Horse Racing Cafe

不定期更新万歳ヽ(´ー`)ノ

天皇賞でも回顧

2006-10-30 00:01:27 | 中央競馬(回顧)

 とりあえず、ネタだらけの天皇賞だった(笑)。まあ、逃げたのは予想通りのインティライミ。ペースは12.8-11.3-11.3-11.4-12.0-12.1-12.3-11.9-11.2-12.5で1000m通過が58.8とここ2年の1000m通過がそれぞれ60秒台だったことに比べるとやや早め。ただ、それは逃げたインティのみに当てはまるものであり、2番手のダイワメジャーの通過はおそらく59.5くらい。となると、ダイワメジャーは59.5-59.3とほぼ前後半を同じラップで駆け抜けたことになる(う~ん、柏木が喜びそうなラップだ)。ダイワメジャーは毎日王冠でも46.8-12.1-46.7とほぼ前後半のラップが同じようになるように走っている(ちなみに、ラスト2~3ハロンが早くなり、ラスト1ハロンが我慢比べ状態となるのも一緒)。これを見る限り、ダイワメジャーが勝つにはご存知の通りスローの切れ味勝負ではいけないわけで、行く馬がいなければ自分で行く状態だったのをインティライミがうま~く先導を務めてしまったと。

 
 それなら、何故に毎日王冠で接戦したダンスインザムードが沈没するのかと言う話になるわけだが個人的にダンスは今回苦しいと思っていた。その根拠としては、①過去にあったようなインコースのグリーンベルトが今年はないこと、②ダンスのような王道の競馬をして2000m以上の混合GⅠに勝った牝馬が近年いないことである。グリーンベルトについては、過去の天皇賞で一番その恩恵を受けていたのが言うまでもなくダンスでしょう。②については近年、2000m以上の混合GⅠで勝利を挙げた牝馬は3頭(エアグルーヴ、スイープ、ヘヴンリー)。そのどれも、差し追い込みタイプでダンスのように先行抜け出しで勝ちきった牝馬はいない。つまり、牝馬特有の切れ味で勝負を決めれる上記の3頭に対して、ダンスの戦法は競馬の王道、先行抜け出し。この競馬で牡馬相手に勝ちきれるほど底力に優れてはいないだろうし、そこまでの牝馬だったら最高の条件に恵まれた去年勝っている。パドックでの印象は抜けてよかっただけに条件次第では牡馬相手にもやれるんだがね。

 
 2着に入ったスウィフトカレントはもう知らん(笑)。典は人間国宝級の腕前だわ。。あの中で冷静に馬場の良いところギリギリを突けるんだからスゴイよ。それにしても、あれほど上手く乗って2着なんだからどうしようもない。森先生はJC→ドバイシーマを予定しているようだが、個人的にミニハーツクライ的な印象を持つだけにモノホンハーツクライには適わんだろう。ついでに、どっかの掲示板に載せた奴ですが、以前やった典2着分析に基づいたスウィフトカレントの天皇賞分析おいておきますか

典2着分析@06天皇賞秋

①コース&距離
先週の菊花賞2着で3位タイから4位に落ちたものの悪くはない ○

②戦法
おそらく差しなので ◎

③人気
たぶん5番人気以内に入らないだろうから ×

④馬番&枠
馬番が9番以下であると2着は34回中26回と圧倒的なのに対し今回は10番・・・
まあ、可もなく不可もなくか。先週は13だったし △

⑤前走の騎手&着差
引き続き典 ◎
前走前走0.1~0.2差の負け ◎


 3着のアドマイヤムーンは力は出していると思う。将来的に2000は長いかもしれないが今ならこなせるのか。4着のコスモバルクは全盛期なら押し切ることも可能な競馬だったような…。スイープ姐さんはあんなに外回しちゃ勝てるものも勝てないよ、池添君。あと、今回のような前後半のラップが似通った競馬には不向きなのかも。使える脚を溜める暇がないからか。田園は本質的に2000は長いだけに今回のようなペースでは無理。昨年はドスローでしたからな。

 
 インティライミ…哲三は昨年のタップでドスローに落としたことを相当後悔しているらしく、今回は行くことも予想できたがあの乗り方はないでしょうよ。直線も今週の馬場からすれば地雷原とも言える最内を付くとはね…。も~少し考えて乗ってほしかったというのが私の感想。


