Horse Racing Cafe

不定期更新万歳ヽ(´ー`)ノ

簡単に回顧

2007-02-18 23:52:11 | 中央競馬(回顧)
 昨日・今日あった気になるレースの簡単な回顧

 オーストラリアS

 
グローバル・スプリント・チャレンジ第2戦のオーストラリアSは同シリーズ初戦のライトニングSを制したMiss Andrettiがシリーズ2連勝。Virage De FortuneやRewaayaの巻き返しにも期待していたけれどちょっとMiss Andrettiには現時点の調子の差で適いそうにないな。Miss Andrettiは英国遠征の前にゴールデンシャヒーン出走も匂わせていたけれど、レース後にフリードマン調教師はとりあえず休養に入れてキングズスタンドSまでレースに使いたくないようなニュアンスのコメントをしているから回避かな。

 京都記念

 
とてもやや重には思えないようなコンディションで行われた記念すべき第百回京都記念。メンバー的に注目だったのはドバイ遠征を控えている二頭だったが、逆に言えば目標を先に据えているだけに余裕残しとも言えただけに伏兵のつけこむ隙もあったと思ったんだがね…。
 ペースは馬場状態もあってかあまり上がらずスローで、ラスト4ハロンの切れ味勝負。切れ味勝負になるとSwainやティンバーカントリー、タマモクロスでは苦しい罠。そうなると、厳しい流れになると苦しいと思われたアドマイヤムーンとエリシオ産駒なのに切れ味勝負にも対応できるポップロックがワン・ツー。アドマイヤムーンは武が上手くエスコートし、直線でも手綱を抑える余裕があったほど楽だったが、本質的に2000mまでの印象。2200mをこなしたと言ってもこのペースだし、もっとペースが上がる宝塚記念では苦しいようにも思える。ただ、59㌔でポップロックを封じたのだから胸張ってドバイへ行けるかと。
 ポップロックはスタート直後に岩田のトウカイトリックに前をカットされ、道中は外のローゼンクロイツに蓋をされ続ける苦しい展開ながら最後大きいストライドで伸びてきた。典型的なエリシオ産駒にありがちなややズブイタイプなのだが、大半のエリシオ産駒がエンジンが点火してもダラダラ伸びて4~5着入線で終わるのに対して、ポップロックは火薬の量が違うのかグイッと伸びるな。これが、大半が失敗に終わったが、エリシオ×母父サンデーの目指していたものなのか(笑)こちらも、豪華メンバーが揃った(タイトルだけは)シーマクラシックに期待が持てる内容。
 しかし、香港C2着馬とメルボルンC2着馬で決まるんだから海外にいる競馬オタなんかは結構注目していたんじゃねえかぁと思ったりする。

ドバイ出走予定馬を簡単にまとめよう

2007-02-14 23:20:28 | 海外競馬(ドバイ)

 気軽に更新できるはてブに移住しようかとも少し考え中。。 

 今日、ヴァーミリアンに森厩舎2頭の招待受諾が発表され、今のところ日本からは去年と同じ7頭が遠征予定。昨年から続く遠征ブームはまだまだ続く模様。。この分だと外国馬含めて結構出走馬が多くなりそうなので今のうちに後半のGⅠ出走予定馬を軽くまとめておこう(半分私用)

Dubai World Cup (GⅠ)

 ここの注目は言うまでもないがInvasorとDiscreet Catのガチンコ(予定)。Invasorはハムダン殿下、Discreet Catはゴドルフィンと勝負となれば話は別。03年のプリンスオブウェールズSでもゴドルフィン所有のMoon Balladをハムダン殿下のラビットが潰してNayefに勝たせた時は血も涙も無かった。今回も是非ともガチンコをお願いしたい。InvasorはドンHを楽勝。猫はマクトゥームチャレンジラウンドⅢorバージュナハールの模様。
 他の有力馬としては昨年のBCクラシック3着でクラークHを勝ってノリノリであるPremium Tapが2/16にサウジアラビアでキングスカップを使う予定(でも予定より遅れて現地には到着)。同レースには05年アルゼンチン年度代表馬Forty Licksも出走予定。Forty Licksもワールドカップには出走する予定。それにしても、Forty Licksは調教師の吹きっぷりが凄い。。また、マクトゥームチャレンジラウンドⅡを制したKandidateもラウンドⅢ経由で出走予定だけれど勝つまでは微妙か。。
 また、日本からはヴァーミリアンが選出済み。フサイチパンドラとシーキングザダイヤの2頭に出走意欲がある模様だがフサイチパンドラはエンプレス杯、シーキングザダイヤはフェブラリーSの結果待ち。シーキングは大丈夫だと思うけれどパンドラはどうだろう。レート次第か。


