Horse Racing Cafe

不定期更新万歳ヽ(´ー`)ノ

簡単に回顧

2007-02-18 23:52:11 | 中央競馬(回顧)
 昨日・今日あった気になるレースの簡単な回顧

 オーストラリアS

 
グローバル・スプリント・チャレンジ第2戦のオーストラリアSは同シリーズ初戦のライトニングSを制したMiss Andrettiがシリーズ2連勝。Virage De FortuneやRewaayaの巻き返しにも期待していたけれどちょっとMiss Andrettiには現時点の調子の差で適いそうにないな。Miss Andrettiは英国遠征の前にゴールデンシャヒーン出走も匂わせていたけれど、レース後にフリードマン調教師はとりあえず休養に入れてキングズスタンドSまでレースに使いたくないようなニュアンスのコメントをしているから回避かな。

 京都記念

 
とてもやや重には思えないようなコンディションで行われた記念すべき第百回京都記念。メンバー的に注目だったのはドバイ遠征を控えている二頭だったが、逆に言えば目標を先に据えているだけに余裕残しとも言えただけに伏兵のつけこむ隙もあったと思ったんだがね…。
 ペースは馬場状態もあってかあまり上がらずスローで、ラスト4ハロンの切れ味勝負。切れ味勝負になるとSwainやティンバーカントリー、タマモクロスでは苦しい罠。そうなると、厳しい流れになると苦しいと思われたアドマイヤムーンとエリシオ産駒なのに切れ味勝負にも対応できるポップロックがワン・ツー。アドマイヤムーンは武が上手くエスコートし、直線でも手綱を抑える余裕があったほど楽だったが、本質的に2000mまでの印象。2200mをこなしたと言ってもこのペースだし、もっとペースが上がる宝塚記念では苦しいようにも思える。ただ、59㌔でポップロックを封じたのだから胸張ってドバイへ行けるかと。
 ポップロックはスタート直後に岩田のトウカイトリックに前をカットされ、道中は外のローゼンクロイツに蓋をされ続ける苦しい展開ながら最後大きいストライドで伸びてきた。典型的なエリシオ産駒にありがちなややズブイタイプなのだが、大半のエリシオ産駒がエンジンが点火してもダラダラ伸びて4~5着入線で終わるのに対して、ポップロックは火薬の量が違うのかグイッと伸びるな。これが、大半が失敗に終わったが、エリシオ×母父サンデーの目指していたものなのか(笑)こちらも、豪華メンバーが揃った(タイトルだけは)シーマクラシックに期待が持てる内容。
 しかし、香港C2着馬とメルボルンC2着馬で決まるんだから海外にいる競馬オタなんかは結構注目していたんじゃねえかぁと思ったりする。

マスオさんみたいな種牡馬ですこと

2007-02-11 23:16:04 | 中央競馬(回顧)

 海外競馬の回顧は明日に回して今日はオーシャンエイプス祭りに沸いたきさらぎ賞回顧でも。。

 
 オーシャンエイプス自体は時計的にも新馬戦時とほぼ同タイム、同上がりを記録しているが道中のペース自体が違うために比較しても仕方ない。ペースを握ったのはレース前から行くというニュアンスを含ませていたアサクサキングスであり、それは四位→幸四郎に乗り変わっても変わらなかった。幸四郎の刻んだペースは12.8 - 11.3 - 12.3 - 12.9 - 12.4 - 12.1 - 11.3 - 11.4 - 12.3で、1000m通過が1:01.7。いや、もうこれは幸四郎GJでしょう。ある程度の実力馬がこのペースで楽に行かせてもらって、上がり3ハロン35.0でまとめられたらそれこそ〝飛ぶ〟しかないわけだがエイプスは新馬戦とほぼ同じ位置から追われても伸びきれず外から来たナムラマース、内からのサムライタイガースに先着を許しての4着。1.3倍という基地外じみた人気には答えられなかったわけだが、そもそもキャリア1戦の馬が3歳混合重賞挑戦という条件自体がかなり厳しいもの。たぶん、ここ数年でもビッグプラネットくらいしか勝ち馬はいなかったと思う。これを加味すればオーシャンエイプスという馬自体の持つ器自体はそれなりのものがあると思うし、それがなければ坂路で終い1ハロン12.0で上がるなんていうことはなしえないだろう。少なくとも無事ならばOPクラスまでは上がっていけると思う馬だが、ここで気をつけなければならないのはこの馬の適正ではないかと思う。父がマヤノトップガンであることから皐月賞どころか三冠云々とまで吼える輩(海猿基地)がいたが(一応過去形)、このマヤノトップガンという種牡馬がまた曲者なのである。