Shawandaが引退ということで

2006-10-26 23:33:06 | 海外競馬(欧州)

 昨年、アガカーン殿下からゴドルフィンが購入したShawandaが引退だそうな。昨年、ゴドルフィンは例年にも増してトレードを行った気がするが、いったいトレードで獲得した馬はどれくらい走ったのだろうか?と思い著名なところだけ調べてみた。


 Electrocutionist Red RansomElbaaha by Arazi
トレード前の主な戦跡/英インターナショナルS、ミラノ大賞
トレード後の戦跡/4戦2勝 ドバイワールドカップ、マクトゥームチャレンジラウンドⅢ
 
 これは合格でしょうな。ドバイワールドC用に購入してきて見事勝つのだから大したもの。その後もプリンスオブウェールズS、キングジョージで2着など前半期不振に喘いだゴドルフィンにおいて孤軍奮闘した存在。心臓麻痺による死亡がつくづく惜しいですな。

 Shawanda  SinnderShamawna by Darshaan
トレード前の主な勝ち鞍/愛オークス、ヴェルメイユ賞
トレード後の主な戦跡/0戦0勝

 ・・・・1戦も出来ないとは。一時、ロイヤルアスコット開催での復帰が噂されましたがいつの間にかお流れになり、秋の復帰もお流れ。結局、この馬のために7☆で何人が泣いたことやら。完全に権利は移っていたようでダーレースタッドで繁殖なんですな。まあ、繁殖としての価値も含んでのトレードだったのか。

 Valixir Trempolino - Vadlamixa by Linamix
トレード前の主な戦跡/クイーンアンS、イスパーン賞
トレード後の主な戦跡/3戦0勝

 これもまたヒドイ。昨年の後半から続いていた不調を結果的に引きずった形になってしまいましたな。ドバイ~シンガポールとアジアツアーを走るも結果は出ない。精神的なものだとすると復活は厳しかったのでしょうな。お疲れ様でした

 Caradak Desert Style-Caraiyma by Shahrastani
トレード前の主な戦跡/デスモンドS、ミンストレルS
トレード後の主な戦跡/5戦3勝 セレブレーションマイル、フォレ賞

 これは上手くいったケース。トレード前にフォレ賞でCourt Masterpieceの2着に入るなど活躍していたが今年になってさらに上昇。復帰戦を快勝するとセレブレーションマイルでGeorge Washingtonを撃破。勢いに乗って昨年惜敗したフォレ賞でGⅠ初制覇。BCマイル出走のプランもあったようだが回避みたいやね。香港でも使うのかしら?
→10月にイタリアのPremio Vittorio di Capua(GⅠ)を使って3着でしたな。勝ったのはジャックルマロワにも出ていたRamonti。Faceさん、ご指摘ありがとうございました。
 
 Oiseau Rare King's Best-Oiseau De Feu by Nijinsky

トレード前の主な戦跡/ミネルヴ賞、ロワイヤリュー賞
トレード後の主な戦跡/0戦0勝

 Oiseau Rareも今シーズン期待されていたのに結果出せませんでしたな。今どうしているのかな~と思ってゴドルフィンのサイト見てみたら・・・いない!。いつの間にやら引退?していたのねorz

 Palace Episode  Machiavellian - Palace Weekend by Seattle Dancer
トレード前の主な戦跡/レーシングポストトロフィー
トレード後の主な戦跡/1戦0勝

 ダンテSの前に「いくら父がMachiavellianだからって、前走破ったSeptimusとこんな人気面で差が開くかね~。」と語った記憶があるがダントツの最下位・・・でした。それ以来出走無し。ただ、ゴドルフィンのサイトでは名前がまだ見受けられるだけに見捨てられない・・・よな。

 Winged Cupied  In the Wings-Emotion by Bering
トレード前の主な戦跡/レーシングポストトロフィー2着
トレード後の主な戦跡/0戦0勝

 う~ん、この馬も0戦か。今年のゴドルフィンは3歳勢が悲惨さがより目立ったわけだが期待していた馬が出走できなかったことも大きな要因なんでしょうな。

 The Geezer Halling-Polygueza by Be My Guest
トレード前の主な戦跡/セントレジャー2着
トレード後の主な戦跡/1戦0勝

 この馬も5月にGⅡを1回走ったっきり。こんな戦跡の馬ばっかりだとコメントに困るから困る。英セントレジャーで負けたScorpionが先日復帰したのでこの馬もガンガレ!

