オーストラリアの作曲家の音楽調査(特にピアノ曲)のデータを集める仕事をしているのですが、特に困っちゃうのが、曲のタイトルをどう翻訳するか。
タイトル翻訳の「しんどさ」については、ブルグミュラー25の翻訳比較遊びで随分楽しんだのだけれど(こことかで)、でも自分で実際翻訳するとなると、なんというか罪悪感に溢れる作業にもなる。。。
カール・ヴァインという人のピアノ小品の中に"sweetsour"というタイトルの曲がある。まぁ簡単に言えば
「甘酸っぱい」
ということなんだろうけど、なんとなくね、この文字面が好きじゃないんですよ。
音で聞く
「アマズッパイ」
というのは、
その後ろに「~青春の思い出」とか付きそうで、けっこういい言葉だと思うんですが、文字にして
「甘酸っぱく」
とみると、どうも感覚的に英語タイトルの
"sweetsour"
とは少し感じがずれるような気がするんです。
どうも、
「酸」
という漢字がよくないんだと、思われる!
この漢字って、発酵した「お酢」とか、理科室に漂う「酢酸カーミン」の不快な匂いとか、なんかこう、あまり麗しくない印象があるんですが・・・私だけですかね。
でもこのヴァインの作品は、別に子供用作品とかでもないので、
「あまずっぱく」
とか平仮名にするのも、なんかちょっと違うような・・・。
結局妥協で、
「甘酸っぱく」
のままです。今のところ。
ところで原語の"sweetsour"はヴァインの造語のようで。
ヴァインは、
「中国料理は甘い・酸っぱい・塩辛い・苦い・辛いの基本5要素の組み合わと考えられているようだ!英語の感覚では、甘いと酸っぱいは対極線上にあるから、一つながりでなんて考えられないよね!」
みたいなことを言っていて、「甘酸っぱい」なんて彼にはなかなかわからんのだろう。で、こんな作品どうよ!!と奇を衒ったつもりで(?)作曲してみたわけだね。
そんな彼には「青春時代の思い出」が"sweetsour"なんつったって、思いっきりピンとこないんだろうね。
言葉とものの捕らえ方は限りなく近づいてしまう。
言語体系によってあるものとないもの。
その間にふんばる翻訳作業って、やっぱり大変だぁ~・・・
タイトル翻訳の「しんどさ」については、ブルグミュラー25の翻訳比較遊びで随分楽しんだのだけれど(こことかで)、でも自分で実際翻訳するとなると、なんというか罪悪感に溢れる作業にもなる。。。
カール・ヴァインという人のピアノ小品の中に"sweetsour"というタイトルの曲がある。まぁ簡単に言えば
「甘酸っぱい」
ということなんだろうけど、なんとなくね、この文字面が好きじゃないんですよ。
音で聞く
「アマズッパイ」
というのは、
その後ろに「~青春の思い出」とか付きそうで、けっこういい言葉だと思うんですが、文字にして
「甘酸っぱく」
とみると、どうも感覚的に英語タイトルの
"sweetsour"
とは少し感じがずれるような気がするんです。
どうも、
「酸」
という漢字がよくないんだと、思われる!
この漢字って、発酵した「お酢」とか、理科室に漂う「酢酸カーミン」の不快な匂いとか、なんかこう、あまり麗しくない印象があるんですが・・・私だけですかね。
でもこのヴァインの作品は、別に子供用作品とかでもないので、
「あまずっぱく」
とか平仮名にするのも、なんかちょっと違うような・・・。
結局妥協で、
「甘酸っぱく」
のままです。今のところ。
ところで原語の"sweetsour"はヴァインの造語のようで。
ヴァインは、
「中国料理は甘い・酸っぱい・塩辛い・苦い・辛いの基本5要素の組み合わと考えられているようだ!英語の感覚では、甘いと酸っぱいは対極線上にあるから、一つながりでなんて考えられないよね!」
みたいなことを言っていて、「甘酸っぱい」なんて彼にはなかなかわからんのだろう。で、こんな作品どうよ!!と奇を衒ったつもりで(?)作曲してみたわけだね。
そんな彼には「青春時代の思い出」が"sweetsour"なんつったって、思いっきりピンとこないんだろうね。
言葉とものの捕らえ方は限りなく近づいてしまう。
言語体系によってあるものとないもの。
その間にふんばる翻訳作業って、やっぱり大変だぁ~・・・