 マヤノトップガン自体は現役時代は菊花賞・有馬記念・天皇賞(春)を制するなど成績はステイヤーのものだが、天皇賞(秋)での2着や天皇賞(春)でのあの末脚に示されるとおり母父Blushing Groom譲りのスピード・瞬発力も兼ね備えた近代スピード競馬の範疇におけるステイヤーとも言え、一昔前の典型的ステイヤーと一括りにすることは間違い。ステイヤーの子供はステイヤーを輩出するのはそれまた一昔前の時代であり、近年のステイヤーはそこもまた違う。マヤノトップガン産駒で中央競馬の重賞を制したのは5頭。その中で、父親に似て2400m以上のステイヤーカテゴリーに分類される重賞を制したのは2頭。その2頭はバンブーユベントスとチャクラであり、バンブーユベントスの母父はワッスルタッチであり、チャクラの母父はCaerleonとスタミナ偏重型。他の3頭にしても先日の平安Sを制したメイショウトウコンの母父はダート得意のジェイドロバリー、エプソムC・新潟記念を制したトップガンジョーは9ハロン~12ハロン得意のゴールデンフェザント、1400~1800で重賞3勝のプリサイスマシーンはサンデーサイレンスとトップガン自体は自身のスタミナを伝えるというよりも母方の特徴を引き伸ばす特徴が見られるかと。


 同じように母父を伸ばすのが今日勝ったアサクサキングスの父でもあるホワイトマズル。リアルシャダイ牝馬に付ければイングランディーレ、Mill Reefを父に持つサウスアトランティック牝馬に付ければスマイルトゥモロー、ミスプロ牝馬に付ければビハインドザマスク。これほど母系によって産駒の性質が分かりやすい種牡馬もまた珍しい罠。フレンチデピュティやアサティスのように父親が我を強く出す種牡馬もある意味産駒の性質を把握しやすいが、ホワイトマズルやらマヤノトップガンのように母系を尊重するフェミニスト系の種牡馬も把握しやすい。思い出してみれば、サンデーサイレンスは毛色&馬体は強く主張したが、産駒の距離適正は母親に依存する傾向が強かった。それに比べると息子であるアグネスタキオンは、栗毛の両親からは栗毛の仔しか生まれないという遺伝法則はあるが毛色といい適正といい父親が強く主張しているようにも感じるのだがね(あくまでも主観ですが)。


 で、話が大幅に逸れてしもうたが結局はオーシャンエイプス自体は母系をよく活かすマヤノトップガンということを考えると母系の近親はゴールデンキャストを始めとする短距離系。それを踏まえると、マヤノトップガンが父親ということでスタミナ補強が多少行われるとしても1600~2000がベストの馬になると思うのだがどうなのであろうかね。。


エリザベス女王杯回顧らしきもの

2006-11-13 00:06:42 | 中央競馬(回顧)
 う~ん、カワカミプリンセス降着ですか。個人的にはドーベルの勝った98年のエリザベス女王杯、テレグノシスの勝ったNHKマイルカップの方や最近ではメイショウサムソン@神戸新聞杯の方が降着になってもおかしくはないと思っているんですよ。JRAのサイトでパトロールビデオを見せられても、既に降着になったという結果が分かっているだけに「あれは降着に決まっているだろ」とか言えるんじゃないかと。私自身としては、「何であれで降着にするかね?」といった感じである。もし、あれがJCでディープの騎乗を控えている武豊だったらJRAは降着にしたであろうか?「あれは降着に決まっているだろ」という人がいるならば、なら「何故に上に例としてあげたレースでは降着が無かったのか?、今回のレースの斜行とは何処が違うのか?」とこういったことに疎い私に教えていただきたい気分である。如何せん、本田さんが不運だったのはカワカミプリンセスが社台関係馬でなかったことであったり、直線でヨシトミ先生が少し進路を塞ごうとしてきたり、被害馬が故障?したことだったり、被害馬に乗っていたのが四位だったことなのかなと。こういうあらぬ要因を降着になるたびに毎回探索させてしまうJRAはきちっとしたガイドラインみたいなものをやるべきだと思うんだけれどな~。まあ、藤田が頑張っていつの日か採決委員になるのを期待してみよう。