 Opera Cape Barathea-Optaria by Song
トレード前の主な戦跡/ジャンリュックラガールデール賞2着、デューハーストS2着
トレード後の主な戦跡/1戦0勝

 英2000ギニーで14頭立ての14着。最早何も言うことはありません…。

 他にもStepping UpやらSilcar's Sisterなんかもトレードで入っておりましたな。結果は悲惨ですが…。ざっと眺めて見ると成功と言えるのはElectrocutionistやCaradak位。他は散々たる戦跡だが殿下にとっては痛くも痒くもないんでしょうな(笑)。考えてみると、アメリカで活躍しているDiscreet CatやらHenny  Hughesなんかもトレードで入手しているんだったか。この2頭でお釣りが来る計算・・・。
 今年はど~すんのか。ドバイカーニバルを狙うには猫やらInvasorがいるのでクラシック候補をトレードしていく方針なのであろうか。
 


たまには普通の食材で

2006-10-23 23:44:56 | 中央競馬(回顧)

 わざわざ、京都まで観戦に行ったので簡単に回顧を。

 
 当日の京都は思わず苦笑いしてしまうほどの高速馬場。2Rの2歳未勝利でルミナスハーバーが1:33.8のレコードで勝ったり1400のかえで賞ではカノヤザクラが1:20.7とこれもレコード勝ち。開催3週目とまだ芝の痛みも目立たなく、言うならば軽いスピードがいつも以上に幅を利かせる馬場。

 
 さ~て、皆さんの期待通り?逃げてくださったアドマイヤメインと武豊。武豊の刻んだラップは12.8-11.5-11.1-11.6-11.7-11.7-12.9-12.8-12.9-13.2-13.0-11.9-11.2-12.5-11.9であり、 3000mを3等分すると58.7-63.5-60.5。最初の58.7は豊自身も「早すぎた(笑)」と語ったように早すぎでしょうな。何かと戦前から比較対象にあがることの多かったセイウンスカイの菊花賞のラップが13.3-11.5-11.7-11.7-11.4-12.1-13.1-13.5-12.7-12.9-12.3-11.9-11.6-11.5-12.0で同じように3000mを3等分すると59.6-64.3-59.3となる。個人的に一番の注目点は10-11ハロン目の差ではないかと。アドマイヤメインの13.2-13.0に対しセイウンスカイは12.9-12.3。言うならば、セイウンスカイはアドマイヤメインよりも1ハロン早く後続を突き放し始めたと。これは、典と豊の愛馬のスタミナにおける信頼度を表しているのか、もしくはセイウンスカイの時には内にグリーンベルトが存在したことから簡単には止まらないと考えていたのか。いずれにせよ、どっかでうまく例えているな~とおもわず思ったので引用させていただきますがセイウンスカイが5ハロンの競馬を行ったのに対し、アドマイヤメインは4ハロンの競馬をした印象なんですよ。タラレバは禁物ですが、アドマイヤメインが5ハロン目からスパートしていたらどうなったのか興味津々。粘れたのか、はたまたサムソンにも交わされ5着だったのか。いかんせん、豊に5ハロンの競馬をさせなかった時点で母父へクターの限界とやらが見えていたのかなと。

 
 サムソンは巷で言われているように高速馬場になった時点で雲行きが怪しかった。そして、アドマイヤメインの競馬はメインが一番勝つ可能性がある競馬にして、サムソンが一番嫌がる競馬だった。メインが急-緩-急のペースで行ったのに対しサムソンの位置では前のメインを捉えるにはペースを緩めるわけにもいかず、かといってペースを上げるとドリパスやらシェンクの強襲にあう恐れがあるまさに前門の虎、後門の狼状態。結局、サムソンが勝つには瞬発力<<持久力のレースにしなければならなかったのにわざわざ他人の土俵に上がって勝負に持ち込んだことが敗因であり、石橋にそうさせざるを得ない状況にした豊GJかなと。い~つも言っているが、やっぱり豊にはこういう自分の手腕をフル回転させてやっとこさ勝てるレベルの馬に乗せた方が面白いよ、本当に。天才料理人が最高の食材を使って作る料理も美味しいけれど、毎日食べると飽きるのは当たり前。たまには、天才料理人が平々凡々な食材を使って作る料理も食べたくなるわけよ(アドマイヤメインが平々凡々な食材と言うのはダービー2着馬に対して失礼かもしれませんが)。高級食材で美味しい料理を当たり前のように作るよりも、普通の食材でどうやって高級食材に負けない味を引き出すかのほうが興味津々になるというわけ。