Dubai Duty Free(GⅠ)

 
こちらは日本馬が既に2頭出走を表明。ダイワメジャーは有馬記念からのぶっつけ、アドマイヤムーンは京都記念を使ってから臨む予定。アドマイヤムーンは今週の調教で微妙な動きだったんだが大丈夫なのかしら。また、スウィフトカレントも京都記念から出走する予定だがまだ選出はされていない。
 香港からは昨年の香港マイル2着後、年が明けてからスチュワーズC(香GⅠ)を制したArmadaが出走予定。1777mという距離は何ともいえないが十分守備範囲だと思われるだけに日本勢にとっては一番の強敵か。他には昨年のBCマイルを制したMiesque's Approval、西海岸の帝王Lava Manのアメリカ勢が実績上位だが、Miesque's Approvalは今年初戦になったカナディアンターフHで惨敗、Lava Manは東海岸でもアレなのにドバイまで遠征では厳しい。それよりも日本勢にとってやっかいなのはC.F.オーアS(豪GⅠ)を制したEl Segundoと昨年のクイーンエリザベスⅡ世C(香港GⅠ)を制したIrridescenceか。前者はアジア・マイル・チャレンジの初戦であるフューチュリティSの結果次第でドバイ遠征。後者はJ.ハモンド厩舎に移籍したはずなのにいつの間にかM.デコックの元に戻っていた。。


Dubai Sheema Classic(GⅠ)

 日本からはポップロックが出走予定。普通に走ればポップロックが勝ちそうな気がするが、結構他の出走予定馬が持っているタイトルも滅茶苦茶豪華なので一筋縄ではいかないか(というか、Rail Linkを除けばほぼ昨年の2400m主要GⅠの勝ち馬が出走予定な希ガス)
 欧州からは昨年の英ダービーを制したSir Percy、BCターフを制したRed Rocks、英セントレジャーを制したSixties Icon、フランスダービー2着のBest Nameらが直行予定。前哨戦のドバイシティオブゴールド出走予定なのがカナディアン国際&香港ヴァーズを制したCollier Hill。
 香港勢はVengence of RainとViva Pataca。Viva Patacaは最近スランプ気味、Vengence of Rainは2400という距離がどうなのかと思うが勝つチャンスはあるか。
 現地転戦組みで有力なのは先日の2400m戦で叩き合いを演じたQuijanoとLaverockか。ただ、Laverockに3.5㌔を与えてあの着差ではQuijanoでは少しキツイかもしれない。


マスオさんみたいな種牡馬ですこと

2007-02-11 23:16:04 | 中央競馬(回顧)

