融通無碍なる留学生活

~豪に入っては豪に従います~

文房具、買いだめ失敗

2007年07月31日 | 気付いたこと築いたこと
通訳で使うノートは、
A5サイズ、縦めくりのもの!

…って前の通訳の先生が言ったから、
日本でそのサイズを探しまくって
5冊も買いだめして戻ったのに。

今学期の先生(オーストラリア人女性)が、
「これ、だめよ、小さいし、線ジャマでしょ!
 次からとりあげるわよ!」
だって!先生によって違うんですなぁ、戦術が。

こっちは何でも紙製品高いんです。
泣く泣く先生オススメの白無地ノートを
たくさん買うハメになりました。

でも、日本の100均で数本買ったMITSUBISHIのボールペン、
こっちだとなんと4.5ドル(450円ほど)で売っていたのを発見!
ちょっとした輸入高級品ですな。

リラックス、命。

2007年07月30日 | 気付いたこと築いたこと
この一年の間に私は二回も日本に帰ってしまった。
懸命に厳しい修行を乗り切って外国生活と外国語を吸収しようとする留学生としてはあるまじき姿、落第です。

でも、だ。

日本に数週間いたら、やっぱり英語ヘタクソに戻ってしまうかというと、これがそんなことがないのに驚いた。もともとヘタクソだけど、でもそれ以下になってしまうかというとそんなことは全然ないようだ。むしろ「よくなってる!」なんて同居人に言ってもらって、ちょっとうれしい。

語学力に波があるうちは、こうやって緊張と弛緩をうまく与えることが、かえって効果的なんだと実感。ある程度のインプットがあれば、あとはリラックスなんだ。先学期末なんぞは鬼のように勉強していたが、そのストレスからか、英語が話しづらくなっていたようにも今となっては思う。

要は脳みその回路。回路が疲れや緊張で詰まってくれば、何語だろうが、どこにいようが、やっぱり情報は流れなくなる。その回路が外国語で流れにくくなっているのであれば、一時的に母国語で通りをよくしてやることがオトナの語学習得には必要なんじゃないか、と。「英語だけの環境に身をおいて」とか「日本語を一切介さないで」とかは、もちろんある程度必要だけれど、宗教のようにそればかりを信じていたら、気が狂っちゃうよ・・・。

最後の学期は、柔軟に。
インプットとリラックスとアウトプットの調和を保っていきたいな。

昨今のスーサン

2007年07月30日 | 気付いたこと築いたこと
何が起こってるのか、まったくもってわからないのだけれども、
かつて、イジメぬかれ、そして互いに戦いぬいたスーサンが、
昨今、
怖いくらいに、
私に対してものすご~~~~~~~~~~~く良い子になっている。

・・・正直、不気味である。

着てるものは褒めちぎるし、
私の料理はいつでも美味しいと言い、
私が何か失敗したと言ったら「私もそんなことあるわよ」と言い、
「私の漂白剤、たくさん使っていいよ」と言い、
「ここのチョコ、いつでも食べてね」と言い、
とにかく全てに同調してくるし・・・。
いや、マジでほんと怖いんですけど。
この前なんて、一緒に買い物して、私のバス賃まで払おうとした。

どうしたんだっ!!スーサンっ!?!?!

まぁしかし、もちろん根本的に人間の性格が変わったわけでもなく。
相変わらず、ルームメイトのエルザには、
何やらクラスの誰かの悪口とかを大声でわめいているのは聞こえた。
(それすらなくなったら、ちょっと寂しい気もする)

まぁ、お互いに、すり合わせ的な作業はあったとはいえ、
ここまである意味「単純」に態度を変えてくれて、
しかもそれが数週間に及んで徹底して持続しているんだから、
たいしたもんだ、と思う。

恐怖のトローチ

2007年07月27日 | 日常生活
風邪をひいてしまった。さっそく。
戻りの飛行機の中、目が覚めた瞬間から滝のように鼻水が止まらなくなって、
シドニーに戻ってきてみたら、周りの数人風邪っぴき。ムリもないなぁ。

のどが痛いといったら、
エルザが薬局で買ってきたというトローチみたいなのをくれた。
さっそく試してみる。

すると。
おそろしいことに。
舌から喉にかけて、シビレまくった!
麻痺じゃん。
感覚ないじゃん。

これ、治療っていうか、単に麻痺させて喉の炎症感じなくするだけの薬なんじゃないのか??