 ソングオブウインドは幸四郎が自分の競馬に徹したことが勝因。ドリパスはサムソンを意識しすぎたことが敗因。幸四郎はよくまあ本番で後方一気させたと思うよ。レース前半からサムソン意識丸出しだったドリパスやらシェンクに比べてまさに自分の世界(笑)。ドリパスは最高にうまく乗ったと思うのだが…。これで負けたとなると結果論からでは上にも述べたように意識しすぎたか。ただ、春先とは違い使える脚が1ハロンではなくなっている様子なのでこれからも確実に飛んでくるでしょうよ(ただ、秋2戦が中京・京都と直線平坦コースなので、やっぱり中山・阪神では要注意か)それにしても、エルコンはラスト世代でクラシックホース出すなんてめっちゃステキやん(AA略)。ソングオブウインドは菊花賞を勝ったことからステイヤー扱いされる恐れもあるが、今回の菊花賞で認定するのは早計というもの。個人的には2200ベストのように思えるから困る。


雑記:
JBBAがロック様買ったのね。2chでは買戻し云々との話なんだけれどどうなんだろ。まあ、いくら期待ほど走っていないからといってクールモア的にはJBBAが出せる値段で売り払うはきゃないので、美味しい特約が付いていると考えるのが妥当なんかな。


いつまでたっても真相が分からんのでは?

2006-10-19 23:48:49 | 競馬雑感
 まあ、降って沸いたように出たディープインパクトの薬物?使用疑惑。須田氏の掲示板ではA、B両抗体ともにアウトらしいので確定なんですかね。。あ~だこうだ言いたいのですが、悲しいかな・・・文型のためにそういった薬に関する知識がゼロに等しいことに加え、使われた薬も「国内で広く流通している」という情報がある一方でJRAによると「日本では動物用のこの薬は流通していない」など錯綜状態。てゆうか、JRAには解明する気があるのかしら?このまま、フランスギャロの判断を受け入れて終わりにするキガス。

 
 一応、陰謀論とかありえない話は置いておいて(勝っていたら否定できないところが怖いですがwww)、今年のドバイワールドCにおいてBrass Hatが失格になった時と同じように体外に排出される予定だったはずの薬物が計算どおりに排出されず、残ってしまったといったところが真相なのかな。環境の変化で新陳代謝も日本と同じようにはいかないだろうし。向こうでは、当たり前ですが日本人獣医師は治療に参加できないので、フランス人獣医師が注射を打ったと思うんだが、その獣医師が自国で禁止されている薬を知らないわけないからな~。通訳がうまくいかずに〝禁止薬物〟であることを陣営に伝えきらなかったという事態も考えうるか。Three ValleysがミドルパークS(たぶん)でやっちゃった時やSarafanが香港でやっちゃった時はどうなんだっけな。後で調べて見るとするか。


 何にせよ、もう発売してしまったサラブレやら校了が終わってしまった優駿からしてみれば、勝利→失格をくらわなくて良かったか。ディープが凱旋門勝利した場合、PRCなどから色々なグッズを販売する予定だったので失格になったら販売するわけにもいかず在庫丸抱え状態も考えられた。負けた時は皮算用が吹っ飛んだが、今にしてみれば「良かった・・・」と思っていることでしょうよ。あと、JRAの理事長さんの関係者に喧嘩売ってんじゃないか?的なコメント。まあ、競馬にキョーミもない人なのだから言えるのでしょう。いい加減、農林水産省から天下り的に人を連れてくるよりも、JRAにいる人材を理事長にしなさいよ。どんなに頑張っても副理事長どまりっていうのも停滞感産み出す一因。

ダラダラと回顧

2006-10-15 22:59:28 | 中央競馬(回顧)

 まあ、ダラダラとレース回顧でも(後出し満載)