 海外競馬の回顧は明日に回して今日はオーシャンエイプス祭りに沸いたきさらぎ賞回顧でも。。

 
 オーシャンエイプス自体は時計的にも新馬戦時とほぼ同タイム、同上がりを記録しているが道中のペース自体が違うために比較しても仕方ない。ペースを握ったのはレース前から行くというニュアンスを含ませていたアサクサキングスであり、それは四位→幸四郎に乗り変わっても変わらなかった。幸四郎の刻んだペースは12.8 - 11.3 - 12.3 - 12.9 - 12.4 - 12.1 - 11.3 - 11.4 - 12.3で、1000m通過が1:01.7。いや、もうこれは幸四郎GJでしょう。ある程度の実力馬がこのペースで楽に行かせてもらって、上がり3ハロン35.0でまとめられたらそれこそ〝飛ぶ〟しかないわけだがエイプスは新馬戦とほぼ同じ位置から追われても伸びきれず外から来たナムラマース、内からのサムライタイガースに先着を許しての4着。1.3倍という基地外じみた人気には答えられなかったわけだが、そもそもキャリア1戦の馬が3歳混合重賞挑戦という条件自体がかなり厳しいもの。たぶん、ここ数年でもビッグプラネットくらいしか勝ち馬はいなかったと思う。これを加味すればオーシャンエイプスという馬自体の持つ器自体はそれなりのものがあると思うし、それがなければ坂路で終い1ハロン12.0で上がるなんていうことはなしえないだろう。少なくとも無事ならばOPクラスまでは上がっていけると思う馬だが、ここで気をつけなければならないのはこの馬の適正ではないかと思う。父がマヤノトップガンであることから皐月賞どころか三冠云々とまで吼える輩(海猿基地)がいたが(一応過去形)、このマヤノトップガンという種牡馬がまた曲者なのである。


 マヤノトップガン自体は現役時代は菊花賞・有馬記念・天皇賞(春)を制するなど成績はステイヤーのものだが、天皇賞(秋)での2着や天皇賞(春)でのあの末脚に示されるとおり母父Blushing Groom譲りのスピード・瞬発力も兼ね備えた近代スピード競馬の範疇におけるステイヤーとも言え、一昔前の典型的ステイヤーと一括りにすることは間違い。ステイヤーの子供はステイヤーを輩出するのはそれまた一昔前の時代であり、近年のステイヤーはそこもまた違う。マヤノトップガン産駒で中央競馬の重賞を制したのは5頭。その中で、父親に似て2400m以上のステイヤーカテゴリーに分類される重賞を制したのは2頭。その2頭はバンブーユベントスとチャクラであり、バンブーユベントスの母父はワッスルタッチであり、チャクラの母父はCaerleonとスタミナ偏重型。他の3頭にしても先日の平安Sを制したメイショウトウコンの母父はダート得意のジェイドロバリー、エプソムC・新潟記念を制したトップガンジョーは9ハロン~12ハロン得意のゴールデンフェザント、1400~1800で重賞3勝のプリサイスマシーンはサンデーサイレンスとトップガン自体は自身のスタミナを伝えるというよりも母方の特徴を引き伸ばす特徴が見られるかと。


 同じように母父を伸ばすのが今日勝ったアサクサキングスの父でもあるホワイトマズル。リアルシャダイ牝馬に付ければイングランディーレ、Mill Reefを父に持つサウスアトランティック牝馬に付ければスマイルトゥモロー、ミスプロ牝馬に付ければビハインドザマスク。これほど母系によって産駒の性質が分かりやすい種牡馬もまた珍しい罠。フレンチデピュティやアサティスのように父親が我を強く出す種牡馬もある意味産駒の性質を把握しやすいが、ホワイトマズルやらマヤノトップガンのように母系を尊重するフェミニスト系の種牡馬も把握しやすい。思い出してみれば、サンデーサイレンスは毛色&馬体は強く主張したが、産駒の距離適正は母親に依存する傾向が強かった。それに比べると息子であるアグネスタキオンは、栗毛の両親からは栗毛の仔しか生まれないという遺伝法則はあるが毛色といい適正といい父親が強く主張しているようにも感じるのだがね(あくまでも主観ですが)。


 で、話が大幅に逸れてしもうたが結局はオーシャンエイプス自体は母系をよく活かすマヤノトップガンということを考えると母系の近親はゴールデンキャストを始めとする短距離系。それを踏まえると、マヤノトップガンが父親ということでスタミナ補強が多少行われるとしても1600~2000がベストの馬になると思うのだがどうなのであろうかね。。