以下、私的馬券メモ 
 
 馬券的にはディアデラノビアの単勝しか持っていなかった時点で降着になろうが関係ないのであるが、カワカミプリンセスが一位入線したということで進めていくと、正直あの馬の強さは想定外。毎度の事ながら、この馬が出ると大逃げする馬が出て川上にちょうどいいペースになってしまうのはどうなんだろう。京都の外回りということでスローになりやすく上がり勝負だと見込んでディアデラノビアを買ったのだが完全にお門違いでしたな。速い上がりに対応できることも完全に想定外。ただ、たぶん私がカワカミを買うことは一生無いでしょう。この定めはスイートピーS→オークスの連勝を決めた時点で決まっていたのだよ・・・。
 フサイチパンドラはいつものようにただ自分のペースで雪崩れ込んだだけなのに結果的に勝ってしまったという感じ。祐一の言うように2着に入ったことが最大の勝因なのだが、自分でレースを作りに逝くと末が甘くなってしまうのが最大の欠点。今日みたいに誰かのペースに相乗りするとその最適ペースの馬に負けてしまう。これで覚醒するようなことが無いとは言えないが今後牝馬同士のレースであっても買いにくいタイプ。
 スイープトウショウは天皇賞からの中1週を嫌って無印。一昨年、去年と同じローテで勝ち馬出ているだろという方がいるかもしれないが過去2年の天皇賞はあまりの糞ペースで天皇賞であって天皇賞じゃない(笑)今年はインティライミ→大和が作り出したよどみの無いペースのために過去2年とは比べものにならないほど厳しかったとも言えた。疲労も完全には抜け切らないと思っていたが伸びてきましたなorz。こっちも想像以上に強かった。池添は去年より云々言っているが力の衰えは無いと思う。
 朝日はあの馬にヨシトミは合わないと改めて認識。アネモネSのような弱メン相手だと強気にいけるのにGⅠになると縮こまる。34秒台で上がることは厳しいんだからもーすこし考えなさいよ。
 キッスはマイラー&トライアルホース。来年のヴィクトリアマイルあたりでこっそり3着になりそうな馬。

 ※東京は内がだいぶ荒れてきて外差し天国。ただ、おそらく今週中にローラーをかけて内を固めるので来週は内を回った先行馬天国でしょう。お金欲しければ先行馬を買おう。

 JC&JCDについては7月くらいから予想されたことでありとりたてて驚かない。時期を変えろとの意見もあるが今より悲惨になるだろうから今のままで十分。考えなきゃならんのは時期よりも受け入れ態勢でしょうよ。といっても、改善は当分無いと思うのでいっそのこと競馬をやっているすべての国の最強馬に声をかけてJRAの大好きなワールドカップでも開催したらどうかね(笑)JCの日の準メインとして賞金1億でも出せば結構集まると思う。

天皇賞でも回顧

2006-10-30 00:01:27 | 中央競馬(回顧)

 とりあえず、ネタだらけの天皇賞だった(笑)。まあ、逃げたのは予想通りのインティライミ。ペースは12.8-11.3-11.3-11.4-12.0-12.1-12.3-11.9-11.2-12.5で1000m通過が58.8とここ2年の1000m通過がそれぞれ60秒台だったことに比べるとやや早め。ただ、それは逃げたインティのみに当てはまるものであり、2番手のダイワメジャーの通過はおそらく59.5くらい。となると、ダイワメジャーは59.5-59.3とほぼ前後半を同じラップで駆け抜けたことになる(う~ん、柏木が喜びそうなラップだ)。ダイワメジャーは毎日王冠でも46.8-12.1-46.7とほぼ前後半のラップが同じようになるように走っている(ちなみに、ラスト2~3ハロンが早くなり、ラスト1ハロンが我慢比べ状態となるのも一緒)。これを見る限り、ダイワメジャーが勝つにはご存知の通りスローの切れ味勝負ではいけないわけで、行く馬がいなければ自分で行く状態だったのをインティライミがうま~く先導を務めてしまったと。

