融通無碍なる留学生活

~豪に入っては豪に従います~

今日この頃は

2007年09月13日 | 気付いたこと築いたこと
日本だったら桜の季節かな。
そう思わせる今日この頃のシドニーの気候。
一年中、常緑樹で景色の変わらない国だけれど、
暖かくなってきた春先は、
夜でも少し肌寒いなと思いながら窓を開けていたりすると、
「今から桜でも見に行く?」
とか言って少しわくわくする日本の春の夜みたいです。

相変わらず窓の外にはユーカリくらいしかない。

家の近くのエッピングロードとバラクラーバロードの交差点で、
実は同じくらいの大きさと思しき銀座4丁目の交差点に、
今日はなぜだか、あそこに立ちたい、帰りたいと思った。
子供みたいに、ジーンズとトレーナーを着て。手にはお勉強道具を持って。
きちんと髪を上げて、スーツを着て、和光前で友達と待ち合わせる時間帯に、
私は今、ここにいるんだな。

30を過ぎてから1年半というまとまった時間を、
外国で勉強とかいうのに当てられるなんて、
さぞかし「幸せ」な人生でしょう。
その「幸せ」な期間にあって、
「なんでここでこんなことしてんだろう」という
別に絶望的でもなんでもない、
うっすらとした少し病気っぽい気分になるときもある。

それは、いつも、季節感を肌で感じたとき。

秋という、日本で一番美しい季節をのがして、真冬に日本に帰ったら、
なにかこう人生の第二ラウンドに突入する感じがしてるので、
一時の郷愁も、帰ってみたらそんなどころじゃないんだろう。
生きるって、大変だわ・・・。

ま、そんなことはさておき、宿題宿題。お勉強、しなくっちゃ。学生だもん。

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Akemi)
2007-09-13 22:06:35
何だかわかるわぁ、この気持ち。先週末川沿いを彼とお散歩したときに、あっ、春なんだって気付いた。何か不思議な季節感。

この年齢になってこういう勉強に追われる日々ってのもどこか幸せなことなのでしょう。

私は、このバカみたいな青空と、そよそよと揺れるユーカリの景色が結構好きです。それから、あの、お前らは怪獣か!といいたくなるような、鳥たちの鳴き声もね。あの鳴き声を聞くと恐竜っていたんだろうなと思う。関係ないか。。。
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Unknown (eiko)
2007-09-14 08:50:48
>うっすらとした少し病気っぽい気分
なんだかとても実感します。私たちは、季節とともに、時間の移り変わり、人生の移り変わりを、一瞬にしてふと顧みてしまうのでしょうね。
真冬の日本で、お待ちしてますよ~!
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季節 (小梅)
2007-09-14 16:12:27
すごくわかります。日本でなによりも誇れるのは、はっきりとした季節とそれに敏感な文化だと思います。
最近聞いたPodcastでも、日本在住の外国人が11月に暑かったから半そでを着ていたら、日本人にすごく驚かれたことに、すごく驚いたという話をしていました。それにうん、うんとうなずいてしまいました。
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Unknown (ajskrim)
2007-09-14 16:35:15
>Akemiちゃん

この一年の間に、Akemiは仕事やパートナーに着実に出会い、その上でのここの季節感や風土を楽しめている。素敵です!人に恵まれ、そしてこの風土が好きだと思える場所の暮らすことの有難きこと。その奇跡みたいな大切なことに、しみじみ気づかされますねぇ。
そっか。怪獣みたいな鳥の鳴き声、恐竜とつながってた!なんて思ってきくのは楽しいね。たしかに、つながってるよ、絶対アイツら。すごい声だもんね!!

>eikoさん

お、日本にお戻りですか?!お帰りなさい!
ホントにねぇ。時の移り変わりを、これほどまでに自分が身体で季節を頼りに感じていたなんて、気付きませんでした。ふっとくるのですよ、ふっとね。
米国の演奏旅行はどうだったでしょうか。またお話を楽しみにしています!!

>小梅姫

そうそう!日本の場合、暑かろうがなんだろうが、11月は11月に見合った服装を・・・というのが自然な感覚だもんね。こっちの人々は、人種もさまざま、体温もさまざま、ということで、あっちにキャミソールのお姉ちゃんがいるかと思えば、こっちにコートにマフラーの私のような日本人がいたりする。。すごい景観だよねぇ・・・(笑)
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