Silent Witnessラストラン

2007-02-06 00:06:37 | 海外競馬(香港)
 昨日はサークルの新年会の0次会を兼ねて共同通信杯観戦。パドックではフサイチホウオーの丸太が中に入ったような馬体とダイレクトキャッチのやや貧相(失礼)な馬体が対照的だったが、結果は皆さんご存知の通りこの2頭でワン・ツー。今更ながらインティライミの馬体もあまり好きではないのだが(去年の日経新春杯でちょっと酷評したし)、スペシャルウィークの産駒は少々貧弱に見えるくらいのほうがいいのかもしれない。思い出してみると、スペシャルウィーク自身も現役時代は故大川慶次郎氏に「もう少し馬体に成長が欲しい」などと旧4歳時は言われ続けていた記憶もあり、一時は480㌔台まで馬体が成長したが、結局はダービー時とほとんど変わらない体重がほぼ理想だった。そうなると、父親の影響を強く受けた仔にもその特性が遺伝していても不思議ではないわけだな。まあ、傑作のシーザリオは牡馬と見間違うほどの威圧感をオークスのパドックで披露してくれた馬だったのだが。。


 さて、週末の海外重賞結果等等。。

ドンH(結果)
 昨年のエクリプス賞年度代表馬であるInvasorの今年初戦として注目されたレースだが対抗と目されたPremium Tapがサウジ送りになって回避、さらにStrong Contenderが直前で故障してスクラッチとInvasorには恵まれた感も。。残ったメンバーでは昨年のドバイワールドC3着(繰り上がりだけれど)Magna Graduteと上昇中のChatinあたりがInvasorに適うか?(希望的観測)と言ったレベル。
 レースはInvasorが4コーナーでの不利も難なく克服して楽勝。アメリカ移籍後は割りと接戦で勝ち星を拾ってきたタイプだったけれど今回は楽だった希ガス。123ポンド背負って(Magna Graduteとは5ポンド差)この楽勝なのだから相手の問題もあるけれども、06年アメリカ年度代表馬健在と言ったところか。次走はInvasor自身のキャリアにおいて唯一苦杯を舐めさせられた猫の待つナドアルシバ。あの時は4㌔Invasorが斤量を背負っていたわけだがさてさて今回はどうなるか。天下分け目の超決戦となりますか。

 追記:上にも記したようにStrong Contenderが故障したわけだが、John Ward調教師によると腱を断裂したそうで引退が濃厚(ソース)。ハスケル招待ではBlugrass Catに大差ぶっちぎられたが、スーパーダービーでのLawyer Ronを抑えた走りが気に入って今年赤丸チェック馬の一頭に入れていただけに無念である。それにしても、4 to followいきなりオワタ\(^o^)/ちなみに、某スレの836は私ではないので念のため。。


センテナリースプリントC(結果)
 ご存知のようにSilent Witnessのラストランに選ばれたレース。明らかにズブくなっていることに加えて「陣営が力に衰えが見れる」と泣きを入れるなど勝ち云々抜きにファンのために残り1戦走らせることにした感じもあるレース。
 Silent Witnessは全盛期の姿とは程遠く先手も奪えず9着で引退。この馬が語られる際にスプリンターズSがよく出されるが、個人的には安田記念の走りが一番印象強い(まあ、現地で見ていたこともあるけれど)。安田記念でのSilent Witnessの走りは、それまでは17連勝といっても所詮はお山の対象的なネガティブイメージもあったSilent Witnesに対する評価を一変させ、スプリント・マイル路線における香港馬の強さは本物であると世界に示すきっかけになるものであった。香港競馬の国際的知名度を高めるのにこの馬が果たした役割は図りきれないほどのものがあったと思うし、逆にこれほどの名馬を興行的側面からしても自国のレースに是非とも呼びたいという競馬主催者も多かった。そんな意味ではこの馬の存在がアジア・マイル・チャレンジやグローバル・スプリント・チャレンジの創設を促した感もあるのかなとも。通算成績は29戦18勝。本当にお疲れ様でした(Silent WitnessのHPでファンのコメントが投稿されているようなのでお暇ならどうぞ)

 で、レース自体は1000mは得意のScintillationが香港スプリントを圧勝して一番人気に支持されたAbsolute Championを抑えて勝利。Absolute Championは直線1000よりはコーナー有りの1200&1400の方でパフォーマンスを上げてくるタイプなだけに2着は仕方ない。Natural Blitzは得意の1000mで完敗なだけに今後は厳しいかも試練。