 秋華賞はカワカミプリンセス普通に強かったわ。今年の牝馬三冠レースは全部当たらなかったわけだが、その原因を考えてみると、すべてはあの阪神開催に起因すると思われる。むか~し、このブログでも「今年の1回阪神開催が時計掛かり気味」と述べていたが、その傾向は2回阪神まで続いていた。2回阪神開催で行われた桜花賞のタイムがここ2~3年は33秒台だったにも拘らず、34秒6という勝ちタイムになったことも示している。実際、今年の桜花賞はパワー>>スピードを要求され、それを備えているあの前輪駆動的な馬体を持つキストゥへヴンと母父ジェイドのアドマイヤキッスがワンツー。今から考えると、それを今の京都の馬場でそのまま持ち込んだのが馬鹿だったか・・・。

 展開はアサヒライジングが実質先導役を務めるというオークスと似たケース。オークス掲示番組中4頭が掲示板に載ったのはその表れか。オークスが持久力を要求されるレースだっただけに、似たような展開になったらキストゥとキッスは厳しいな。そんな中で、前の展開に流されることなく自分の流れを淡々と刻むことが出来るヨシトミは流石なんだが、どうしてもGⅠでは一味足りない。GⅠ制覇に必要なワンスパイスは・・・。


 ついでに、2~3個海外レースも

 英チャンピオンSはPrideタンが楽勝。Hurricane RunはRob Royにも先着されて3着と父親の影がチラリ。この後、BCに行ったらそれこそ父親の二の舞になりそうなだけに、どうにかしてJC来ないかしら。てゆうか、今年でHurricane Run引退して需要ってあるのかね?サドラー系は結構飽和状態になってきている感あり。Prideは調教師が香港行きを望んでいるらしいのでJCは無理かな。

 デューハーストSはTeofiloが力を見せたか。Holy Romanは愛ナショナルS時よりも着差は縮めているだけに来春に向けて希望は残した。しかし、Galileoがこの時期からこれだけ動ける産駒を出してくるとはね。これもまた、サドラー系。

 個人的に結構注目していたシャティントロフィーなんだが、あれブリッシュラック最下位??一瞬、目を疑ったが映像を見ても最下位。映像見ても終始最後方を走るだけとレースに参加していない。主戦のプレブルが騎乗停止のために見習いが乗ったり、重いハンデだったり馬体重など要因はいろいろあるんだが・・・。安田3着のJoyful Winnerは9着。香港ダービー馬のViva Patacaは5着。昨年の香港マイル2着のThe Jukeが2着か。勝ったGreen Treasureは・・・分からん。まあ、ここで負けた馬たちも叩いて良くなるでしょう。


「買えなかった」ではなく「買わなかった」か

2006-10-12 23:10:45 | 競馬雑感

 昨日の昼過ぎにディープ引退のニュース。バイト中でしたが、まあ色々大変みたいでしたね。個人的に、金子オーナーがとった行動というのは三冠路線→有馬→天皇賞→凱旋門賞と続いたディープインパクトの旅程の中で始めて敷かれていたレールを外れた行動だったのかなと。スポニチの記事によると、〝調教後、オーナー(金子真人氏)に“元気も良く、無事に調教が終わりました”と(携帯)電話で連絡をした際、突然引退の話が出て…。〟とのことなので完全に池江調教師の頭越しに計画が進められていたと言うことなのね。まさか、前日に放送されていたガイアの夜明けに触発されたわけではない・・・よな。51億円と言うのはまあ、妥当な値段ですかね。地面からお金が湧き出てくる方々が狙っていたと言う話もチラホラありましたが、ガイアの夜明けをみた感じではその話は凱旋門賞に負けた時点で無くなった感じが。いや、無くなったというよりは100億だとか何とかの世界屈指の名馬の値段(歴代最高か)ではなく、20億~30億あたりの日本の名馬的な値段と考えたんでしょう。まあ、欲しかったら金に糸目を付けない彼らがその値段で買えると思っていたわけはないので、「買えなかった」というよりは「買わなかった」が正解か。殿下にはハーツクライなんかディープと比べても格安で買えそうだからお勧めしたいんだが、悲しいかな・・・クラブ馬なんだよな~。

 そういえば、池江先生と金子オーナーは引退の件でも行き違いがあったと思ったら次走の予定でも行き違いしていますな。池江先生は天皇賞参戦に前向きだし、金子オーナーはどうやらJC直行にしたい模様。シンジケートが組まれてしまった?今となっては金子オーナーの馬であって金子オーナーの馬ではないみたいな状況なので、負けたら即引退の危険性もあるデスマッチ状態。なら、なるたけ万全の状態で出したいということなのかね。個人的にはドバイまで走ってほしいが、その案を実行すると2~3月に種付けが集中する社台グループが種付けできないから却下されたのだろうな。