 
 それなら、何故に毎日王冠で接戦したダンスインザムードが沈没するのかと言う話になるわけだが個人的にダンスは今回苦しいと思っていた。その根拠としては、①過去にあったようなインコースのグリーンベルトが今年はないこと、②ダンスのような王道の競馬をして2000m以上の混合GⅠに勝った牝馬が近年いないことである。グリーンベルトについては、過去の天皇賞で一番その恩恵を受けていたのが言うまでもなくダンスでしょう。②については近年、2000m以上の混合GⅠで勝利を挙げた牝馬は3頭(エアグルーヴ、スイープ、ヘヴンリー)。そのどれも、差し追い込みタイプでダンスのように先行抜け出しで勝ちきった牝馬はいない。つまり、牝馬特有の切れ味で勝負を決めれる上記の3頭に対して、ダンスの戦法は競馬の王道、先行抜け出し。この競馬で牡馬相手に勝ちきれるほど底力に優れてはいないだろうし、そこまでの牝馬だったら最高の条件に恵まれた去年勝っている。パドックでの印象は抜けてよかっただけに条件次第では牡馬相手にもやれるんだがね。

 
 2着に入ったスウィフトカレントはもう知らん(笑)。典は人間国宝級の腕前だわ。。あの中で冷静に馬場の良いところギリギリを突けるんだからスゴイよ。それにしても、あれほど上手く乗って2着なんだからどうしようもない。森先生はJC→ドバイシーマを予定しているようだが、個人的にミニハーツクライ的な印象を持つだけにモノホンハーツクライには適わんだろう。ついでに、どっかの掲示板に載せた奴ですが、以前やった典2着分析に基づいたスウィフトカレントの天皇賞分析おいておきますか

典2着分析@06天皇賞秋

①コース&距離
先週の菊花賞2着で3位タイから4位に落ちたものの悪くはない ○

②戦法
おそらく差しなので ◎

③人気
たぶん5番人気以内に入らないだろうから ×

④馬番&枠
馬番が9番以下であると2着は34回中26回と圧倒的なのに対し今回は10番・・・
まあ、可もなく不可もなくか。先週は13だったし △

⑤前走の騎手&着差
引き続き典 ◎
前走前走0.1~0.2差の負け ◎


 3着のアドマイヤムーンは力は出していると思う。将来的に2000は長いかもしれないが今ならこなせるのか。4着のコスモバルクは全盛期なら押し切ることも可能な競馬だったような…。スイープ姐さんはあんなに外回しちゃ勝てるものも勝てないよ、池添君。あと、今回のような前後半のラップが似通った競馬には不向きなのかも。使える脚を溜める暇がないからか。田園は本質的に2000は長いだけに今回のようなペースでは無理。昨年はドスローでしたからな。

 
 インティライミ…哲三は昨年のタップでドスローに落としたことを相当後悔しているらしく、今回は行くことも予想できたがあの乗り方はないでしょうよ。直線も今週の馬場からすれば地雷原とも言える最内を付くとはね…。も~少し考えて乗ってほしかったというのが私の感想。


たまには普通の食材で

2006-10-23 23:44:56 | 中央競馬(回顧)

 わざわざ、京都まで観戦に行ったので簡単に回顧を。

 
 当日の京都は思わず苦笑いしてしまうほどの高速馬場。2Rの2歳未勝利でルミナスハーバーが1:33.8のレコードで勝ったり1400のかえで賞ではカノヤザクラが1:20.7とこれもレコード勝ち。開催3週目とまだ芝の痛みも目立たなく、言うならば軽いスピードがいつも以上に幅を利かせる馬場。

 
 さ~て、皆さんの期待通り?逃げてくださったアドマイヤメインと武豊。武豊の刻んだラップは12.8-11.5-11.1-11.6-11.7-11.7-12.9-12.8-12.9-13.2-13.0-11.9-11.2-12.5-11.9であり、 3000mを3等分すると58.7-63.5-60.5。最初の58.7は豊自身も「早すぎた(笑)」と語ったように早すぎでしょうな。何かと戦前から比較対象にあがることの多かったセイウンスカイの菊花賞のラップが13.3-11.5-11.7-11.7-11.4-12.1-13.1-13.5-12.7-12.9-12.3-11.9-11.6-11.5-12.0で同じように3000mを3等分すると59.6-64.3-59.3となる。個人的に一番の注目点は10-11ハロン目の差ではないかと。アドマイヤメインの13.2-13.0に対しセイウンスカイは12.9-12.3。言うならば、セイウンスカイはアドマイヤメインよりも1ハロン早く後続を突き放し始めたと。これは、典と豊の愛馬のスタミナにおける信頼度を表しているのか、もしくはセイウンスカイの時には内にグリーンベルトが存在したことから簡単には止まらないと考えていたのか。いずれにせよ、どっかでうまく例えているな~とおもわず思ったので引用させていただきますがセイウンスカイが5ハロンの競馬を行ったのに対し、アドマイヤメインは4ハロンの競馬をした印象なんですよ。タラレバは禁物ですが、アドマイヤメインが5ハロン目からスパートしていたらどうなったのか興味津々。粘れたのか、はたまたサムソンにも交わされ5着だったのか。いかんせん、豊に5ハロンの競馬をさせなかった時点で母父へクターの限界とやらが見えていたのかなと。

