赤ひげ110番

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被害届受理番号289

2006年07月09日 17時34分15秒 | Weblog
昨年五月末、伊豆高原の別荘の巨木をとなりのオヤジが当方の敷地に進入して、大型のクレーンを使って切り倒し盗み出した。理由は自分の庭に日光が当たらないからと思われる。別荘は20年以上前に購入した。隣は2年前に購入したが、購入時は敷地は当方の樹木で日影の位置にある。警察に届け出た、現場検証に来たがその後2ヶ月経過するも何の音沙汰も無い。当方からのアクションがなければそのまま終わりだろう。

樹齢60年程のヒノキの下には約20年前に女房と子供達が植えた(エビネ蘭)が群生していた。この蘭はヒノキや杉の木の下の日影に生息する、絶滅危惧種でもある。
約200株育てるのに15年かかり、美しい木漏れ日の下に可憐な花ヲ咲かせていた。今は1本も残っていない。根こそぎ盗んだか、直射日光で絶滅したか?むせ返る暑さだけが残る。別荘で一番大切な思い出の詰まった一角だった。頑張り屋さんで、美しく、やっとくどいて嫁にした彼女だった。優しい、そして男を育てる力を持っていた。ミス北海道は私の誇りだった。でも、病魔が忍び寄っていた。突然不正出血があり、緊急入院。診断は癌の中でも性質の悪い子宮肉腫。緊急入院。死を宣告された時、彼女はこう言ったのです。「私、今が一番幸せ、だって目を開けると貴方が居る、新婚生活みたい」。家に帰らない男だった。母子家庭の様だといったこともある。私は男として最低だと思った。妻は言う。「お父さんは日本一の治療師、だから治してくれるの、だから何の心配もしていないの」『よくなったら伊豆の別荘のエビネ蘭をみにいきましょうね、約束してね」。

その恋女房を亡くした。56歳だった。この7月30日が7回忌である。

この木が切られた事を子供達は知らない。人間にとって大切な心の中のお母さんとの思い出を壊す現実を言い出しきれない。他人の土地に侵入し木を切りぬす様なヤツは、何をするか分からない。留守が続く別荘なので、もしクレームを直接つけると逆恨みされて火でもつけられると大事だとの、リスク回避の配慮もある。
この夏、7回忌に女房に何らかの報告をしなければならないと思っている。

直接のクレームを避け、警察による窃盗犯逮捕が妥当なところなのだが、その隣人の趣味は花を育てる事らしい。切り倒した周辺は太陽が当たる花畑が出来ている。
可憐な花は罪無く伊豆高原の夏風にゆれている。

女房の声が聞こえる『貴方、何事も穏便にね」。7回忌は環七沿いの妙法寺、地下鉄丸の内線の東高円寺から歩いて7分。ブログをのぞいた方、どうぞ妻の墓に一輪
の花を下さい。7月30日午後1時に墓前に居ます。






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