燈(あかり)健康塾 正しいダイエット法

管理栄養士が健康的のための正しいダイエットに必要な栄養、や運動の仕方についてよもやま話をします。

私のマリア様 すき焼きの思い出 

2011-12-22 10:46:56 | 食べ物の話
年末に、私の敬愛する川崎先生が亡くなった事を記した
年賀状辞退のハガキがご主人から届きました。

ご自宅に電話すると、昨年11月に事故にあわれ、
今年の3月にその事故が原因で70歳で亡くなった、との事でした。

先生といっても、学校の先生ではありません。

今から50年ほど前に、熱心なクリスチャンだった先生は、
土曜日に子ども達を集めてイエス様の話や賛美歌を教えていました。
教会の日曜学校にも行きましたが、どの牧師様よりも先生のお話の方が
私には良かったのです。

気持ちの良い穏やかな陽射しの日には、
近くの池の草むらでお話を聞きました。

先生はその頃、二十歳くらいだったでしょうか。
凛として、可愛らしく優しい方でした。

先生が嫁がれた後、教会の牧師様と一緒に先生のお宅に行くと、
先生は手作りのお菓子を用意して待ってくださいました。

新年会や里帰りされた時には連絡があり
先生のご実家ですき焼きをご馳走になりました。
小学生の分際ですき焼きのうんちくを生意気に語った事を覚えています。

寒い冬の日に、白い湯気と肉や野菜、甘辛い味、生卵、美味しいすき焼き。
そして、笑顔、笑顔…。


私は高校生の頃から教会に行かなくなりました。

大人になり、絶望しきった時、先生に偶然、お会いする機会がありました。
先生は、変わらぬ笑顔で精一杯もてなしてくれました。

立派に暮らしている風を装った私ですが、
先生の優しさにどんなに励まされた事でしょう。

私は大きな愛情に守られている、と思いました。

この数年、先生の年賀状には表まで祈りの言葉がびっしり書かれ
会いたい、と記されていました。

昨年、珍しく先生からの年賀状が無かった時
『先生は、まだ若いから大丈夫だ。来年はお会いしよう』と、胸騒ぎを打ち消し
忙しさにかこつけて連絡しませんでした。
私も会いたかったのに…。

親ではないけれど、私は大きな存在を無くしました。
先生を毎日思い出し、涙が出て止まりません。

川崎先生は私のマリア様だった、と今頃気づきました。
私に優しさがあるとすれば、先生が私に教えたものです。

『慈しみ深き(what a friend we have in Jesus)
慈しみ深き 友なるイエスは 罪咎(とが)憂いを 取り去りたもう
心の嘆きを包まず述べて などかは下ろさぬ 負える思いを』



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