 
 サムソンは巷で言われているように高速馬場になった時点で雲行きが怪しかった。そして、アドマイヤメインの競馬はメインが一番勝つ可能性がある競馬にして、サムソンが一番嫌がる競馬だった。メインが急-緩-急のペースで行ったのに対しサムソンの位置では前のメインを捉えるにはペースを緩めるわけにもいかず、かといってペースを上げるとドリパスやらシェンクの強襲にあう恐れがあるまさに前門の虎、後門の狼状態。結局、サムソンが勝つには瞬発力<<持久力のレースにしなければならなかったのにわざわざ他人の土俵に上がって勝負に持ち込んだことが敗因であり、石橋にそうさせざるを得ない状況にした豊GJかなと。い~つも言っているが、やっぱり豊にはこういう自分の手腕をフル回転させてやっとこさ勝てるレベルの馬に乗せた方が面白いよ、本当に。天才料理人が最高の食材を使って作る料理も美味しいけれど、毎日食べると飽きるのは当たり前。たまには、天才料理人が平々凡々な食材を使って作る料理も食べたくなるわけよ(アドマイヤメインが平々凡々な食材と言うのはダービー2着馬に対して失礼かもしれませんが)。高級食材で美味しい料理を当たり前のように作るよりも、普通の食材でどうやって高級食材に負けない味を引き出すかのほうが興味津々になるというわけ。


 ソングオブウインドは幸四郎が自分の競馬に徹したことが勝因。ドリパスはサムソンを意識しすぎたことが敗因。幸四郎はよくまあ本番で後方一気させたと思うよ。レース前半からサムソン意識丸出しだったドリパスやらシェンクに比べてまさに自分の世界(笑)。ドリパスは最高にうまく乗ったと思うのだが…。これで負けたとなると結果論からでは上にも述べたように意識しすぎたか。ただ、春先とは違い使える脚が1ハロンではなくなっている様子なのでこれからも確実に飛んでくるでしょうよ(ただ、秋2戦が中京・京都と直線平坦コースなので、やっぱり中山・阪神では要注意か)それにしても、エルコンはラスト世代でクラシックホース出すなんてめっちゃステキやん(AA略)。ソングオブウインドは菊花賞を勝ったことからステイヤー扱いされる恐れもあるが、今回の菊花賞で認定するのは早計というもの。個人的には2200ベストのように思えるから困る。


雑記:
JBBAがロック様買ったのね。2chでは買戻し云々との話なんだけれどどうなんだろ。まあ、いくら期待ほど走っていないからといってクールモア的にはJBBAが出せる値段で売り払うはきゃないので、美味しい特約が付いていると考えるのが妥当なんかな。


ダラダラと回顧

2006-10-15 22:59:28 | 中央競馬(回顧)

 まあ、ダラダラとレース回顧でも(後出し満載)

 秋華賞はカワカミプリンセス普通に強かったわ。今年の牝馬三冠レースは全部当たらなかったわけだが、その原因を考えてみると、すべてはあの阪神開催に起因すると思われる。むか~し、このブログでも「今年の1回阪神開催が時計掛かり気味」と述べていたが、その傾向は2回阪神まで続いていた。2回阪神開催で行われた桜花賞のタイムがここ2~3年は33秒台だったにも拘らず、34秒6という勝ちタイムになったことも示している。実際、今年の桜花賞はパワー>>スピードを要求され、それを備えているあの前輪駆動的な馬体を持つキストゥへヴンと母父ジェイドのアドマイヤキッスがワンツー。今から考えると、それを今の京都の馬場でそのまま持ち込んだのが馬鹿だったか・・・。

 展開はアサヒライジングが実質先導役を務めるというオークスと似たケース。オークス掲示番組中4頭が掲示板に載ったのはその表れか。オークスが持久力を要求されるレースだっただけに、似たような展開になったらキストゥとキッスは厳しいな。そんな中で、前の展開に流されることなく自分の流れを淡々と刻むことが出来るヨシトミは流石なんだが、どうしてもGⅠでは一味足りない。GⅠ制覇に必要なワンスパイスは・・・。


