燈(あかり)健康塾 正しいダイエット法

管理栄養士が健康的のための正しいダイエットに必要な栄養、や運動の仕方についてよもやま話をします。

減量と肥満 隆の里死去

2011-11-08 16:28:43 | メタボ
「おしん横綱」と呼ばれた第59代横綱隆の里の鳴戸親方が7日、急性呼吸不全のため、59歳で死去しました。

『6日夕方、39度の発熱があり入院し、そのまま永眠。十両目前に体重を増やそうと暴食したことが原因で19歳の時、糖尿病を患い、その後は栄養学を学び、節制しながら、稽古を重ねた10年以上前から心臓を患い、発作時に服用する薬を常備し、睡眠時無呼吸症候群も併発。最後は肺炎も起こしていました。主治医は「両足に蜂窩織炎(ほうかしきえん)があり、40度の熱を出すことがあった」との事。現役時代は150キロ前後だった体重が30キロ以上も増えた影響もあった。

 弟子への暴力指導惑報道で、数回、事情聴取を受けた。今日8日には臨時理事会が開かれ、処分が検討される予定だった。協会関係者は「ストレスもあったのではないか」と心労を思いやった。』

地味ですが、頑張る姿が印象的な力士でした。
59歳という若さでの死去は残念です。

最近の弟子に対する暴行疑惑でテレビを見た時に力士時代と様変わりに肥満しているので気がかりでした。

彼は、栄養学の何を学んだのでしょうか
減量する事だけを目標にした気がします。

専門の栄養士を雇っていたとしたら、彼の死はその栄養士の指導が悪かった為といえます。

確かに暴行事件でのストレスもあったでしょうが、その若さからみて耐えられないほどのものではありません。彼の症状をみると、彼は明らかに間違ったやり方で減量した結果、30kgの増量になり、栄養摂取がアンバランスな為に免疫力が著しく低下した事が伺われます。

運動選手が引退した場合に気をつけなければならないのは食事です。
自分の体力を過信して減量だけに気を取られ、間違った食事をする人が多いです。
結果、必要な栄養素が不足した為に脂肪が蓄積し肥満や免疫力が低下する人が多くいます。

私の指導した方達の中にも、少しずつ減らす事を勧める私のダイエット法ではなく、急激な減量を望み、減量=食事を減らす、と思い込む人たちは未だに多く、私の食事を摂るやり方が信じられず、自己流や有名なダイエット法だからと始めた方はことごとく失敗しています。

急激な減量時は付き添って食事内容を管理する必要があります。
私のやり方は確かに少しづつですが、確実に減量し、体調も良くなり簡単でリバウンドしにくいです。

私は早く改善する必要のある人にはそれなりの管理指導をしますが、そうでない人には少しづつ生活習慣を改善する方法を取ります。継続できるものでなければリバウンドし、それは悲惨な状態になる事を意味します。

街中で指導意欲をかきたてる人を多くみます。
そんな時、何も言えない私が哀しいです。