いやぁ外国モノはおそろしいっすねぇ。

サドゥンリー、冬。

2007年07月25日 | 気付いたこと築いたこと

ああ寒い。
楽しい楽しい一時帰国生活が終わってしまい、
(とはいえ、半分くらいはグッタリ寝ていた。
 一時帰国はいつもこうなる・・・)
今日シドニーに戻ってきてしまいました。

空港から自宅まで、既に
「あ~もう日本に帰りたいよう」
などと未だに往生際の悪いことを考えながら、
重いトランクと格闘してきました。

こっちはすっかり冬の日差し。なんか寂しいし。。

でも、家について迎えてくれたのは
いつもどおりお母さん的スマイルでいっぱいのエルザ(仮名:コロンビア娘)。
すぐにコーヒー入れてくれたよ。
スーサン(仮名:メリケン娘)はバイトで留守でした。

一息ついて、リビングから自分の部屋に入ると、
なんとそこには!

一時帰国中の間に迎えた私の誕生日をお祝いして、
エルザとスーサンが、
素敵な手作りカードと、
チョコレートブラウンがキュートなクマ吉を
私の机の上にセットしていたっ!!!

なんとかわいい二人なんだろう。。。
ありがたや。

さ、気を取り直して、ちゃんと月曜からの授業のこと考え出さなきゃ。
あーそれにしても、日本で肥えてしまったこの身体、
今日からひもじい生活でひきしめますっ(苦笑)

いつも池袋で。

2007年07月23日 | 一時帰国生活
時は流れているんだなぁ、と思う。

一年半ぶりに小学校時代の友人4人で集う。前に会ったときからは、それぞれの環境が少しずつ違っていたりする。

今は「順調」と思っていることも、
「山場」に感じていることも、
きっと時の流れが早いので、
それらは変化を免れない。
私たちはただ、その変化のなかで、
少しでもしなやかに、
自分も大切な人たちも大事大事にしながら、
ときどき会う人とお酒を呑んで、
笑ったり怒ったりすることで精一杯だ。

30代、まだまだ、まったく5年後が読めません(笑)。

変わるものと変わらないものの間で、
なんとなくまた何かを確認するように、
年末にまた、飲みましょう。

ピアノと脱力

2007年07月19日 | 音楽

長年培ってきたもの、これが「正しい」のだと思って突き詰めてきたものが、「けっこう違うからシフトしましょうね」ということになって、あらまぁどうしましょう、大変、でもシフト先の方が世界が深くて楽しそう・・・ってなってます。


津山にあるピアノ工房アムズの松岡さんから、ドイツ製などの「よく鳴るピアノ」をいかように弾くかというお話を伺った。指を高く上げて、一音一音しっかり弾きましょう、手は卵を包むように・・・とかいう戦後ピアノ教育の「フォーム」の作り方は、ある種の神話に過ぎなくて、それは「よく鳴るピアノ」にとっては甚だ迷惑、壊れちゃうし、第一うるさいのだよ、と教わった。

「よく鳴るピアノ」で、うるさくなく甘い音が出せるようになることは、ものすごい勢いで力を抜かなきゃならないのだと。だって、すぐにスコーンと鳴っちゃって、あっという間に「うるさく」なるから。
とある「よく鳴るピアノ」のオーナーからも、弾くたびに「脱力せよ~」と再三言われてはおったのですけど、どうもピンと来てなかったし、わかるけどわかんない・・・みたいな。5歳から刷り込まれ、二十歳くらいまでの「ピアノ道」的苦難の課程で身につけたフォームは、精神的にも容易に崩れないやっかいなもの、みたいですよ。