 ついでに、2~3個海外レースも

 英チャンピオンSはPrideタンが楽勝。Hurricane RunはRob Royにも先着されて3着と父親の影がチラリ。この後、BCに行ったらそれこそ父親の二の舞になりそうなだけに、どうにかしてJC来ないかしら。てゆうか、今年でHurricane Run引退して需要ってあるのかね?サドラー系は結構飽和状態になってきている感あり。Prideは調教師が香港行きを望んでいるらしいのでJCは無理かな。

 デューハーストSはTeofiloが力を見せたか。Holy Romanは愛ナショナルS時よりも着差は縮めているだけに来春に向けて希望は残した。しかし、Galileoがこの時期からこれだけ動ける産駒を出してくるとはね。これもまた、サドラー系。

 個人的に結構注目していたシャティントロフィーなんだが、あれブリッシュラック最下位??一瞬、目を疑ったが映像を見ても最下位。映像見ても終始最後方を走るだけとレースに参加していない。主戦のプレブルが騎乗停止のために見習いが乗ったり、重いハンデだったり馬体重など要因はいろいろあるんだが・・・。安田3着のJoyful Winnerは9着。香港ダービー馬のViva Patacaは5着。昨年の香港マイル2着のThe Jukeが2着か。勝ったGreen Treasureは・・・分からん。まあ、ここで負けた馬たちも叩いて良くなるでしょう。


毎日王冠&京都大賞典など

2006-10-08 23:31:46 | 中央競馬(回顧)

 東京競馬場に2日連続で行ったわけだが人多し。天気が良いせいなのかターフビジョンのせいなのか、はたまたディープが潜在的な競馬人口を増やしたのか。新しいターフビジョンはもう少しカメラワークを上手くしないと宝の持ち腐れになりそう。昨日なんかは馬群の全体図を把握しやすく非常に好印象だったわけだが、今日はカメラマンが代わった?のかもう少し引いた映像が欲しかった。ゴール前なども少し斜めっていて着順が判別しにくい。改善の余地まだまだあり。

 
 毎日王冠のダイワメジャーは左回り不安と言おうか、この馬は直線の長いコースだと瞬発力比べで分が悪いために最後瞬発力に秀でた馬に差されるという競馬を繰り返してきた印象。そのため、アンカツはダンスが来るまで仕掛けを待つという好騎乗。まあ、一度差されたのをもう一度差し返せたのは、ダンスのピザ化もあるけれどwww。ダンスはアメリカから帰国して7月末から既に乗り込みを始めたと言う話だったけれど、安田記念と比べて+22というのは正直苦笑。パドックで見た印象もまだ腹袋2枚分くらいの余裕があったわ。でも、繊細な牝馬の場合は細いよりは太いくらいの方が走るし、疲労感も少ない。目標は次ということを考慮すると、前途は明るいかも。
 3着以下は0.3の間に10頭がはいる大混戦。正直、50歩100歩の印象だが、しいて挙げるなら4着のマルカシェンクなんかは反動が出なければ天皇賞でも。ただ、賞金足りんのかね?そういえば、東京競馬場の馬場が開幕週から外伸びになっとる。造園課に抗議のメールでも殺到した効果かしら。


 京都大賞典はスイープ姐さんの強さとタテヤマの三平方の定理を無視したかのような上がりだけが見どころ。わざわざ小牧がローゼンクロイツで逃げたわけだが、2年前にダイタクバートラムでも同じことやって失敗しているんだよね。道中に14秒を入れるなど工夫の後が見られるわけだが今回もダメポ・・・。32秒台の脚を使うスイープ姐さんがいるわけだから、どう頑張っても33秒台どまりのローゼンはもう少し強気に動いても良かったと思う。
 スイープ姐さんは実質3ハロンの競馬を要求される理想的な競馬。一般的に牝馬が10ハロンを超える競馬で好走するにはスローの切れ味勝負と言われているが、スイープ姐さんはハイの宝塚記念でハーツを撃破しているんだから手の付けようがない。けれども、骨折明けに距離不安とマイナス因子多いんだからわざわざ相手の得意なフィールドに持ち込むよりはインティライミやアイポッパーは自分から行くべきでしょう。少なくとも、この先のGⅠシリーズで勝ち負けを期待するのであれば、自分から動いて勝ち負けではないと厳しいでしょうし。鞍上が幸に和田と本来の鞍上でなかった分だとしても不満。。インティなんて瞬発力勝負では厳しいと思わないのかと小一時間問い詰めたい・・・。
 