 ついでに、JCなどの国際競争の登録馬が発表されますた。
JC登録馬
JCD登録馬

マイルチャンピオンS登録馬
エリザベス女王杯登録馬


 JCでの注目馬はやっぱりHurricane Runか。ゴーダ氏の話では来るかもしれないとのことだが、期待せずに待っていよう。Shiroccoはまず無い。PrideはチャンピオンS次第だと思うが、凱旋門賞で堅い馬場を克服したので来る可能性あり。Ouija BoardはチャンピオンS回避でBC直行。BCも馬場次第ではスクラッチするとのこと。引退レース?が香港とのことなので来るかも試練ね。ただ、BCに出走されると昨年よりBC→JC間の間隔が1週狭いので来ないか。芝様のHPを見たところバーデン大賞を勝ったPrince Floriは来るとのこと。Scoripionは一年ぶりの復帰戦を2着に敗れたわけだが、ロンシャンの2400レコードを保持しているよう(疑惑のレコードなわけだが)に堅い馬場歓迎。香港に矛先が向いていそうだが来てくれないかな~。

 JCDは来る馬いるのかね?毎年そう思ってしまう。ベルモントSを勝ったJazilが調整遅れからBCに間に合わないからここ使うかも・・・という話があったような。ユートピアの復帰戦がここになって、そのまま滞在して阪神C出走→ダーレージャパンで種牡馬入りとかしたら・・・笑えないよな。

 マイルチャンピオンSはCourt Masterpieceは確定。BCマイルはAussie Rulesに任せてAd Varelomあたりがフラっと香港マイルの足慣らしに出走しないかしら。

 エリザベス女王杯の注目はRising Crossか。理由はカッコいry


毎日王冠&京都大賞典など

2006-10-08 23:31:46 | 中央競馬(回顧)

 東京競馬場に2日連続で行ったわけだが人多し。天気が良いせいなのかターフビジョンのせいなのか、はたまたディープが潜在的な競馬人口を増やしたのか。新しいターフビジョンはもう少しカメラワークを上手くしないと宝の持ち腐れになりそう。昨日なんかは馬群の全体図を把握しやすく非常に好印象だったわけだが、今日はカメラマンが代わった?のかもう少し引いた映像が欲しかった。ゴール前なども少し斜めっていて着順が判別しにくい。改善の余地まだまだあり。

 
 毎日王冠のダイワメジャーは左回り不安と言おうか、この馬は直線の長いコースだと瞬発力比べで分が悪いために最後瞬発力に秀でた馬に差されるという競馬を繰り返してきた印象。そのため、アンカツはダンスが来るまで仕掛けを待つという好騎乗。まあ、一度差されたのをもう一度差し返せたのは、ダンスのピザ化もあるけれどwww。ダンスはアメリカから帰国して7月末から既に乗り込みを始めたと言う話だったけれど、安田記念と比べて+22というのは正直苦笑。パドックで見た印象もまだ腹袋2枚分くらいの余裕があったわ。でも、繊細な牝馬の場合は細いよりは太いくらいの方が走るし、疲労感も少ない。目標は次ということを考慮すると、前途は明るいかも。
 3着以下は0.3の間に10頭がはいる大混戦。正直、50歩100歩の印象だが、しいて挙げるなら4着のマルカシェンクなんかは反動が出なければ天皇賞でも。ただ、賞金足りんのかね?そういえば、東京競馬場の馬場が開幕週から外伸びになっとる。造園課に抗議のメールでも殺到した効果かしら。


