会津の旅人宿 地域との交流・旅人との交流が盛んな【会津野】宿主ブログ

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【会津野】インバウンド観光の肝要なこと

2015年07月11日 | 宿主からのブログ

おはようございます。旅人宿 会津野 宿主の長谷川洋一です。

ぎらぎらの太陽が昇ってきました。気温18℃のさわやかな会津野の朝です。

今日は、1997年にオープンから数えて18回目の開所記念パーティーです。別名「お客様感謝デー」でございます。今晩は、ゆっくりとファンの皆様とパーティーで会話を楽しもうと思います。

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昨日、『新・観光立国論?イギリス人アナリストが提言する21世紀の「所得倍増計画」』(デービッド・アトキンソン著)を読みました。外国人目線で見た日本のインバウンドへ向けた動きが、いかにおかしなことなのかを実感させられる内容でした。いま、国内では「おもてなし」を大尊重する風潮があり、おじぎの仕方を勉強する講習会が行われたりしています。気持ちの良いおじぎをすればお客様の満足は多少増えるものの、インバウンド観光が振興することにはならないというのが著者の主張です。観光資源の捉え方も、日本が得意なところばかりを取り上げ、冷静に分析した観光資源のグレードアップを行う動きがあまり見られないと言っています。

「私もなんだか日本のインバウンドはおかしいぞ」という気持ちがありましたので、自分の中で日本のおかしな点を整理することができました。

著者の考えを端的に現す文章がありましたので、ご紹介をいたします。

『観光における「マーケティング」というのは単に、どこの国のどういう人に、何人くらい、いつ、何を見せて、何日滞在してもうらうのか、そして観光サービスにいくら払ってもらうのか、そのためには何をどう発信すれば来てもらえるようになるのか、というこようなことを考えるだけです。』

とあります。つまり、「インバウンド」には新しい技術開発などは必要なく、いまある観光資源をどのようにターゲット顧客へ向け調整し発信するかが肝要なことです。ちなみに著者は、「気候」「自然」「文化」「食事」の4つが観光資源であると定義しています。

自分の宿、ひいては地域を分析し、誰にどのような観光資源を発信し、何日滞在してもらうのか、そして価格はどうするのかを、これから真剣に考えてみようと思います。

今日も素敵な1日を過ごしましょう。

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