週末の日本&海外注目レース回顧

2006-09-24 22:16:37 | 中央競馬(回顧)

 たまには海外以外のレースも回顧しようかと。。

まずは神戸新聞杯から
 勝ったのはご存知の通りドリームパスポートなわけだが、レース前に今回のレースにおけるポイントは3つと考えていた。①アドマイヤメインの体調②メイショウサムソンの時計勝負への適正③高田が上手く乗れるかである。
 
 ①は調教段階で手前を何度も変える、併せ馬で遅れるなど不安説が流れていた(春はスズカマンボ相手に先着するなど調教はよく動いていた)ことによるもの。実際に休み明けながら-6とパドックでも不満の残る仕上がり。レースにおいては、豊はあまり無理させず疲れの残らないレースをさせたようにも思える。逃げをうたなかったことも枠順・ラップを考えると仕方ない(メインはダッシュ力に秀でているわけではないために、スタートしてからの3ハロンラップが12.2-11.1-11.0では苦しい)。本番までに体調回復できるかが鍵か。ただ、どうも夏の調整に失敗した感がありあり・・・。まあ、今回のレースで自分のペースでいけなければダメなタイプと分かったであろうから次は行くでしょう。こういう挑戦者的な立場の馬に乗ったときの武はたまに神騎乗をするので楽しみであったりする。
 ②は2歳時に東スポ杯でフサイチリシャールのレコード勝ちの2着、中京2歳Sでのレコート勝ちなどそれほど心配はしなかった。実際にレースでも一旦抜け出しかけたフサイチリシャール・ソングオブウインドを力でねじ伏せる強いもの(ちょっと斜行しましたが)。スプリングSの競馬を思い出させた。菊花賞も今日のような強気の競馬をするのであれば不動の本命でいいかな。+10もそれほど太目感はなく、厩舎のコメント通り成長分とみていい。
 ③は言わずもがな高田である。お手本となるのは、枠順も全く一緒だったローズSにおけるアドマイヤキッスの騎乗なわけだが、先週と大きく異なっていたのは馬場状態。先週はインコースが圧倒的に有利な状態であったが、今週は内のみならず真ん中も伸びていた。そこを利して高田は一頭だけ外を選んだと思われるのだが、他にスプリングS、皐月賞と一瞬抜けかけながら再びサムソンに差し返された経験もあったのではないかと思う。サムソンにあえて並びに行かなかったのは高田GJという他ならない。

 続いて英のクイーンエリザベスⅡ世S(結果はこちら)

結局、George WashingtonとAraafaと3歳勢のワン・ツーだったわけなのだが、ゴドルフィンのLibrettist、レースは散々外外を回されレースにならず。まあ、フランキーがキレるのも分かるような気がするよ。実際、その妨害?の仕掛け馬となったIvan Denisovichに騎乗していたJ.Heffernanは故意の妨害をしたとして14日の騎乗停止になっているわけだし…。
 勝ったGeorge Washingtonにしてみれば、Ivan Denisovichのアシストがなくても勝てたと思われるだけにケチをつけられるのは心外でしょうが。2着のAraafa、3着のCourt Masterpieceにしても両陣営は完敗を認めているわけですしね。追い出されてからの首の高さが若干気になるもGeorge Washingtonは本物だったということか・・・。

Ivan Denisovichの問題については
Lengthy ban for Heffernan as Dettori cries~Racing Post(要登録)
O'Brien and Dettori in Ascot ROW~Sporting Life

Masterpiece heads for East~Sporting Life
Court Masterpieceはこの後、来日とのこと。おそらくマイルチャンピオンS→香港マイルのローテか。引退後はダーレージャパンでの種牡馬入り。


Bullish Luckは強かった

2006-06-05 22:04:54 | 中央競馬(回顧)