 京都大賞典はスイープ姐さんの強さとタテヤマの三平方の定理を無視したかのような上がりだけが見どころ。わざわざ小牧がローゼンクロイツで逃げたわけだが、2年前にダイタクバートラムでも同じことやって失敗しているんだよね。道中に14秒を入れるなど工夫の後が見られるわけだが今回もダメポ・・・。32秒台の脚を使うスイープ姐さんがいるわけだから、どう頑張っても33秒台どまりのローゼンはもう少し強気に動いても良かったと思う。
 スイープ姐さんは実質3ハロンの競馬を要求される理想的な競馬。一般的に牝馬が10ハロンを超える競馬で好走するにはスローの切れ味勝負と言われているが、スイープ姐さんはハイの宝塚記念でハーツを撃破しているんだから手の付けようがない。けれども、骨折明けに距離不安とマイナス因子多いんだからわざわざ相手の得意なフィールドに持ち込むよりはインティライミやアイポッパーは自分から行くべきでしょう。少なくとも、この先のGⅠシリーズで勝ち負けを期待するのであれば、自分から動いて勝ち負けではないと厳しいでしょうし。鞍上が幸に和田と本来の鞍上でなかった分だとしても不満。。インティなんて瞬発力勝負では厳しいと思わないのかと小一時間問い詰めたい・・・。
 


孤独な競馬のツケ

2006-10-02 23:44:38 | 海外競馬(欧州)

 レースを見た単純な感想としては、「辛い競馬をしてしまったな」というもの。ディープの好スタートが強調されている感があるが、スタートだけならHurricane Runの方が良かったし、それなのにディープインパクトの方が道中前目に構えたということは武豊TV!で武豊自身が言及していたように、ある程度の位置で競馬をすることを考えていたのであろう。それ自体は凱旋門賞を勝つという意思の現れであると思うし、勝つためには正攻法の策とも言える。ただ、それがディープインパクト本来の走りだったのかな~と。前回述べたように、ディープという馬は国内では〝道中は後方待機で3~4角で一気にマクって直線は独走〟という他馬を気にしない唯我独尊、自分でペースを自在に作る競馬を行ってきた。それが、デビューして初めて?他馬を意識する競馬をせざるを得なくなった時点で脆さがでたか。つまり、今までは他馬との実力差が圧倒的だったため(考えてみるとこれも情けない話だが)、ディープは他馬を気にすることなく自分の競馬をすれば勝てていたのであり、その弊害が出たのが昨年の有馬記念だと考えている(もちろん、体調も絶好調ではなかったのかも試練が)。さて、それで今回の凱旋門賞である。前半の位置取りもそうだが、前に位置したShirocco、隣に並んだHurricane Runを正直意識した騎乗だったと思う。ディープインパクトにとっては初めて他馬を意識せざるを得ない競馬(まあ、それが本当の意味での競馬なわけだが)、そして慣れない異国の芝。そんな状態でいつものように飛べるわけないでしょうが。いつもよりも前につけた時点で、いつものように伸びると期待するのもアレですが。


 結局は今の日本競馬においてディープインパクトとちゃんとした〝競馬〟が出来るレベルの馬がいなかったことが痛恨だったか。惜しむべくはハーツクライが国内に留まって天皇賞→宝塚記念とディープとともに走りレースの駆け引きを覚えさせる機会があれば、少しはディープも走りやすかったのかなと。自分の意見としては武には凱旋門賞の舞台であっても〝ディープインパクトの競馬〟をしてほしかった。目標のレースでそれをしないのは今まで築いてきた走りはなんだったのかと疑問だし、先行策も考えていたなら宝塚記念で試してみるべきであったと思う。まあ、武豊批判をすると止まらなくなるタイプなのでこの辺で終わり。

 
 勝ったRail Link(レイルリアルって何だ?修造よ)は正直ないと思っていたいた。勝ちタイムがハッキリしない(ギャロ発表であっているのか、2:26秒台なのか)ために判断しにくいが、まあBago化は勘弁。Prideタンは道中、「それ、なんて横山典?」と言いたくいなるような競馬をルメールがしていたわけだが結果も、「それ、なn・・・?」。結果論になるがRail LinkとSixties Iconの外に始めから出せていれば勝てたような・・・。

 Hurricane Runは直線で前にIrish Wells、Shirocco、ディープ。横にPride、Rail Linkと考えられる上で最悪かもしれないような騎乗。エンジンの点火が若干鈍いだけに致命的。それでも4着に来るんだからたいしたものか。分からないのはShirocco。スミヨン自身も「分からない」と言っているが、勝ちタイムが公式発表のタイムではなく、2:26秒台なら仕方ないんだよな~。それに堅い馬場も克服したという報道もあったが、やっぱり苦手か。

