結果的に両招待レースで西海岸の馬は全滅。勝ったWait a Whileは予想以上に強かった。ケンタッキーオークス3着などダートでの実績もあったが、T.プレッチャーがわざわざ遠征させただけの馬だったか。


 そう言えばラムタラが英にお帰りだそうで。5年位前にアロースタッドで見学させていただきましたが、確かにオーラというものを感じたお馬さん。今年、行ったときにもう一度見学しようと考えていたのだが残念。


アメリカンオークスとか

2006-07-02 22:22:39 | 海外競馬(アメリカ)

 アメリカンオークスの前にキャッシュコールマイルについて触れておくべきか。リアルタイム中継見る気満々で爆睡していたためにネットで見た感じになってしまうが、必ずしもダンスインザムードは自分のレースが出来ていなかったように思える(ここで私がダンスの競馬と考えるのは桜花賞やヴィクトリアマイルのような競馬)。それでも、4角から強引にマクって力勝負になっても勝てたというのはダンスが強かったというより、アメリカ芝路線の貧弱さを際立たせた結果なのではないであろうか?強いものは強いと認め、受け入れるのもアメリカの素晴らしさの一つであるが、たまには一昔前の自動車産業並に自国の保護を訴えたらどうかね?レースのレートをあげることばかりに目を向けていると・・・になるような悪寒。

アメリカンオークス ハリウッドパーク芝2000m
馬   馬名                          騎手                            父
1 Asahi Rising   Victor Espinoza     ロイヤルタッチ
2 Sol Mi Fa     Patrick A. Valenzuela  Distant Music
3 Arravale     Corey Nakatani          Arch
4 Galileo's Star   Norberto Arroyo Jr     Galileo
5 Attima             David Flores               Zafonic
6 Foxysox      Alex Bisono               Foxhound
7 Wait a While   Garrett K. Gomez     Maria's Mon
8 Proxenia     Alex O. Solis              Pursuit of Love

 さて、ある意味アサヒライジングはダンスインザムード以上にアメリカに屈辱を与える(一方的かもしれないが)使者なのかという話。ロイヤルタッチ×ミナガワマンナという日本でも3年に1回準オープンで掲示板に載るか載らないかくらいの馬を出しそうな血統から国際GⅠ馬を出す大チャンスなわけですよ。個人的にこの馬、ユウキャラットに似ているんじゃないかと思っていた。ユウキャラット自身も3歳春のオークスまでは抜群の先行力を武器に活躍していましたが、休養後はサッパリ。この馬もその道を進むのかと思わせておいてアメリカンオークス参戦。まだ活力が残っている段階での出走なだけに期待大か(ここ勝っておけばユウキャラットみたいに地方送りになる前に引退できるし)。

 相手となるのは、伊オークス馬DionisiaやらQueen Cleopatraが回避したせいでまた地元のメンバー。中でも中心となるのはAttimaで文句は無いのだろうが、去年の地元の大将格Melhor Aindaより強いかといわれるとまた疑問。だったら、定量戦で見直しのFoxysoxでも逆転できそうか。ケンタッキーオークス(本物)3着で実績では格上に見られているWait a Whileだが今年のケンタッキーオークスがアレだったので着順をそのまま鵜呑みにできない。何を言いたいのかよく分からなくなってきたが、結局は米牝芝路線の低下を示すレースになってしまうのではないかということ。しかし、今回の遠征はこれから始まる2強の遠征に比べれば楽に見ることが出来るわ。。負けても、所詮父ロイヤルタッチで済まされそうだし。


キャッシュコールマイルについて

2006-07-01 22:30:45 | 海外競馬(アメリカ)

 アルゼンチン負けてしもうた。せっかく夜更かししてみたのに、前半退屈→後半始めゴール→うたた寝→いつの間にかアボンダンシエリ消えとる→ドイツ同点→退屈→PKという何ともいえない流れ。仮眠して後半から見る羽目になったイタリア×ウクライナはほぼ前半で決していた。。。今日はサッカー2試合にダンスのレース。果たして眠気に耐えられるのか。。。

 キャッシュコールマイル(GⅢ)ハリウッドパーク1600m

馬    馬名                  騎手                    父親
1 Cambiocorsa          J.Court           Avenue of Flags
2 Toupie                  T.Baze            Intikhab
3  Shining Energy        S.Nakatani       Rahy
4  Dancing Edie             P.Valenzuela    Moscow Ballet
5  Sweet Talker             R.Dominguez     Stormin Fever
6  Flying Glitter             A.Solis             Glitterman
7  Luas Line                 A.Gryder          Danehill
8  Hollywood Story        D.Flores            Wild Rush
9  ダンスインザムード        V.Espinoza         サンデーサイレンス

 Gorella回避しちゃったのね(´・ω・`)。そうなると、ダンスインザムードでも何とかなるんじゃないか的なムードですが意外と骨っぽい相手が残ったか。1番人気は一応前哨戦扱い(GⅠがGⅢの前哨戦というのも変な話ですが)のゲイムリ―BCSを勝ったShining Energyか。その時の騎手がV.Espinozaなだけに力は分かっていそう。時計も早い時計が出ており1:33秒台の決着となりそうなのもダンスには好都合。スピード勝負になるとダンスに付いていける馬がいるのかはなはだ疑問なわけだが。昨年のシーザリオのような競馬になる悪寒。どうでもいいが昨年、名馬Divine Proportionsの2着に入ったToupieがここにいたのにはちょっと驚いた。
 
 将来的にはGⅠ昇格を目指すとの話だが、欧州牝馬はシーズンの真っ最中となると日本の牝馬を狙う形なのか。ヴィクトリアマイル→安田記念を狙いたいが牡馬混合GⅠでは少々厳しい牝馬が遠征するのかな。来年あたり、ディアデラノビアやキストゥヘヴンあたりが遠征しそうな予感。そして前を捕らえきれずに叩かれる悪寒。