 やっぱりBullish Luckは強かった・・・。このブログでも、力を出せれば楽勝も、と言っていましたが本当に楽勝するとは・・・。遠征で一番難しいのは〝力を発揮すること〟なのであり、今回見事にBullish Luckの力を発揮させた陣営の手腕は賞賛されるべき(そういう意味で日本への遠征に慣れているA.クルーズ厩舎であったことは大きなアドバンテージだったか)。3着に入ったJoyful Winnerの差し脚も一瞬香港勢でワン・ツーか?と思わせるような素晴らしい脚。06年度から短距離偏重の番組表を始めたJRAにとっては国際GⅠといえどホームでワン・ツーされたら面目が無かっただけにアサクサデンエンノ走りには胸を撫で下ろしたことでしょうね(アサクサデンエンについてはドバイでのアクシデントから短期間で復調させた陣営も立派ですね)
 私は前日の段階ではBullish Luck本命の予定ですが、当日になってハットトリックに変更してしまう始末。もう2度と黒光りする馬にはだまされません(苦笑)。しかし、悔しい。


 英ダービーはまさかの(私にとっては)Sir Percy。2000ギニーが終わった後、後輩から「Sir Percyどうですかね?」と言われましたが「ないない。ロジックが日本ダービーで勝負になるみたいなもんだよ」と言い、ロジックが日本ダービー好走後も「Sir Percyだけは無い」と言ってしまいました。つくづく見る目の無い男ですね
 しかし、Mark of Esteemからするとエプソムの2400mをこなせるようには思えなかったのですがね。。。Mill Reef→Shirley Heights→Darshaanとダービー馬の血脈を受け継いできた(Darshaanは仏ダービーですが)血がここで発揮されたということか・・・。Shirley Heights→Slip Anchorが微妙だけに(User Friendlyが牡馬だったら・・・)、Sir Percyには頑張っていただきたい。次はアイルランドダービーになりそうですね。
 しかし、Hala Bekって一体・・・。4月後半のメイドンでは今回のダービーで2着に入ったDragon Dancerを破っており勝つ資格も十分だった。最後の直線で大きくヨレなければ勝っていたと思われるだけに残念。勝っていれば2戦2勝のダービー馬。ラムタラの再来とか言われていたのかしら(ラムタラは2歳からの休み明けで制したわけだからもっと凄いが)。
 今年も4頭出走させて注目を集めたオブライエン勢はDylan Thomasの3着が最高でしたね。Horatio Nelsonは非常に惜しいこととなってしまいました。無事ならばこの先もっと活躍できると考えていただけに・・・・。


天皇賞(春)回顧

2006-04-30 23:11:48 | 中央競馬(回顧)

 昨日、ディープに勝つには少なくとも4コーナーでディープよりも前にいることが最低条件と述べましたが、それは他の馬には無理でしたね・・・。まさか、あそこまで強いとはちょっと脱帽。今までディープインパクトのレースを見てきた中で一番強いと感じたレースかもしれません。もう、この後はキングジョージでも凱旋門賞にでも勝手に行ってきてくださいな。

 ただ、過去の日本馬の遠征で実現すればディープほど勝ちを宿命付けられた遠征が無かったことは事実。遠征に慎重であった池江先生も今日のレース振りを見せられてはゴーサインを出さざるをえない。アスコットのタフなコースを60㌔背負って走れるのか?ロンシャンの馬場で60㌔背負い、尚且つ斤量面で大幅に有利な3歳馬相手に勝負になるのか?など、問題点を見つけようと思えばいくらでも見つけ出せる。ディープインパクトの力は現段階で武豊騎手も言っているように世界最強のものはあると思う。ただ、それは日本のトラック(つまり整備された競技場)で走った場合のことであり、欧州の自然を生かした馬場で走った場合はまったく別の話。こればかりは実際に走ってみないと何とも言いがたいが、ディープインパクトで駄目なら今後10年は日本馬は欧州の大レースを制することはできない。ディープはその領域まで行ってしまった・・・。

 ただ、馬場。あれはJRAやりすぎでは?トップガンのときも超高速馬場だったが、今回もそれと同等の馬場だった。先週の馬場はこんなだったっけ?と考えてしまうほど。ほとんど決して先行馬はスローペースで走っているわけではないのに、ディープにはスローだったのか途中でマクって、ラスト4ハロンを推定44.4、3ハロンを33.5でまとめてしまったディープインパクトには文句のつけようも無い。しかし、未勝利戦から上がり3ハロン33秒台が連発していた馬場はどう見ても異常。走りすぎたツケが回ってこないことを祈るのみ・・・。それにしても、リンカーンって府中2400mを2分22秒台で走り、京都3200mを3分14秒台で走った。これってかなり凄いことのような・・・。