「理屈からすると、よく鳴るピアノで脱力することに慣れちゃったら、例えば一般家庭用のアップライトピアノなんかを弾こうとするときに、力が入らなくてそれこそ鳴らせなくなっちゃうのでは?」という質問に、松岡さんはもの凄い勢いで「そんなことないです」と。「いいピアノでいい音を出せるようになることは、個々のピアノに対して柔軟に自分のタッチを合わせられるようなるということ。どんなに鳴らないピアノでも、逆にいい音が出せるようになりますよ。ヨーロッパの一流ピアニストがなぜ一流かといえば、彼らはどのピアノにも自分を調整して合わせることができるから」なのだと。まじっすか??でも力を完全に抜くって、難しいし、なんかちょっと勇気がいる・・・。


とにかく自分の耳本位に弾くということ。
自分がピアノを弾こうとするのでなくて、
ピアノの音そのものに導かれるように・・・。


「だまされたと思ってやってみる」というと、ピアノのオーナー氏は語る。「だまされてないっ。いいピアノは出せる音のレンジが広いんだから、それでppを出す訓練をよ~くしておけば、脱力の仕方わかるよ」だって。

なるほどねぇ。
がんばらないように工夫しないと。
って、ここ十年くらいずっと、
このテーマを掲げて生きてるような気もする(笑)。

オシャレ本屋さん

2007年07月16日 | 一時帰国生活
コンセプトのある本屋さんって素敵だ。
小淵沢のリゾート地にある小さなお店。
アート系の本が、宝探ししなさい、という感じで並んでる。
こぎれいなヴィレッジバンガードみたいな。
コーヒーを注文して、売り物の本を読んでもいいのです。



そこで見つけた、にゃんこ本。




ミーハー具合の程。

2007年07月16日 | 一時帰国生活

八ヶ岳にある八ヶ岳倶楽部というところに行ったら、柳生博さんがいてびっくりした。びっくりしなくてもいいんだけど。この人が作ったんだから。で、なんとなく、舞い上がる。「テレビで見てた人」とかを目の前にすると、やっぱりフツーに舞い上がってしまうのですよ。

でも、そこに来ていたお客さんが、誰も舞い上がっていないのだ。
「きゃ~柳生さん、一緒に写真撮ってください~!」
とか、誰も言ったりしてない。いたってフツーにしてる。すでにミーハー魂が踊り出していた私は、デジカメを手にフルフルしてしまった。どうする?言う?今がチャンス?!?とか。でも言えなかった。目の前に柳生さんがいたのに、写真撮ってくださいって、言えなかった。

あとで姉にそのことを電話で話したら、
「あ~あそこはいつもそうらしいよ。柳生さん親子、いつもいるわけじゃないけど、仮にいたとしても、お客さんみんなフツーにしてるらしいよ」と言われた。
悔しがる私に、姉は「ヘタにミーハーに騒いでゴールデンハンマーで殴られたりしてもコトだよ、しかたないよ」とムリヤリな理屈で慰めてくれた・・・。そうだね、おねえちゃん。あぶなかったよ・・・。
(いや、柳生さん、もう「ハンターチャンス!」とか言ってないし、第一とってもお優しそうでした)

ところで、「目の前で有名人を見ると舞い上がる」のはなんだろうね、とても心踊ってしまう。。。

むかしFM番組制作のアルバイトしてたころ、放送局の社食でお食事していたら、いらしてたのよね、女優さんとか。放送局なんだから当たり前なのに、いつも一人でひそかに「きゃ~○○よっ」とか舞い上がってました。非常にひそかに。取り囲むスタッフさんとか誰も騒いでない(当たり前!)し、辛かったです。感動を表に出せないことは!

前に映画「ラブアクチュアリー」の試写会の券が当たって行ったとき、ヒュー・グラントが予告なく目の前に現れました。(別に特別ヒューのファンでもなかったのに、ものすごく熱烈なファンのように)思いっきり「きゃ~~~!」とか言えたときはスカッとしたのですよ。追っかけてしまう人の気持ちって、あの瞬間に少しわかったな。ミーハーって、気持ちがいいんだ、と。感情表現の一つである、と。

というわけで、元来ミーハーなくせに、今日は不完全燃焼でございました。
あ、でも八ヶ岳倶楽部はたっぷりの自然で素敵でした。