 
 てゆうか、本当に2:26秒台ならディープの競馬をしていれば勝てたと思ってしまう。橋口調教師は、日刊スポーツ上で「ディープで勝てなければ日本馬は何十年も勝てない」と言っているが、日本馬にも勝つ力はあると思うのよ。あとは、その馬の馬場適正であったり、欧州3歳馬のレベル次第。〝菊を捨ててロンシャンへ〟なんて時代がやってくるとは到底思えないので、欧州3歳馬と能力面で比較しなければならないのが悔しいところだが、他馬がいるのが本来の競馬。ディープを応援するのも結構だが、ディープが〝競馬〟をできるくらい強い馬を作る下地をJRAには作ることを期待したい。とりあえず、サムソンガンガレ


すべては凱旋門賞を勝つために

2006-10-01 00:30:30 | 海外競馬(欧州)
1 2 ディープインパクト サンデーサイレンス ウインドインハーヘア 武 豊

池江泰郎

2 1 Hurricane Run Montjeu Hold On K.Fallon A.Fabre
3 6 Shirocco Monsun So Sedulous C.Soumillon A.Fabre
4 5 Pride Peintre Celebre Specificity C.Lemaire A.de Royar-Dupre
5 4 Rail Link Dansili Docklands S.Pasquier A.Fabre
6 8 Sixties Icon Galileo Love Divine L.Dettori J.Noseda
7 7 Irish Wells Poliglote Sign of the Vine D.Boeuf F.Rohaut
8 3 Best Name King's Best Flawly O.Peslier R.Collet

 まあ、Fabre勢vsディープインパクトという構図でいいんジャマイカ?

 前回書いたように、ディープインパクトにとっては三冠は最早通過点と認識され、某世界の合田などは優駿において三冠よりもBCターフに挑戦するべきと言い出す始末だった。それから早一年。ほぼ、今夏~秋にかけての欧州遠征が決まっていたのだから武は馬群を破ってくる騎乗をしてみたり、先行策を試してみるというオプション的な戦法を身につけるレースが何回かあった。にもかかわらず、武は新馬戦から続けてきた〝道中は後方待機で3~4角で一気にマクって直線は独走〟という〝ディープの競馬〟を一貫して続けてきた。これは、武が「凱旋門賞の舞台でもこの競馬を行う」という決意表明であると思うし、であるなら凱旋門賞の舞台でも演じなければならない。それが凱旋門賞という特別な舞台であってもディープインパクトにとって朝飯前の芸当なのか、それともHurricane RunやShiroccoの前では厳しいのかは分からない。ただ、4角でいつものような競馬が出来ていれば間違いなく勝てるであろうし、Shiroccoを射程圏に捉えきれなければ敗退の可能性は十分考えられる。ディープインパクトの凱旋門賞における着順は直線を待たずに決まる。ディープが先頭に立ったらハーツクライのように差し返されることは考えにくい。ただ、「マクりきれるか」、それだけのように感じる。

 
 ペースメーカーが出ないことはあまり気にならないか(Irish Wellsがペースメーカーの役割を果たすのかな)。直線でよーいドンの競馬になった場合でもHurricane Run、Shiroccoとは瞬発力の点で分があると思っているだけに何とかなる・・・か。怖いのはむしろ後ろから来るPride。騎手はこのメンバーの中ではディープの怖さをペリエと並んで体感しているはずのルメール。ディープより後ろの競馬では差すことが厳しいことは承知しているだけに最低でもディープと並んで競馬をし、ディープが外に行った瞬間に上手く内を突ければ見せ場以上のものがあるか。前回も述べたように、今年のサンクルー後のローテはこのレースに対する意気込みを感じるには十分すぎるものがある。それは、Shirocco、Rail Linkにも同じことが言えるか。Hurricane Runはキングジョージ後にどこまで疲労を回復できたかが鍵。前走、良かったといっても使った途端にガタッとくる馬を何度も見てきた。

 
 〝すべては凱旋門賞を勝つために〟、今年はそれだけを考えてローテを選択してきた馬による少数精鋭のレース。99年エルコンドルパサーの2着敗退以後、日本競馬関係者にとって凱旋門賞は畏敬の対象だけではなく、実際手の届くところまできたと思う。あれから7年。そろそろ、勝っておくのも悪くはないのではないか。それによって、夢の世界のレースから現実狙うべきレース認識させてくれたエルコンの遠征の意味が再評価されるのだから。24時間後、日本競馬において新たな時代が始まることを祈る。